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コラム/2013-08-08

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これって、トラウマ?~②憎しみや恨みを手放せない

「バレエダンサーを目指してた十代の頃、事故に遭い片足に障害が残り、
夢を諦めざるを得なくなった。松葉づえの姿の私を見て、”バカだなあ!これで
諦めがついただろ?”と人の気も知らないで、ニヤッと笑った父の姿がトラウマに
なった。今でも許せない! 父のせいで、私はもう何もかも嫌になって、
嫁にも行けず仕事もできない。今でも父と会うとむしずが走り殺意さえ感じる」

これは、あくまでも架空の話ですが、誰かから傷つけられてその人に対する
憎しみや恨みを何年も手放せずに苦しんでいる人もいます。

そういう人には、「怒りの解消」や「トラウマ記憶の書き換え」等の心理療法で
お手伝いするのですが、中には中々憎しみや恨みを手放せない人もいらっしゃいます。

憎しみや恨みは「その相手を忘れない為に抱き続ける感情」とも言えます。

確かに、事故に遭った時やお父さんに言われた時は心の傷が出来たと思います。

ただ問題なのは、憎しみや恨みを抱き続けるという事は、傷口が塞がりかける度に
自分でまた傷をつけてしまうという事と同じです。

それでは、当然心の傷がいつまで経っても治るはずがありません。

では、何故怒りや憎しみを手放せないのでしょうか?

その理由の一つは「被害者であれば、現実を受け入れなくて済む」から
という事が考えられます。

例えば上の例で言うと、父のせいにし続ける事によって現実を受け入れなくて済むし
自分の人生がダメになってる責任を自分で背負わなくて済むからです。

そうした人には「怒りの解消」「トラウマ記憶の書き換え」に加えて、
前回お書きしたレジリエンス(精神的回復力)を高める為に、
その出来事の意味づけの転換、目的志向・未来志向へと焦点を変えるといった
サポートが必要になって来ます。

もしあなたが誰かを憎み恨み続けているのなら、こう問いかける事が
気づきをもたらすかも知れません。

 「私は、あの人を恨み続ける事によって、どんな現実から目を逸らしている
  のだろう?」

 「もしあの人を許したとしたら、自分に対するどんな責任を負わなくては
  いけなくなるんだろう?」



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