コラム/2014-05-01
「やりたい事」をやっていても満たされないのは?
「自分の”夢や目標”の為に努力してるはずなのに続かない」
「”こうありたい”と願った事が叶ったのに何故か虚しい」
「夢や目標だったはずなのに、途中でやる気を失ってしまった」
「自分の願望をかなえたのにどこか満たされず虚しい・・・」
そんな状態になって苦しんでいる人もいると思います。
もしかしたらそんな人は「やりたい事」や「こうありたい」ではなく、
「やらなければいけない」とか「こうであらねばいけない」という考え方に
突き動かされて来たのかも知れません。
もし、そうだとすれば常に自分を追いつめる考えに命令されている訳ですから
当然苦しくなるでしょうし、達成しても大きな喜びを感じる事ができない
と思います。
そして、本当は「しなければいけない」からやってる事を
「私がそれをしたいからしてるんだ」と思い込んで自らを無理に駆り立てて
しんどくなってる方もいらっしゃいます。
ではそれを「自分が本当にしたい事」なのか?、
「しなければいけない事」なのでやってるのか?を見極めるには
どうすればいいのでしょうか?
→ 一番簡単な方法は
自問①「私がこれをしないとどんな自分になっちゃうんだろう?」
自問②「そうなると自分はどんな人間だという事が明らかになっちゃうんだろう?」
自問③「そんな私を他人はどうするだろう?」
等と自問してみる事です。
ー 例
※寝る暇も惜しんで事業を拡大してきた経営者で傍目から見れば「成功者」とみなされて
いる ・・・でも最近朝起きるのがしんどく、やり甲斐を感じられなくなって来た
自問①:「私がこれを辞めちゃうととどんな自分になっちゃうんだろう?」
自分の答え:「誰も私を評価せず、周りの人は自分から去って行くだろう」
自問②:「そうなると自分はどんな人間だという事が明らかになっちゃうんだろう?」
自分の答え:「私は能力が無く、認められない」
自問③:「そんな私を他人はどうするだろう?」
自分の答え:「他人は私から去ってゆく。私を見捨てる」
とまあ、これはあくまで一つの例ですが、もし仮に「やりたいからやってる事」
であれば、「私は能力がない」「私は他人から認められない」
「他人は私を見捨てる」等の間違った思い込み(スキーマ)は出て来ないと思います。
つまりこの例の経営者の場合は、間違った思い込みが根っこにあって
それに蓋をして反撃する為に「しなければいけない」で自らを駆り立て続けた
挙句にしんどくなっちゃったと考えられます。
(※中には、スキーマに反撃し続け、がむしゃらに頑張り続けてスキーマが修正
されちゃったという人もいると思いますが)
もしあなたが「確かに間違った思い込みが根っこにありそうだ」と感じる
のであれば、”元々あなたはそうじゃないという証拠”を挙げていってみませんか?
(※以下、上の例に沿って述べます)
→例えばできるだけ子供時代から遡って、「自分には能力がある証拠」、
「認めてくれた人達」、「自分を見捨てなかった人達」等、
自分のスキーマを覆す証拠をできるだけ沢山集めてみるのが役に立つでしょう。
そして逆にあなたの子供時代にスキーマの元となった人は誰でしょうか?
→例えば「あなたを認めなかった人」、「この人に見捨てられるのでは?と
あなたに不安を感じさせ続けた人」等々。
そしてもしそういう”スキーマの元”となった相手が思い浮かべば、
その人に「そうじゃない証拠」をイメージの中で突きつけてみるのもいいでしょう。
但し、もし難しければお気軽にご相談下さい。
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