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コラム/2020-05-25

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「カツオ君」は何故根拠の無い自信を持ってるのか?

~根拠の無い自信を持つと人生が楽になる~




<前回からの続き>


皆さんもアニメの「サザエさん」をご存じだと思います。


皆さんは「カツオ君」の事をどう思いますか?


彼は「自己肯定感」「自己有用感」「自己効力感」
 が高いと思いますか?


「自分に対する信頼感」「他者に対する信頼感」
 はどうでしょうか?




これは私の個人的な印象ですが、
彼はそれらが高い様に見受けられます。


というのも例えば彼が、

「僕は何をやってもダメな人間だ」
(自己肯定感が低い)


「僕なんてこの家で何の役にも立ってない。
 居なくてもいいのかも・・・」
(自己有用感が低い)


「僕は、何にもできない人間だ」
(自己効力感が低い)


「僕は誰からも大切にされる価値の無い人間だ。
 だから誰も愛してくれるはずもない」
(基本的信頼感の欠如)

といった事を思っているとは考えにくいです。




カツオ君は勉強が苦手でテストの点数も悪く、
波平さんに怒られる事もよくあります。


それでも、
「あ~僕はダメなんだ・・・」と感じていなさそうです。


またサザエさんに

「カツオ!宿題やってから遊びに行きなさい!」と言われても、

「は~い」と言いながら宿題をせずに遊びに行ける訳です。

この事からも、
彼は「根拠の無い自信」「根拠の無い自他への信頼感」を持ってる
と感じます。


「時々怒られるけど、僕は愛される存在なんだ!」


「みんな僕の事を大切に思ってくれてるんだ!」

と感じているのだと思います。


ですから、
テストの点数が悪くても、自信を失う事もありませんし、
(度が過ぎるのも問題かもしれませんが(笑))

自他を信頼してるので、
誰にでもオープンになれるのだと思います。

それでは、
「カツオ君」は何故その様な”性格”になったのでしょうか?

私は、この”性格”の形成には二つの要因があると思います。


一つは「親の関わり方」
特に母親であるフネさんや年が離れ、時には母親の様な役割を果たす
姉であるサザエさんの影響あるでしょう。


これはあくまで推測に過ぎないですが、
フネさんがカツオ君との間に十分な愛着を形成し、

「良い子であろうがなかろうが」

「言う事聴こうが聴くまいが」

無条件で彼を肯定してきたからではないでしょうか?


そしてフネさんだけではなく、波平さんやサザエさん、マスオさんが
「安全基地」としての機能を果たしてきた様にも思えます。

二つ目の要因としては、

カツオ君の持って生まれた気質・傾向が考えられます。


見ていると彼はどちらかと言えば他人を気にせず、
怒られてもこたえない、

悪く言えば?「自己中」「鈍感」「集中が持続しない」といった気質を
持っているように感じます。

だから、

たとえ波平さんに怒られようが、ことさら親の顔色を窺って
敏感に反応したりせず、「ケロ」っとしてるのでは?と思います。


だとすれば、
一度獲得した自己肯定感や自他への信頼が揺るぎにくいと思います。

例えば、

もしあなたが「豊かな感受性」「並外れた共感力」「集中力」を持って、
「サザエさん一家」に生まれたとして、

あなたが乳幼児の時に、フネさんに抱っこされる感触が不快で嫌がったり、
フネさんが歌う子守唄が不快だったとします。
(豊かな感受性)

そんなあなたにフネさんが「何で嫌がるのかしら?」
と怪訝な表情をちらっと見せたら、

「私は嫌がられてるんだ!私の事嫌いなのかな?」
と不信感を感じてしまうかも知れません。
(感受性と並外れた共感力)


そうして、いつも親の顔色を読み過ぎて、
(集中力)

「良い子でないとお母さんは機嫌悪い。
 勉強ができなくちゃお父さんは私なんていらないと思うはずだ・・・」

等と感じながら暮らしゆくとします。
(感受性と並外れた共感力)


そしてどんなに愛情を示されようが、
「どうせ私は愛されてない」という考えを曲げる事がなかったとします。
(自分の考えへの並外れた集中力)


ついには、
あなたを除く3人が隣の居間で何やら話をしていて、

「ハハハハ」と笑ってる声に聞き耳を立て、

「きっと私の事を笑ってるんだわ」と落ち込む・・・
(感受性と並外れた共感力)

その結果、
あなたが「自己肯定感の低い」自他を信頼できない人になったとすれば、
一体誰が悪かったのでしょうか?


感受性が鋭く共感力がありすぎて、それが妄想レベルにまで達した
あなたに問題があるのでしょうか?

否、感受性の鋭さや共感力が豊なのは、持って生まれた気質・傾向で、
遺伝の要素が強いものですのであなたのせいではありません。

もしそうであるなら、
親のせいでも自分のせいでもなく、誰が悪い訳でも無いという事です。

ただ現実問題として、

あなたが今、根拠の無い自信が持てず、
自他への信頼感が持てずに苦しんでいるのであれば、
それを変えてゆく必要があるという事です。

それでは、

「どうすれば根拠の無い自信や根拠の無い自他への信頼感
 を持てる様になれるのか?」

を次回からお書きしたいと思います。


<次回へ続く>



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