Google+ で検索

カウンセリング 大阪府大阪市 心理療法  返金保証 超短期  コーチング

コラム/2015-05-17

Top / コラム / 2015-05-17

過保護・過干渉し続ける親は実は子供に依存している

以前の記事で「過保護・過干渉は親の愛情です」と書きましたが、
乳幼児の頃は過保護・過干渉は必要ですし、それが親ができる愛情表現
だと思います。

所が子供の成長と共に、正常な母子分離(親からの自立と子からの自立)
を果たす為には、親の愛情表現を変えてゆく必要があります。
(例えば、”子供を信じて見守る”等の方向へ)

でも、親の子への”執着”が強すぎる場合はいつまで経っても過保護・過干渉を
続けてしまい、子供を手放せなくなってしまう。

そういった場合の多くは、「子供の為に」と必死でやってるつもりでも、
無意識の中では子供に依存してしまってる(つまり自分の為に、です)
という事が考えられます。

どういう事かというと、親が過保護・過干渉をし続けると、
子供は「僕には自分を守ったり、自分で決めたり、考えたりする力、
つまり自立して独りで生きてゆく力が無いんだ」というメッセージ
を無意識的に受け取ります。

そして、自立が阻害されてしまう。

一方親は、お金を出したり口を出したり手を貸し続けたりといった
過保護・過干渉で子供が自立しない様に(言葉は悪いですが)骨抜きにします。

では、何の為に親はそんな事をするのでしょうか?

それは例えば「子供にいつまでもそばに居て欲しい。夫婦二人だけの生活
になったら息が詰まる」(これはまるで”ペット”みたいなものですね)
とか
「私を支えてくれたり、気持ちをわかってくれるのはお前しかいない。
お前だけが頼りだ」等々。(親子逆転ですね)

そうした親の(無意識の)期待に応える為に、
子は時に引きこもりになったり、ニートにもなるかも知れません。

もし子がそうなったら、親は頭では「早く自立しなさい。働きなさい。
家から出て行きなさい」と思っても、無意識では「しめしめ。
自分の思い通りに傍に居てくれてる」と思っているのかも知れません。

そしてその”見返り”や”報酬”として、お金を渡し続けたりこまごまと世話を焼く。

そして、その”見返り”や”報酬”のせいで子は増々親から自立できなくなり、
親に絡め捕られてしまう。
(但し、仮にそうであったとしても、無意識の世界の中の事ですから、
 意識では気付かない事の方が多いでしょう)

勿論、自立ができない成人した子を持つ親御さん全てに当てはまるものでは
ありません。

※ヒントとして「自立する事によって誰が困るか?」を考えてみるのも役に立つ
 と思います。例えば親が困るのであれば、ここに述べた事が当てはまるかも
 知れませんし、子が困るのであれば子は甘えがまだ満たされてなかったり、
 自立する自信や勇気が足りないのかも知れません。
 いずれにしても、親か子のどちらか(或いは両方)が自立しない事による
 メリットを享受していると考えられます。

でも、もしあなたが親であり「うちもそうかも知れない」と思い当たる
のであれば、その”無意識の仕組み”に気付いて、子への愛情を
「信じて見守る」方向へ変えてゆく事が必要なのかも知れません。

逆にもしあなたが子であり「うちの親もそうかも知れない」と思い当たる
のであれば、親の為に自分の人生を捧げる事や親の事を心配するのをやめて、
自分の幸せだけを考えて、親から離れるなりの自立へ向けての1歩を
(譬え喧嘩になっても)踏み出す事が必要だと思います。



コメント


認証コード(7872)

powered by HAIK 7.0.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional