コラム/2013-09-01
「今、ここ」に留まる~過去と未来から自由になる
「過去に自分が犯してしまった取り返しのつかない事を引きずって、後悔の 念に
押しつぶされそうです」
「そんな自分にはロクな未来がやって来ないと思うと身動きできなくなって
しまいます」
ー そんな悩みに取りつかれてしまって、苦しい思いをしておあられる方も
いらっしゃると思います。
悩みは思考によって生じます。
しかも「過去に対する悔い」と「未来に対する不安」に捉われて
”執着してしまう事”によって悩みが固定され動けなくなります。
そして動かないから現実が変わるはずもなく、悩みの無限ループにはまり込みます。
要するに過去や未来に思考が”行きっぱなし”(=執着)で、
しかも何も現在にフィードバックされてない状態だから苦しいんです。
しかもそれを続けると、常に「意識が今にいない」状態で、「地に足がついていない」
ので現実感がなくなったり、苦しみから抜け出す行動がとれない訳です。
「何でも自分の思った通り選択できる事」が人間にとっての”自由”です。
でも思考に縛られて何も選択できないのだとしたら、自由を奪われている状態
です。
そして、選択できない事は「行動できない」事に繋がります。
「行動する事」が唯一、その人の人生を変えて行く方法です。
勿論、悩む事も時には大切ですが、悩みが固定化されて苦しいのに
「行動して現実を変えてゆく」という選択ができないのなら、
そこから抜け出す方法を考えてみませんか?
その為には一旦、過去や未来から悔いや不安を拾い出してきて、
あなたを行動から遠ざけて、苦しみの渦に引っ張りこんでる思考から離れる為に
「今に集中する」必要があると思います。
その為には、以下の方法が役に立つでしょう
①過去への執着を手放す
→過去を無かった事にせずしっかり見据えて、但し「後悔しっ放し」は執着ですので
それをする代わりに、過去の過ち・失敗を踏まえて二度とそれを繰り返さない様に
今後はどう考えて、何を実行してゆくか?を書き出しましょう
人生に「過ちや失敗=後悔」という解釈を持ち込む代わりに、
「全ては成功へのフィードバック」だという解釈を与えて、過去の意味づけを変えてゆきませんか?
それができれば過去を切り捨てる事無く、しかも過去に執着する事もなく
「過去を活かして今を生きる」事が可能になるでしょう。
②将来の不安を手放す
→将来の不安も、ただ感じるだけでなくそれを真っ直ぐみつめて
「その不安が実現しない為に、今できる事は何か?」と考えてみて下さい。
そしてそれを書き出してみます。
これも「将来の不安」から「今の生き方」にフィードバックして役立てる
という事になります。
③過去や未来から得たものを「今、ここ」で実行する
→「①」、「②」で書き出した事の中で、実行しやすいものから(何でもいいから)
「今、ここ」に意識を集中して行動に移す、
つまり過去や未来から、「今をより良く生きる為のヒントを貰って、
今の現実生活をどうしてゆくか?」を考えて実行する事です。
→※思考の軸はあくまで現在(今、ここ)です。
さあ、最初の一歩目の行動が決まれば、立ち上がって足が地面に付いている感覚
をしっかり感じながら、一歩目を踏み出してみませんか?
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