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コラム/2014-12-17

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嫌われる勇気を持てない人へ~「嫌う勇気」

最近、アドラー心理学の岸見先生が書かれた「嫌われる勇気」がブームです。

確かに「相手に嫌われちゃいけない」と過度に気を使い過ぎて
「自分は本当はどうしたいのか?」、「本当は自分はどう感じてるのか?
どんな気持ちなのか?」がわからなくなり、へとへとになってる方
もいらっしゃると思います。

「相手に好かれたい」と思うのは、人間として誰だって持ってる欲求だと
思いますが、「嫌われちゃいけない」が過度になるとしんどくなるでしょう。

その様な人の多くは
「他人が望む様な自分でないと嫌われる」という考え方・無意識の”ルール”
を持っていると思います。

これは一言で言うと「人それぞれの個性は認められるべきではない」とする考え方
に基づいていると思います。

もし、そうならその人にとっての正解、即ち”他人が望むもの”に反する個性は
認める事のできないもの、正さなきゃいけないもの、という事になるでしょう。

では、(その人にとって)”他人が望むもの”とは一体何なのでしょうか?

それは恐らく「甘えちゃいけない」、「気を使わなきゃいけない」、
「自分の事を優先しちゃいけない」、「自分の意見や気持ちを正直に出しては
いけない」、「自分がしんどくても我慢して頑張らなきゃいけない」、
「期待に応えなきゃいけない」・・・等の、「自分自身はこうでなきゃいけない」
という自分で決めてる”(無意識の)ルール”を
あたかも”他人が望んでるもの”だと勘違いしているだけだと思います。

そして、その”ルール”をもし破ったら、相手に嫌われてしまう。

だから、嫌われない様に「そのルールを守れているか否か?」を
常に他人目線で四六時中ビクビクしながら自己チェックし続ける・・・。

苦しいですよね?まるで、看守の自分が24時間塀の中の自分を見張ってる
様な感じです。

でも、そこには相手がいない・・・。いるのは自分だけです。

余談ですが、この「空想上の相手の目線を使って、”ルールに違反してないか?”
と自分を厳しく監視し続ける状態が嵩じると
社会不安障害(対人恐怖や視線恐怖、赤面症)等になる恐れがあります。

では、そんな苦しみに襲われた人はどうすればいいのでしょうか?

先程書いた様に、こういった人は「(ルールに反した)人それぞれの個性は
認める事ができない」という考え方を持っているとすると、
自分の”ルール”に反した行動や考え方も「これも自分の個性だ」と
認める事ができれば楽になると思います。

所が”ルール”は自力ではそう簡単に変える事ができない。

だったら、より可能性がある方法としては、
まずは相手に目を向けて相手の個性を認める事からスタートするのはどうでしょうか?

どういう事かというと、
それまでは「空想上の相手の目線」(相手の目線=自分の目線)で自分を見ていた
訳ですから、相手を常に気にしてる様でありながら、
全く相手を自分の眼で見ていなかった事になります。

もしそうなら相手に目を向けて、その人の個性を観察し、それを評価していく事
から始めませんか?

相手の長所、短所、好きな所や嫌いな所、自分と似ている所、違う所等を
どんどん探して行きましょう。

そして、自分と相手との違いや、嫌いな所は嫌い、好きな所は好き、
とそのままにしておく・・・。

次に、嫌いな所や自分と合わない部分を持った相手をそのまま認められるか?
と考えてみる。

もし、その答えが「嫌いな所や自分と合わない部分があるけれど、
やっぱり嫌いじゃない」と思ったら、付き合って行けばいい。

でも「私はやっぱりこの人は嫌いだ」と思ったら、嫌ってもいい。

或いは、その人の嫌いな部分を指摘して、改善する様にお願いするのも自由だ。

このエクササイズ(?)は、「相手の目線=自分の目線」という状態を利用し、
相手の短所や嫌いな部分を認める事ができたら
その結果自分のそういった部分も認められるという事と、

仮にその観察の結果、相手を嫌いになったとしても、
「その人を好きになるか、嫌いになるかは相手の選択であって、相手の自由だ。
だから自分の知った事ではない。」
という、嫌われない為の努力の虚しさを実感する、という事を狙っています。

かなり周りくどいやり方だと思いますが(笑)、
いきなり「自分を認めよう、好きになろう」とか、「嫌われる勇気を持とう」
という事よりも遥かに無意識の抵抗は少なくてすむと思います。



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