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コラム/2014-02-18

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夫や子供、部下の話を聴く技術③思考の枠を変える=リフレーム

今回は相手の話を聴く時に自分の思考の枠を変える事によってネガティブな会話を
ポジティブに変える、という事を例題を基にお伝えしたいと思います。

<例題②聴く時の思考の枠を変える=リフレーム>

中二の息子が不登校でいつもその事を巡って父母の間でネガティブな会話が
繰り広げられて、二人ともうつっぽくなってしまっている。

父「明夫は今日も学校行かなかったのか?」

母「ええ。朝起きれなくて・・・。もう半年になるわ」
(母の思考=そうよね、ずっと学校行ってないものね、とネガティブな部分に
 焦点を当てている)

父「あいつは小さい頃から逃げてばかりだったよなあ」

母「ええ。スイミングや塾も厳しくされたら辞めちゃったし・・・。」
(母の思考=ここでもやはり、息子が逃げてきた場面に焦点を当てて考えている)

父「全く! 明夫の事はお前に任せてるんだから・・・。お前が甘いから
  じゃないのか?」

母「・・・。」

父「このまま学校に行けなければ、あいつの将来はないんだぞ!」

母「そんな事わかてるわよ!私だってパートしながら一生懸命頑張って来たのよ!
  あなたこそ全部私に任せっきりじゃない!」
(母の思考=そうだ、息子の将来はないんだ。でも自分の事を棚に上げて
 私ばっかり責めてる旦那に腹が立つ)

父「何を!・・・」

このままでは、父は増々イライラして、母は夫との関係性も悪くなるだろうし、
 自分を責めてうつっぽくなるかも知れない。

しかも、夫婦間でネガティブな会話が続く限りは解決策に目が行かず、
子供への働きかけも変化せずに、不登校は維持される可能性は高いでしょう。

では、どう思考の枠を変えてポジティブな会話に持って行けるのでしょうか?

例えば「母」側で考えると、

父「明夫は今日も学校行かなかったのか?」

母「ええ。朝起きれなくて・・・。でも先週は3か月ぶりに学校に行ったのよ」
(母の思考=「学校に行った日」というポジティブな面に焦点を当てている)

父「でも、一日だけだろ?あいつは小さい頃から逃げてばかりだったよなあ」

母「でも、習字は最初全然ダメだったけど、頑張って賞を取ったじゃないの!」
(母の思考=息子が逃げずに達成した場面に焦点を当てて考えている)

父「あれは・・・。 でも明夫の事はお前に任せてるんだから・・・。
  お前は少し甘いんじゃないのか?」

母「あなたも心配なのはわかるけど。」
(母の思考=夫も息子の事を大切に思ってるから腹が立ってるんだ)

父「でも、俺はあいつの将来が心配なんだ!」

母「勿論よ! あの子は習字がうまいから、芸術系かなあ?
  ねえ、あなたはあの子は将来何で食べて行けると思う?」
(母の思考=息子の将来に目を向けて、息子の長所や”ウリ”を探そうとしている)

父「芸術系か・・・。そう言えば、あいつこの前俺が昔弾いてたギターを
  勝手に触って壊したよなあ。そうだ、今度俺がギター教えてやるか!」

母「いいわね!是非お願いするわ!」

とまあ、実際にはこんなにうまく行くかはわかりませんが(笑)
息子への見方や働きかけが変われば息子自身が変化する可能性が高まります。

カウンセラーもクライアント様の思考の枠を変えるのではなく、
まず自分の思考の枠を変えて行くから、自ずとクライアント様の思考の枠も
変わってゆくのだと思います。



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