コラム/2015-12-03
心の筋肉を鍛える
セミナー等に行って「ありのままの自分」が周りから承認され受け容れられて
嬉しくなる。
「このままの私でいいんだ」と何か世界が変わった様に感じて、
家に帰っても高揚感に包まれて眠りに就く。
翌日会社に行くと、上司から「ダメ出し」を喰らい、得意先さからは怒られ、
昨日の高揚感が嘘のように消えてしまう・・・。
「私って、やっぱり駄目じゃん」・・・。
一歩外に踏み出せば、
周りは「ありのままのあなた」を認めてくれる人ばかりではないでしょう。
時には「否定」、「ダメ出し」、「嫉妬」、「見下し」、「嫌味」や
怒りをぶつけられる事もあるでしょう。
そして「ありのままの自分」は脆くも崩れ去る・・・。
もし、あなたがそんな悩みを抱えておられるのならこれを機会に、
「心の筋肉」を鍛えてみませんか?
例えば、身体を鍛える時にはどうするでしょうか?
まず「ウエストラインを引き締める」とか「ヒップアップしたい」とか
「二の腕をシェイプしたい」、「足を細くした」・・・。或いは男性だったら「腹筋を割りたい」、「分厚い胸板にしたい」等、
「どこを鍛えるか?」の目標を持つと思います。
ですから、「心の筋肉を鍛える」場合も「どこを鍛えるか?」の目標から入る
と良いかも知れません。
例えば「怒られても持論を言い返せるくらいになりたい」とか、
「否定されてもすぐ切り替えられる様になりたい」、
「今迄は嫌な事があるとすぐ逃げ出してたけど、忍耐力をつけたい」等。
次にその「部分」をどうやって鍛えるか?ですが、
例えば身体の場合は器具を購入したり、ジムに行ったりするでしょうが、
「心」の場合は、お金は掛かりません。
というのは、家庭の中(の人間関係)がそのまま「ワンダーコア」になり、
会社や学校がそのまま「トレーニングジム」になるからです(笑)。
そして「どの部分を鍛えるか?」の目標を定めたら
ジムに”出勤”(登校)(笑)です。
ジムでは、中々降ろしてくれないランニングマシーンの課長や、
物凄い負荷を掛けてくるプレスベンチである得意先の社長等、
メニューが豊富でしょう。
その時に大切な事は、
「これによって、どの部分を鍛えてるか?」を常に意識する事です。
身体を鍛える時も、鍛えたい部位に意識を向けないと効果は減ってしまう
と言われます。
ですから、
「今日のメニューは、A社長のベンチプレスだ!さあ、これで怒鳴られても
動じない筋肉を鍛えるぞ!」とその”部分”に意識を向ける事が大切です。
※実際のジムのトレーニング内容が、もし強制労働だったとして、]
重い物を何度も持ち上げさせられたり、無理やり走らされたりしたら、
筋肉の付きも悪くなるかも知れませんし、
第一苦痛でしかないのでストレスが溜まり、とても続かないと思います。
要は「意識をどちらへ向けるか?」ですね。
更に、身体を鍛える時には「ウエスト何㎝減ったかな?」とか
「どれどれ、腹筋はどこまで割れて来たかな?」等とこまめにチェックする
はずです。
ですから「心を鍛える」時も同様に
「A社長のベンチプレスで前は5秒でノックアウトだったけど、
今は10秒くらい耐えられるようになったな」等と「心の鍛えられ具合」
もこまめにチェックするのが良いと思います。
但し「トレーニングの指導をきっちりと受けたい」とか
「いきなり負荷をかけすぎて、心の筋挫傷しちゃった」という方は
お気軽にご相談下さい。
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