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コラム/2014-05-14

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摂食障害や依存、うつ等に襲われてる人を責めてる人へ

「うちの娘は過食をコントロールできない。本当に意志が弱い娘だわ!」

「私の彼は何故ギャンブルをやめられないのかしら?
こんなダメな人とは思わなかった!」

「うちの主人はうつにかかって、会社を休んでいる。
このまま復職できないとクビになっちゃうかも・・・。
家族に対する責任感がないのかしら。本当に心が弱い人だわ!」

摂食障害依存症うつ等の神経症に襲われた人の配偶者や恋人、親等は、
それらの”症状”に襲われた恋人や配偶者や子供を「意志が弱い」とか「心が弱い」
「気持ちの持ちよう」「性格が問題」等と勘違いなさってる人も多いようです。

でも、僕が見て来た感じではそれらの”症状”に襲われてる人の中で
本当に意志や心が弱いとか性格がねじ曲がってる人にはお会いした事はありません。

逆に皆さんは「意志が異常に強い」「異常に我慢強い」
「自分に厳しく他人に優しい素晴らしい性格」の人ばかりです。


例えば、”過食”を例にすると意志が弱い人は「食べたいなあ!食べちゃお!」と
無意識からの衝動の赴くままに食べちゃっても意志の力で抵抗しないので
食べた後に”罪悪感”には襲われず満足するでしょう。

これは”過食”ではなく、単に「よく食べる人」です。

逆に意志(意識の力)が強い人は「食べたいなあ」という無意識からの衝動に対して
「食べちゃダメ!」と意志の力で抵抗する訳です。

でも、大抵の場合は”意識の力”は”無意識の力”には勝てません。
(※そして自分の意志の力が無意識の力に負けちゃうと「自分は何てダメなんだろう
・・。」と自責→過食の悪循環に陥って行きます。)

何故なら、”無意識の力”は人間がまだ進化する前の動物だった時代から
自分自身の心身を守る為に身に付けて来た力、言わば生存本能ですので、
それを無視する事はできません。

では「”無意識の力”が自分の心身を守る為に摂食障害や依存やうつを起こさせてる」
というのはどういう意味なのでしょうか?

例えば、子供時代に親から「愛情」や「理解」や「承認や賞賛」、「安全や安心」が
得られなかった人心の中にぽっぱりと穴(満たされない想い)が空いてしまいます

穴が空いたままでは、それこそ”心の危機”です。

そこで無意識はその危機から自分を守る為に、その穴を埋めようとして、
過食や依存に駆り立てます。

でも心の穴は、”物”では埋められません。
だからずっとその”症状”が続いてしまう・・・。

また例えば、誰かに対する怒り等の感情を「出してはいけない」と
 他人に気を遣ってず~っと我慢して抑え込んで来た人達・・・。

とっても我慢強く、他人に優しい人ですよね?
でも感情を抑え込んでいるのは、かなり疲れますし、とてもエネルギーが必要な
事です。

でも我慢強く他人に気を使って抑え続けるとやがて「エネルギーが切れてしまう」
という”身体の危機”が訪れます。

そして無意識は、その危機から身体を守ろうとして、朝起きれなくしたり、
仕事から離れさせようとしたり、エネルギーを消費する交流や趣味でさえ
控えさせようとします。

言ってみれば、これが”うつ”の状態です。
 (※それでも頑張り屋さんで意志の力の強い彼ら彼女らは「頑張らなきゃ!、
  迷惑を掛けちゃいけない!と意識の力で無理やりに抵抗しようとします・・・。
  でも無意識の力には勝てない→自責→よりうつが酷くなる、
  という悪循環に陥ってしまう)

  勿論、過食や依存、うつ等の全てに当てはまる訳ではないのかも知れませんが、
  かなりの確率でこういった事が意識と無意識の間で繰り広げられていると
  考えられます。

それでは、どうしたらいいのでしょうか?


まず、意識と無意識の葛藤があるから、より悪循環にはまっちゃう訳ですから、
意識の抵抗を無くす事から始める事ができます。

「食べちゃいけない」を「食べてもいいや」に変える、 もっと言えば、
「楽しんで食べよう!」「味わって食べよう!」(※さらに上を行くのが
食べる事を自分の”ウリ”にした人がギャル曽根さんや石ちゃんでしょう。(笑))

 同様に「ギャンブルしちゃダメ」→「ギャンブルを楽しもう!」
 「我慢しなきゃ」→「我慢しなくてもいい」
 「感情を出してはいけない」→「出してもいい」
 「頑張らなきゃ」→「頑張らなくてもいい」
 「迷惑掛けちゃダメ」→「迷惑かけてもいい」等々。

但し無意識の力が強力な場合や誰かに対する満たされない感情が沢山溜まってる人は
カウンセリングを受けられて無意識に介入していく必要があると思います。

もし、あなたの周りにその様な苦しみを抱えた人がいれば、
責める代わりに理解してあげて頂いて、本人が望むのであれば
カウンセリングに連れて来て頂く事もご検討下さい。



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