Google+ で検索

カウンセリング 大阪府大阪市 心理療法  返金保証 超短期  コーチング

コラム/2014-12-04

Top / コラム / 2014-12-04

「被害妄想、幻聴・幻視=統合失調症」とは限らない

「アパートの隣人が盗聴器をしかけて24時間監視し、悪口を言い続けています」

「家族が私を殺そうとしています」

「近所の人や道ですれ違う人が皆、私の悪口を言うので、外出が恐いです」

統合失調症に襲われた人は、主に「陽性症状」として、被害妄想や幻聴・幻視等に襲われる場合が多いです

それ故「妄想」や「幻聴」等の症状がみられた場合は、
お医者さんは「統合失調症」と診断し、薬物治療を行う場合が多いと思います。

ところが、何年薬での治療を続けても一向に改善しない、等の場合は
他の疾患の可能性も考慮する必要があるのかも知れません。

というのは、妄想や幻聴等は例えば、重度のうつ、解離性障害
PTSDやトラウマから生じるもの、薬物・アルコール等の乱用によるもの、
BPD等でも生じる場合があるからです。

それでは、その「妄想」や「幻聴」等が統合失調症によるものなのか?、
他の疾患からなのか?をどうやって見分ければいいのでしょうか?

その目安としては(注:絶対ではありませんので必要な場合は
必ず精神科医にセカンドオピニオンを求めて下さい)

①本人がその「妄想」や「幻聴」を「事実だと確信」しているか否か

統合失調症の人は「悪口を言われてるのは事実だ」
 「家族や隣人が実際に危害を加えようとしてる」と信じ込んでいる事が殆どです。

逆にその他の疾患の場合は、「そういう”気が”する」、
「そうに違いないと”思う”」等といった認識が本人にある場合が多いです。

※ご本人にとってはそれは”本当の声”なのでご本人がその声に返答したり反応すると
 ”向こう”もそれに返答して来る事が殆どです。
 ですから、傍から見てると独りで誰かと対話”してる様に見えたりもします。 

例えば、この前いらっしゃた方は「皆が私の悪口を言ってる」という事で、
統合失調症という診断で長年病院で治療されてきたがよくならない
(特に陽性症状を抑える薬が効かない)。
最近医者が「どうも違う疾患かも知れない。一度カウンセリングを受けてみたら?」
と仰ったそうです。
詳しくお聞きすると、外で話し声や音がすると頭の中で”私の事を言ってるに違いない”
という声がするらしい。
「その声は、実際にそう言ってるのですか?それともあなたの思考ですか?」
とお尋ねすると
「・・・思考だと思います。そう言われてる”気”がするんです」とお答えになった。

その方は、過去にトラウマになる様な体験をされてそれが、被害妄想や幻聴
(=頭の中での思考)を生じさせてると推測されたので、トラウマ治療
をさせて頂きました。

②声の内容と発症時期

声の内容とすれば、統合失調症の場合は多くの場合、本人の悪口や噂、命令等、
本人に被害を生じさせたり、危害を加えたり等のネガティブな内容が多く
(中には”誇大妄想”という場合もありますが)十代後半~20歳、30歳位の間
に突然発症する事が多いです。

ですから例えば「幼い頃からずっと頭の中で声が聞こえてていて、
ネガティブな声ばかりじゃなかった」等という場合は解離性(同一性)障害等、
他の疾患の可能も考えられます。

勿論これだけで判断する事はできませんし、逆に本当は統合失調症なのに、
他の疾患と間違われていた、というケースもあるでしょう。

ですからこの記事を読んで、もしご自分やご家族の診断に疑いを持たれた場合は、
信頼できる精神科でセカンドオピニオンを求められる事がいいと思います。



コメント


認証コード(9126)

powered by HAIK 7.0.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional