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コラム/2020-04-07

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「新型コロナウィルスへの不安,恐怖への対処法④」

前回のコラムでは、
新型コロナウィルスへの不安や恐怖について、

「心理学的に変えられる部分」

「変えられない部分」
(=お医者さんのお薬等が必要な部分)
に分けてみました。


今回からは、
「心理学的に変えられる部分」である

」の新型コロナ等の情報を得る(インプット)

」の過去の不安や恐怖に纏わる記憶の想起

」の極端な思考の形成

」の情動反応と生理的な変化の一部

」の結果(反応・行動)

の各項目について、
具体的な介入・改善策を一つ一つ取り上げてゆきたいと思います。

「新型コロナ等の情報を得る(インプット)」
の部分を変える


今、TVやネットには新型コロナウィルスの脅威
を煽る様な情報が氾濫しています。

そんな中でインプットを変えるには
どうすれば良いのでしょうか?


A.TVやラジオ、ネットや雑誌、新聞等を一切見ない様にする?

→恐らくそれは殆どの方には手遅れだと思います。

 何故なら、既にそれらの情報が脳にインプット
 されてしまっているからです。

例えば、今後一切そういったメディアを見ないとして、
電車であなたの隣の人が激しく咳き込んでいたとしても、
気にならないでしょうか?


B.楽しいTVや面白いネット動画、趣味の読書や音楽に興じる?

→確かに、それは効果があると思いますし、
 必要な事の一つだと感じます。

それだけで、日常生活に支障が出ないレベルまで
不安や恐怖を軽減できる人もいらっしゃるでしょう。

けれども、そうしている間にもどこかに不安や恐怖が、
まるでBGMの様に響き続けて心から楽しめない方
もいらっしゃると思います。

そういった方には、
「不安や恐怖を見ない様にする」
或いは
「他の楽しい事に目を向ける」といったインプットの変え方は、
それだけではうまく行かない事もあると思います。


不安や恐怖は本来、
「このままだと、こんな怖い事になってしまうよ!
だから、そうならない為の方策を今考えて実行しなさい」
といった、脳からの善意の警告であると言えるでしょう。

その警告を見ないフリをしたり、
警告を忘れて他の事で気を紛らわしていたとすれば、
警告音は、より高らかに鳴り響くのではないでしょうか?


例えば、
あなたが母親だったとして、
あなたの赤ちゃんが、母親の不在による不安や
何かに脅えて泣きじゃくっているとします。

そんな時にあなたが、
赤ちゃんの泣き声に耳を塞いだり、

赤ちゃんを放ったらかして、TVを見て大笑いしていたら
赤ちゃんの不安は解消するでしょうか?

恐らく赤ちゃんは、より不安を高めて警告音である泣き声を
一層激しく発し続けるのではないでしょうか?

そんな時に母親であるあなたはどうすれば良いでしょうか?

そうですよね、泣いてる赤ちゃんの傍に行って、
「怖かったね!心配だったね!でも大丈夫だよ」
と、
笑顔でその子の不安や恐怖に寄り添うと
泣き止むのではないでしょうか?

そして次に
「抱き上げて身体的に寄り添って欲しいのか?」
「おっぱいやミルクが欲しいのか?」
「オムツを替えて欲しいのか?」
といった、

「その子が何を望んでいるのか?」
(=今、あなたが何をするべきか?)
を考えて、それをしてあげれば安心して落ち着くでしょう。


自分の中に生じる不安や恐怖に対しても同様に
(無視するのではなく)「寄り添う事」

「何をすべきか?を考えて実行する事」

が大切だと思います。

次回は、具体的なそれの行い方を
お書きしたいと思います。

<次回に続く>



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