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コラム/2013-06-25

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依存症からの脱出~②脱出する為の方法・ヒント

前回「アルコール・ギャンブル・恋愛・性・買物・ゲーム・携帯等の依存症
ドーパミンという脳内物質が関わっている」事と「リストカット(自傷行為)や
(過食)嘔吐はオピオイドという脳内物質が関係していると考えられる」
書きました。

今回はそういった「止めたくても止められない」状態から脱出する為のヒントを
私見を交えてお書きしたいと思います。

<依存症からの脱出のヒント>


①アルコールやギャンブル等の”対象そのもの”から遠かって行く
断酒の為の入院治療や意志の力を使った”力技”ですが、禁断症状に打ち克つには
 周囲の協力体制や意志の力が相当必要だと思います。


②”ドーパミン”が出るような他の無害な活動に少しずつ置き換えて行く。
この為には、依存対象ナシでもドーパミンが出る(快を感じる)時や禁断症状が
 比較的少ない時間を見つけて行って、それを意図的に増やして行ったり
 (解決志向的なアプローチ)、
 ”依存のサイクル”を維持してるパターンを崩して行って、違う思考や
 行動パターンに置き換えて行く(MRI的アプローチ)等。


 (例:煙草を吸わないでおこう!という思考・行動パターンが依存状態を
    逆に維持してるのなら、そのパターンを崩す為に「何があっても
    10分毎に煙草を”吸おう”」という逆の思考・行動パターンを指示
    すると、パターンが崩れ、結果的に禁煙に向かってゆく等)


③そもそも依存になったきっかけは、多くの場合ストレス等からの回避なので
そのストレス因を遠ざけたり、心理療法によって解消してゆく。


(※注意点)
(過食)嘔吐やリストカット(自傷行為)等の、”オピオイド”が関係してると推測
される症状の多くと、一部の依存症トラウマ(心の傷)が関係していると思われます。


例えば虐待や長期間のストレスに晒され続けたり、逃げたり戦う事ができない
恐ろしい体験をした場合、それらは多かれ少なかれトラウマとして無意識に
刻まれるでしょう。


特に、オピオイドが過剰に放出され続けると記憶を司る海馬が委縮したり
感情を司る扁桃体が損傷すると言われています。


(※1:トラウマにはならなくても、ストレスを受け続けると、コルチゾール
  という脳内物質が放出され、これも海馬を委縮させるとも言われています)


  そして海馬の委縮によって、過去の(辛い)記憶は鮮明に覚えているのに
  新しい(楽しいとか辛くない)記憶が定着できず、繰り返し過去の苦しみに
  引き戻されてしまうとも考えられます。


(※2:一方、扁桃体の損傷により、恐怖や不安等の感情を感じる事が
  できなくなった人は、大きなトラウマを抱えていても、一見”平気”で
  何に対しても”恐くない”、感情を感じないという人もいます)


そういった事を考えると”トラウマ”記憶が何かのきっかけで、繰り返し意識に
上がって来てしまう人は、その記憶をイメージを使って自我境界から締め出す
ゲシュタルト療法)事や、視覚(イメージ)・聴覚・触覚等を変更して
無害なものに変えてしまうNLP等)必要があると思います。


併せて、海馬を再生させる為に、新しい記憶の作成と定着を目指す事が有効
だと思います。


例えば、認知行動療法では思考を変え行動を変容しそれを習慣化する事により
「新しい記憶」が定着し、海馬の再生にも役に立つのだと思います。


或いは、解決志向・未来志向のブリーフセラピー等も、殊更「行動の変容」
を強調するのは、変容した行動を習慣化させる事によってある意味
「新しい記憶」を作る為なのかも知れません。


また、ナラティブセラピーで言う所の「ドミナントストーリー」(問題やトラウマ等を
含んだ自分自身を束縛して来たストーリー)を「オルタナティブストーリー」
(問題を含まない、新しい可能性を生み出すストーリー)に書き換えて行く作業も
ある意味「新しい記憶の作成」を狙っているのではないか?と思います。



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