コラム/2016-09-02
対象への意識の偏り~自分・他人・世の中
「自分が他人からどう思われてるか?が気になって、
他人と会うのとしんどくなります」
「彼は私の事を全然信じてくれない!」
「世の中は間違っている!」
別にどの様な考え方をしていても個人の自由なのですが、その考え方のせいで自分自身が苦しいのであれば、その”対象”への偏りを是正した方が良い場合もあると思います。
先の例で言うと
「自分が他人からどう思われてるか?が気になって、
他人と会うのとしんどくなります」
は、明らかに「自分」に意識が向いている状態だと言えます。
ならば、意識の対象を変えて
例えば「私はあの人の事をどう思っているのか?好きな所はどこで、
嫌いな所はどこで、密かにあだ名を付けるとしたら・・・」等と
「他人」に意識を向ける事で「対象への偏り」が是正できるかも知れません。
同様に
「私は太っていて醜い」と引き籠りがちな人は
→「”世の中”の太っている人は一体でうやって街を歩いているのだろう?」
と街に出て、片っ端から”太っている”と思える人を見つけていき、
どんな服装や化粧、表情や態度で歩いているか?を観察してみるのもいい
かも知れません。
更に同様に
「僕は何の為に生きているのだろう?」と日々悶々と過ごしている人は
→「”世の中”の人は何の為に生きているのだろう?」
と家族や親友から聞き取り調査を始めて
「生きがいの研究」をしてみるのも良いかも知れません。
また
「彼は私の事を全然信じてくれない」等と
「他人」に意識が向いている人は
「”私”は彼の事を信じているのだろうか?」とか
「”私”を信じてもらう為には”私”はどうすればいいのか?」等と
「自分」に意識を向けてみるのも良いかも知れません。
更に
「世の中は間違っている」と「世の中」に意識が向き続けて、
何もやる気が起きなくなっている人は
→「そんな世の中の中で”自分”はどうすれば良いのか?何が出来るのか?」
とか
「”自分”の間違っている部分はどこで正しい部分はどこだろうか?」
等と「自分」に意識を向ける事で「対象への偏り」が是正されるかも
知れません。
ただ、難しいのはこういった「意識の偏り」はホメオスタシス(恒常性)
とも言える「元に戻ろうとする働き・性質」を持っていますので、
「”彼”は私の事を全然信じてくれない」
→「”私”を信じてもらう為にはどうすればいいのか?」
と考えても
→「でも、やっぱり”彼”に問題がある」と元に戻っちゃう訳です(笑)。
ですから、現状で悩んでいる方は常に「意識の偏り」に気付き、
それを都度是正し続ける必要があると思います。
それでも難しい場合はお気軽にご連絡下さい。
コメント