コラム/2013-01-01
相手に傷つけられたと感じて許せないと思ってる方へ
「職場の上司の酷い仕打ち」
「過干渉、言葉や暴力で傷つける親」
「信じていた夫や彼氏・友人の裏切り」・・・。
そんな目に遭えば「許せない」と思って当然ですよね。
カウンセリングを受けに来られる方は、加害者と被害者という区分けをすれば
殆どの方が「被害者」だと言えると思います。
(※でも「自分が悪い」と思い込んで、被害者である事に気付かない方も多い
のも事実です)
「被害者の人」に多い特徴は、他人に優しく自分に厳しくて空気が読めたり
他人の気持ちが人一倍よくわかったり、人一倍頑張り屋さんという長所を
お持ちだという事です。
一方「加害者の人」の特徴は、その真逆である場合が多いです。
(だって、自己中で、他人の気持ちを考えずに何でもずけずけ言うような人は
カウンセリングを受けに来られないですし、大抵そういう人のせいで
”被害”を受けて相談に来られる人が多いからです)
そして大切な事は「許せないものは許せない」で良いんです。
一番辛いのは「相手を許せない自分の事が許せなくなる」事です。
そういったケースで来られるお客様によく申し上げるのが
「何故”被害者”のあなたが自分を責めてるんですか?」という事です。
ですから「あの人の事が許せない」という気持ちは抑え込む必要はない
と思います。
抑え込んじゃったら、その気持ちが自分に向かって自分を責めちゃう事に
なりますから。
とは言っても、ずっとその”恨み”を感じ続けるのもしんどいですので
さっさとそれを相手に返しちゃった方が楽になるかもしれませんね。
では、どうやって返すのか?
①相手にその恨み・怒りを気が済むまでぶつける。
→でも、人一倍優しくて相手の気持ちがよくわかるあなたには、
恨みを”返し尽くす”事は難しいかも知れませんね。
②相手の顔を思い浮かべて、その顔に向かって怒りや恨みの言葉を声に出して
感情を込めて気が済むまでぶつける。
→くれぐれも他人に見られないようにやって下さい(笑)
③相手への怒り・恨みを毎日1つずつ書き出していって、 全て書き尽くしたら
「バカヤロー!あんたに関係なく私は幸せになってやる」と宣言する。
→この書いた文面も他人に見られないようにして下さいね
④週に一度「丸一日恨む日」を作って、兎に角その日は寝ても覚めても
そいつの事を怒り・恨み続けて、食事や睡眠、トイレ等”余計な事”は
極力避けて、それ以外の考えが出て来ても、すぐにそいつへの怒り・恨みの
気持ちに無理やり引き戻す。
→これが成功すれば「アホらしく」なる筈だけど・・・。
と色々ありますが、それが一通り終わったら、そんな酷い「加害者」でも
感謝できる所を顕微鏡で探してみて、もし見つかれば「ありがとう」と、
それを気持ちで受け取ってみましょう。
最後に「”バカヤロー”の部分は全部あんたに返すわ!こんなもの私は要らない!
けど”ありがとう”の部分は貰っとくわ。これで私はあんたに縛られずに
幸せになってやる!」と宣言してみましょう!
そうすれば、少しは相手の”呪縛”から逃れてあなた自身の幸せの為に
一歩踏み出せるかも知れません。
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