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コラム/2014-09-13

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心の闇や絶望にずっと蓋をして来た人へ

<心の闇や絶望にずっと蓋をして来た人へ>

いつの頃から何も感じられなくなったんだろう?
怒りや悲しみを出せなくなってどれくらい経つのだろう?

表面上は穏やかな生き方が身についてしまい、「優しい奥さん」、
「仕事のできる人」、「頼りになる友人」・・・様々なレッテルを貼られて
他人からは何の不足も無い様に見られて生きている。

でも、ふとした瞬間
それは、友や夫が投げかけた何気ない一言であったり、新たな人との出会い
 であったり、日常のほんの些細な出来事の中で何故か、虚しさや絶望が襲って来る
 ・・・。

あなたはきっと、それに蓋をして見ない様にするだろう・・・今迄通りに。
でも、今回はそうはいかない。
さざ波が大きなうねりとなって、襲いかかって来る。
逃れようもなく、突然無力感に襲われてしまう。
最早、理性の蓋が決壊したようだ。

そんな時には、一度そのうねりに身を任せてみるのもいいかも知れない。
「絶望してもいい」「闇に覆われてもいい」と鼻をつまんで、目を閉じて
思い切ってうねりの中に飛び込んでみるのもいいかも知れない。

すると、漆黒の悪魔の様に冷たく見えた闇の海は意外な程、暖かい事に気付く
かも知れない。

そして、あなたは太陽の光が差し込んでいる場所を見つける事ができる。
そこに行けば、まだあなたが闇に支配される前の笑顔のあなたを見つける事が
できるかも知れない。

或いは、闇と向き合いながらもたくましく成長したあなたの姿が見えるかも
知れない。

それを感じた時には、あれだけ果てしなく広がって見えた恐怖に満ちた闇の海は
小さな水溜まりになってるかも知れない。

じっと覗きこむとその水底に澱の様に溜まっている欠片達を見つける事ができる
だろう。

「叶えられなかった希望の欠片」・・・。

それらは恐らく、悲しみと寂しさで出来ている。
幼い頃、あなたが望んでも叶えられなかった事。
例えばそれは「もっと愛してもらう事」、「気持ちをわかってもらう事」
 「自分の話を聞いてもらう事」、「かまってもらう事」、「褒めてもらう事」
 「認めてもらう事」・・・。

でも、それらは求めても叶わなかった。
だから、腹が立ってもいい。嘆き悲しんでもいい。
きっと、それを求め続けた”相手”は、余りにも未熟だったか、
希望を叶える能力がなかったか、余りにも余裕がなかったか、に違いない。

一通り泣いて叫んで、怒ったら、あなたはそれを諦めて手放す事ができる。

そしてあなたは「叶えられなかった希望の欠片達」をすくい上げて、
こう言う事ができる。

「希望が叶えられなくて悲しかったね。辛かったね。腹が立ったよね。
 でも”あの人”に言っても無駄だったんだ。”あの人”は未熟だったんだ。
 能力がなかったんだ。余裕がなかったんだ・・・。
 もう諦めよう。代わりに君達が求めてた物を私があげるよ。
 私はあなたが求める物を与えられるくらい成長して大人になったから・・・」

あなたが”欠片達”にそれを与えたら欠片達はどんな形に変わってゆくだろうか?
どんな色に移ろってゆくだろうか?
きっと、それが本当の形や色なんだろう。

そして、その欠片達を拾い集め、あなたは歩き出す事ができる。
明け始めた水平線の彼方に顔を覗かせた大きな希望の光の玉に向かって。
まだ足を引きずったままでいい。
その暖かさと光を感じながら、ゆっくりと一歩ずつ。



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