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コラム/2016-05-15

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母の認知症

1年前に父が亡くなり、独り残された母の痴呆は徐々に進行している感じがする。

「娘時代、自分は兄嫁に女中代わりにこき使われたのに、
 妹は自由にさせてもらっていた・・・。」
「夫は好き放題していた為に、自分は苦労させられた・・・・。」

そんな、10パターン位の愚痴がエンドレステープの様に延々と続く

そして風呂や着替えや食事でさえ、放っておけば中々できない。

普段はデーサービスや弁当の宅配を頼み、
毎日「着替えた?お風呂入った?食べた?」等過干渉気味に電話をかけ、
僕と妻は週1回位、洗濯や身の回りの世話に通っている

週1回でもしんどいのに、認知症の親を毎日世話をされている人の事を考えると
頭が下がる。

嫁に取り込まれ自分から親と縁を切った兄は論外だが沖縄に行った妹まで、
愚痴ばかり繰り返す母とは距離を置いて、こちらに任せ切りだ。

僕も、同じ愚痴ばかり繰り返すところや、何度言ってもやらないところには
時々「イラッ」と来る。

でも、それは母の性格が悪いとかネガティブだとかではなく、
痴呆という病気がそうさせているだけだ。

そんな時はよく、母の愚痴を聞きながら、
気持ちをわかってあげたいと思って話を聴く。

母は自分だけ損した苦労させられたと感じて、きっと辛かったんだろうなあ。
 本当はもっと自由にしたかったんだろうなあ。そして、
 そんな苦労した自分を労い、認めて欲しかったんだろうなあ・・・。

そうやって、共感して言葉を返して言っても、
母はすぐに元のパターンに戻ってしまう・・・
て、て、手強い(笑)。

そんな時よく思い返すのが、自分が産まれてから今迄に
「母からしてもらった事」
「母にして返した事」
「母に迷惑かけた事」
・・・所謂「内観」だ。

 幼い頃、ぜんそくで夜中「ぜいぜい」してる僕の背中を
 ず~っと擦り続けてくれた母。
 小学生の頃、万引きと間違えられ駆け付けた母が店主に「うちの子は
 絶対そんな事する様な子ではありません!」と喰ってかかっていた母
 ・・・・。

そんな事を次々に思い返して行くと、譬え痴呆に侵されようが、
母から受けた愛情をどうしても返したくなる。

ただ世の中には親の介護で、もっと悲惨な地獄の様な状況に苦しんでおられる方
もいらっしゃる事と思う。

そういった方は先の「内観」に加えて、
「誰にどの部分を助けてもらうか?」を考えてみらるのも良いかもしれない。



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