Google+ で検索

カウンセリング 大阪府大阪市 心理療法  返金保証 超短期  コーチング

コラム/2016-04-05

Top / コラム / 2016-04-05

あなたは本当に”毒親”,”アスペ夫”,”DV夫”なのか?

「私が不幸な人生を歩んでいるのは全てお母さんのせいよ!
 お母さんが毒親だから私はアダルトチルドレンになって苦しんでるの!」

と母親に怒りをぶつけ続ける娘。

「あなたはアスペルガーよ!ず~っと私の気持ちをわかってもらえず、
 あなたのせいで鬱になったのよ!私はカサンドラ症候群だわ!」

或いは
「あなたはモラハラ、DV夫よ!あなたのせいで私はどれだけ傷ついた事か
・・・。もう我慢の限界よ! あなたが変わらない限り離婚するわよ!」

等と夫を責める妻。

うちのルームにも実際に親や夫から酷い目に遭われて、
それでも自分を責めて鬱っぽい状態でお越しになる方が数多くいらっしゃいます。

所が、最近目立ってきているのは、
「私が毒母だったから不幸になった、と娘から責め続けられ、
 何度謝っても許してもらえず、どうしたらいいのか?」
とげっそりして鬱っぽい状態でお越しになる方。

また
「僕がアスペ(DV・モラハラ夫)だと妻から責められ、離婚問題にまで発展し
 何とか自分を変えたい、と来ました」
と、疲れ果て鬱っぽくなってお越しになるご主人方。

勿論どんな場合でも双方の言い分を聞いてからでないと判断できないのですが、
「加害者」とされる方が「被害者」から怒りをぶつけ続けられ、
鬱っぽくなっておられる場合は殊の外注意が必要だと感じます。
(もっとも「ごく一部のケースに限って」のお話である事を
 最初にお断りしておきますが)

どういう事か?と言うと、
最初は確かに子供時代の親に不満があったり、
夫が気持ちをわかってくれなかったり、
イライラをぶつけられた事もあったかも知れません。

ところが、途中からむくむくと被害者意識が出て来て、
「私が不幸なのは私のせいじゃなくて、全部あの人(親や夫)のせいだわ!」
と、相手に攻撃を転じます。

通常は相手に攻撃すれば怒りは収まるものですが
いくら攻撃し続けても怒りは収まりません。

それどころか、自分をより正当化する為の材料を探し
(毒親やアスペやカサンドラ、DV等の本や情報等)増々攻撃を強めて
ゆきます。

そして、「自分は被害者である」という方は意気盛んに話し続け、
「加害者とみなされた人」が自分を責めている状況も、ままあります。

そして、それぞれのお話をお聴きしてゆくうちに
「このお母さんは”毒親”ではなさそうだな」
とか
「このご主人は、アスペ(DV・モラハラ夫)ではなさそうだな」
と感じる事があります。

つまり「加害者」とみなされた人が実は被害者であった、
という事もあり得る、という事です。

そして、そうした場合は「自分が被害者である」と主張する人に
間違いを指摘した所で納得しないでしょう。

まるで「被害者」という立場にしがみつくかの様に・・・。

では、そういったケースでは「自分が被害者」と主張される方(娘や妻)は
何故その主張にしがみつくのでしょう?

それを説明するのにはアドラーの理論がピッタリ当てはまります。

つまり、「自分が被害者」だという事にしておけば
結婚・恋愛、仕事、交友関係等の「人生の課題」に向き合う事無く、
「自分が不幸なのは自分のせいじゃない」と責任逃れができるからです。

だから「アダルトチルドレン」や「カサンドラ症候群」、「DV被害者」
という立場を捨てる事ができない訳です。

もし、あなたが「毒親」とか「アスペ(モラハラ・DV)夫」と
子や妻から責められ続け、疲弊しているのであれば
一度第三者の意見をお聴きになる方が良いと思います。

いずれにせよ、「本当の(笑)アダルトチルドレン」か?
「本当のカサンドラ」か?、「本当のDV・モラハラ夫」か?
はカウンセリングにお越しになればおおよそわかります。

その場合は、できれば「加害者」と「被害者」双方がお越しになった方が良い
(同席でも、別々でも)と思います。

人間関係の問題ですので、どちらが「加害者」であれ、「被害者」であれ
双方に改善してゆく余地は必ずあるものです。



コメント


認証コード(2613)

powered by HAIK 7.0.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional