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コラム/2014-06-05

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トラウマによる不登校引きこもり

「うちの息子は前の学校で嫌な事があったみたいで不登校になり、
転校させたのに、そこでも学校へ行けなくなった・・。
どうしてなのでしょう?」

「うちの娘は保健室には行けるのに教室には入れません」

「うちの息子は不登校→外に出ない→部屋から出られない・・・
とどんどん悪くなっています」

うちのルームにも子供さんの不登校引きこもりに悩んでおられる親御さんが
数多くお見えになります。

勿論、原因を探ってもわからない事が多いですし、
そもそも家族療法では原因自体を探る事はしないのですが、
親御さんのお話から「もしかしてこれは子供がトラウマを負ってる
んじゃないのかな?」と感じる事も時にあります。

トラウマというのは、ある場所や状況に置かれると自動的にその時
(トラウマを負った時)の記憶があたかも”今ここ”で起こってるかの様に
喚起され苦しさに襲われるといったフラッシュバックを伴う事があります。

例えばある子供が前の学校で嫌な目に遭って、不登校に襲われて
「転校したら大丈夫だろう」と転校した。

所が転校先の学校でも教室には入れず不登校が続いた。
でも、週1回のスクールカウンセラーとの面談時だけは登校してる・・・。

こういった場合親は「環境が変わったのに何故行けないの!?」
子供やご自分を責めてしまう。

この例の場合は、もしかしたら
「学校の教室」に入ろうとしたり、「クラスの先生や生徒達」の顔を見た途端に
前の学校の「教室」や「先生や生徒達」に関する嫌な出来事が喚起されて
拒絶反応が起こっているのかも知れません。

同様に、保健室登校はできるのに教室に入れない、という場合も
「教室」や「先生や生徒達」によって何らかのトラウマが喚起されてしまう
のかも知れません。

更に、トラウマを負った子供が強迫的、妄想的な思考に支配されてしまうと
トラウマを喚起する場面がどんどん拡がってゆくのではないかと思います。

例えば、同級生によってトラウマを負った子供がいるとします。

その子は最初はその特定の相手を見るとトラウマが喚起されるので、
教室に入れなくなった。

次に学校に行く事を考えると、「学校=その相手」と
トラウマが喚起される範囲が拡がる。

更に家の近所で同じ学校の生徒を見ると、その特定の相手を想い出し、
家から出る事も怖くなる。

そして、家で学校の話題が出ると、その相手をまた思い出すので
今度は部屋から出られなくなる。

或いは、自分が住んでる地域全体にトラウマを思い出すスイッチが作られると
その地域に住んでる事自体が嫌になり、外に出られなくなる人もいるかも
知れません。

(※実際にこの様にトラウマを喚起する範囲が拡がった人は、近所は歩けなくても、
  全く見知らぬ土地なら平気という人もいらっしゃいます)

これはあくまでも僕の推測に過ぎないのですが、もし、あなたのお子さんが
「うちの子もそうかも?」と思われたのであれば、どうしたらいいのでしょうか?

通常、この様なケースの場合はお子さんは面談に来られませんので、
まず親御さんに状況をお聴きして、家族療法を始めさせて頂きます。

(※家族療法では、不登校などの問題は子や親にあるのではなく、
  家族や本人を取り巻く人間関係のシステムの中に問題が維持されている、
  と考えますので親御さんだけでも、その問題を維持しているパターンを変える
  為のお手伝いができます)

そしてそのパターンが変われば、トラウマがあろうがなかろうが
問題は消滅してゆく事が多いです。

ただ、場合によってはトラウマを直接扱った方が早いというのが僕の考えです。

その場合に、お子さんと直接面談できない場合は、親御さんにトラウマを解消するのに役立つ様なヒントをお与えして、親御さんが家庭内でセラピストとなって頂くようにご協力頂く場合もあります。

(※これも一つの「パターンを変える為の介入」とも言えますが)

いずれにしても「親も子供も悪くない」、そして「遅かれ早かれうちの子には
トラウマを乗り越えて解消してゆく力がある」
まずは親御さんが信じてあげる事が大切だと思います。



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