コラム/2014-04-03
「キズツキ」と「キヅキ」~フォーカシングの要点
心が一杯傷ついて、淋しさや悲しみを抱えてる人。
その傷つきを見ない様に心に蓋をしてしまった人。
傷ついた自分を認めたくなくて、わざと平気なフリして頑張り過ぎたり
出せない怒りを押さえ続ける人。
うちのルームに来られる方は、皆さん「自分に厳しく他人に優しい方」です。
だからこそ傷ついて、淋しくて悲しくてもそれを人に見せずに、頼らずに
心の奥深くに封印してしまった・・・。
それでも、その気持ちは消えずにふとした事で出て来てしまう。
或いは、その気持ちを感じる事を我慢して気力がなくなり自分を責めたり、
淋しさや悲しみへの反発を怒りに変え、怒りっぽい自分を責めたり、
頑張り過ぎて力尽きてしまう・・・。
もういいんですよ。淋しさや悲しみを感じても。
それを誰かに打ち明けても。怒りを出しても。
まずは、あなたの「本当の気持ち」を感じてみませんか?
ー
感情は「自分の中の”暴れる子供”」みたいなものだと思います。
ですから感情を抑え続けると、それだけエネルギーを使いますので、
しんどくなって行き、いつか電池が切れてしまうかも知れません。(僕の印象では
うつっぽくなってる方の殆どが、感情を長年抑え続けて来た人達です)
こういった人達に、まず僕が差し上げるお手伝いとしては
「フォーカシング」といって、ありのままの感情を感じて頂くという方法です。
そして感情と対話し、感情が「わかってもらえた」と感じたら、
もう抑え続ける必要がなくなってゆきます。
(※丁度、暴れてる子供を力付くで押さえ続けると疲労困憊しますが、
優しく声を掛け、気持ちをわかってもらえた子供が大人しくなるのと同じです)
このフォーカシングは基本的には「今ある感情」に的を絞るのですが、
自分の中に「傷ついた子供」がいるのであれば、その「傷ついた子供」
の淋しさや悲しみに焦点を当てる必要があると思います。
何故なら、自分の中の「怒ってる子供」や「気持ちをシャットアウトしてる子供」
は「傷ついた子供」を守ろうとして出来た”分身”の様な存在だからです。
そして「傷ついた子供」に焦点を当ててフォーカシングしてもらう事によって
「大切な気付き」を感じる方も多いです。
僕は「傷つき」(の中の淋しさや悲しみ)の中にこそ「気づき」へのヒント
が隠されてると思っています。
(※日本一のカリスマ精神科医の神田橋先生もフォーカシングの事を
よくご研究なさっておられる。流石だと思います)
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