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コラム/2014-09-18

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「~できない」のではなく「したくない」からやらない

「もっと他人と接したいけどできない」
「自分をもっとさらけ出しなさいと言われるけどそれができない」

皆さんの中にも「こうしたい、こうしなきゃと思うけど、できない」とか
「しちゃいけない、とわかってるけどやめられない」って事がありますよね。
(※勿論、僕自身にも沢山あります(笑))

この「したい」けど「できない」という状態は頭(意識)の「したい」と
心(無意識)の「したくない」が葛藤している状態だと考えられます。

そういった意味では「~できない」ではなく「~したくない」と
無意識が抵抗している訳です。

それでは、何故無意識はそれをしたくないのでしょうか?

その為にはまず無意識の性質を理解する必要があると思います。

無意識とは脳の大脳辺縁系の領域の作用であると言われています。

この部分は動物にもあって「危険から身を守り安全を確保する」と言った
言わば「生き延びる為の術」を身につけている部分です。
つまり、それはどこまでも「ポジティブ」な訳です。
※動物は悩んだり、自ら死のうと思ったりしないですよね。

一方、意識(思考)は大脳新皮質の作用で生じると考えられ、
人間が異様に発達させて来た部分です。
そしてこの意識が悩み苦悩し、時には極端にネガティブな発想をしてしまう訳です。
※もっとも、この意識のお蔭で我々は今の文明を発達させる事ができたのですが。

では、元来ポジティブで「生き延びる為の術」である無意識が
一見ネガティブにも思える「他人と接したくない」とか、
「自分をさらけ出したくない」等と何故わざわざ「生き辛く」させてしまう
のでしょうか?

これは「他人と接したり自分をさらけ出すと、自分の安全が確保できず
自分の生命に赤信号が灯る」と信じ込んでいるからです。

では、何故無意識はそう信じ込んだのでしょうか?

それは例えば幼い頃、親にかまって欲しくて近づいていったら拒否されたり
 自分の本音を親にぶつけたら、否定され怒られたり・・・等々。

子供にとっては「親から愛情をもらえなくなる、見放される」という事は
即生命の危機に繋がります。
ですからそういった事があった場合は「他人(親)と接しちゃいけない」とか
「自分をさらけ出しちゃいけない」というルールを作って守る事が
「生き延びる為の術」という無意識の理念(?)にピッタリ合うから
無意識のルールとして定着する訳です。

或いは何らかのトラウマ体験によって、その様なルールが無意識に定着する
場合もあるでしょう。

例えば幼い頃、同級生に苛められボコボコにされた。
(生命の危機です)
その時にアドレナリン等の脳内物質を放出して、何とか生き延びられた・・・。
そして大きくなってからも他人に近づこうとすると、
その時の記憶が無意識から蘇り「近づくな!」という安全装置が作動し、
アドレナリンが放出され、興奮状態に陥る。
これがPTSDのフラッシュバックですね。

でも、普通は困る訳です。
だって「これじゃあ、勉強も仕事もできない。社会生活が送れない!」
とトラウマを目の敵にする訳です。

でも今迄書いて来た通り、トラウマにしても、一見自分を生き辛くさせている
無意識のビリーフ(信念)にしても、元々は「生き延びる為の術」で
肯定的なものだったんです。

所が、その時は必要だったものが今は不要になって
逆にそれが今のあなたを生き辛くさせているんです。

ではどうすればいいのか?
一番手っ取り早いのは、心理療法を受けて今は不要になったビリーフ(信念)を
変えて行くなり、トラウマを解消する事です(そういう方は是非お越し下さい)

ただ、皆さんがご自分でできる第一歩としては
「~できない」を「~したくない」に言い換えて「何故したくないのだろうか?」
とか「それをするとどんな怖い事(危険)に見舞われるのだろうか?」
逆に「それをしない事は自分にとってどんなメリットがあるのだろうか?」
「それをしない事でどんな危険から身を守ってるのだろうか?」等と
考えてみる事だと思います。

そう考えてみると無意識の肯定的な意図に気付けるかも知れません。
そして、もしそれに気づく事ができれば「しない!」と決めて
「それをしない代わりにに何をすればいいのか?」と無意識に従う事もできます。

例えば「他人と接する仕事をする代わりに他人と接しなくて済む仕事を見つける」
という選択肢もあるでしょうし、(意識を無意識に合わせる方が簡単
だとは思いますが、10年、20年先を見据えて選択しないと、
後々生き辛くなる可能性もありますので注意して下さい)

逆に「(それを)する!」と決めて「無意識が反対しない様な形でそれをするには
どうすればいいだろうか?」と意識に従って行動していくという選択肢もあります。
(この場合は無意識の抵抗に遭うでしょうから、なるべく抵抗を少なくする為に
ほんの少しずつ変えてゆく事が肝心です。)

※同様に「~がやめられない」を「~をやめたくない」と言い換えてみて、
 上記の様に考えてみるのも役に立つと思います。



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