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コラム/2014-09-06

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心理療法家は何をどの様に援助するのか?

僕達セラピストやカウンセラーは言ってみれば「対人援助サービス」の専門職です。

そしてこの「人(クライアント)に対する援助」とは何なのでしょうか?

それは、僕が思うに「その人が幸せな人生を歩み続けられる事」を目的にし、

①その為の目標を一緒に設定し
②それを達成していける様な思考・行動がとれる様にサポートしてゆく
という事だと思います。

相談に来られる人は、実際に悩みや症状があって「今は幸せじゃない」
と感じられるから来られる訳です。

ですからまず「その人にとっての幸せな人生とは何か?」
を一緒に考えて行かないといけないでしょう。

例えば「今ある辛い症状や不安がなくなれば幸せな人生を歩めそう」
と思われるのなら、それを目標にしてもいいでしょうし、

「仮に症状や不安がなくなったとしても幸せな未来が描けない」
というのであれば「自分にとっての幸せな未来とは何か?」という目標設定
から始めた方が良いと思います。

目標が決まったら、次にその目標を達成するのを妨げている思考の癖やパターンを
見つけて変化させてゆく必要があるでしょう。

そしてこの思考の癖やパターンを変化させてゆく過程としては

(1)気づき:「この考え方が自分を苦しめていたんだ!」

(2)どういう方向へ変えるか?:「こういう考え方に変えれば幸せになれるかも?」
の2つの過程が必要だと思います。

※但し、この「気づき」というのは思考(意識)レベルだけでなく、
 無意識レベルでも納得する事が大切だと思います。所謂「腑に落ちる」という事ですね。

そして、この思考の癖やパターンを変化させるという事は
とても大切であると同時に非常にデリケートな事だと思います。

その証拠にフロイトの精神分析から始まり、催眠や認知行動療法等、
ありとあらゆる心理学の学派・アプローチ、或いは自己啓発セミナーや
スピリチャルに至るまで、何でこんなに方法論が何百・何千と巷に溢れているのか?

それは「(思考の癖やパターンの変化が)いかに大切で、しかもデリケートな部分か
という事を証明する証拠だと思います。

※僕は「全ての技法やアプローチは思考の癖やパターンを変化させる為に存在する」
と言っても過言ではないと思っています。

但し、色んな学者や先達が「ああでもない。こうでもない。」(笑)と苦心した様に
この部分はさすがに難しい。

何故かと言うと、その「難しい理由」は2つあります。

A「気づき」の段階で無意識レベルでの”納得”が必要だが、
 無意識の抵抗を受けて中々うまく行かない

これはどういう事かと言うと、例えば仕事を頑張りすぎて燃え尽きて
 鬱になりそうな人がいるとします。
 その人に「頑張らなくてもいいよ」と我々が直接伝えたとすれば、
 頭(意識)では、そうなのかも?と一瞬思っても途端に無意識の抵抗を受けて
 「そんな事できれば苦労しないわよ!あんたに何がわかるのよ!」と
 怒りが出て来るかも知れません。

 そこで「いかに無意識の抵抗を避けるか?」をテーマにして
 ありとあらゆる技法やアプローチが発達(?)して来た訳です。

※でも、スピリチャルヒーラーや愛する人から「頑張らなくてもいいよ」と
  言われると、案外無意識の抵抗を受けずにするりと腑に落ちる場合もあるでしょう。

B「思考の癖やパターン」をどういう方向へ変えるか?の道筋を作ってゆく事
 を援助する

譬え「気づき」が起きて「もう頑張らなくてもいいんだ」と納得しても
 「じゃあ、頑張る代わりにどうすればいいのか?」がわからなければ
 とまどってしまう人もいます。

 頑張る事を止めたとしても、それに代わる道筋がはっきりしてないと、
 元の慣れ親しんだ「頑張るパターン」へ逆戻りしちゃう人もいます。
(セミナー等で「そうか!」と気づいても何も変わらない人等)

 ※勿論、気づいただけで自分で新しい道筋を作ってゆける人もいると思いますが。

思考の癖やパターンが変化すれば、最後に行動が変化する様に援助する必要
があると思います。

思考が変われば行動も独力で変化させていける人もいますが、
中には、折角思考が変化したのに行動を変化させる事ができずに
また元の思考パターンに戻ってしまう人もいるでしょう。

思考が変わっただけでは現実は変化しません。
行動が変わって、初めて現実を変化させる事ができます。

そういった意味では「行動の変化」によって、思考の変化を定着させる
という意味があると思います。

変化した思考を行動に反映させずに思考だけを習慣化する事は至難の技です。

でも変化した思考に基づいた行動を習慣化する事はずっと容易ですし、
その事によって新しい思考を常に意識する事無く、
新しい行動とそれが依拠している新しい思考が定着してゆく訳です。



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