コラム/2020-05-27
どうすれば根拠の無い自信を持てるのか?①
~根拠の無い自信を持つと人生が楽になる~
前回お書きした
「サザエさん一家」の例を思い出してみませんか?
カツオ君は、何か努力して
「根拠の無い自信」(自己肯定感)
や
「根拠の無い自他への信頼感」(自己信頼や自己有用感)
を獲得した様に思えるでしょうか?
そうですね、
彼はそれらを「努力して獲得」した訳ではなく、
「そう感じて認識した」訳です。
ところが、
もし今のあなたに「根拠の無い自信」や「根拠の無い自他への信頼感」
が少ないと感じられるのであれば、
当時(幼少期)のあなたは、そういう風には感じられず、
その様には認識できなかったという事になります。
乳幼児は当然論理的に考える事ができないですので、
親や養育者の事を絶対視し、批判的に考える事など思いもつきません。
特にあなたが、
「豊かな感受性」と「並外れた共感力」を持っているとすれば、
親の不安そうな様子やイライラ、否定的な表情や仕草を
一瞬でも見逃さなかったでしょう。
更にあなたが「並外れた(感じ方や考え方への)集中力」を持っていたとすれば、
それからもずっと(大人になってからでさえ)、
他人の否定的な表情や言動に注意を集中し、
「やっぱり私は価値がないんだ」
「どうせ私なんて居なくていいんだ」
等といった”認識”を強めてゆくでしょう。
※話が少々それますが、
ここで何故否定的な側面にのみ的を絞るのか?
という疑問が湧くと思います。
それは、
①「快を求める事よりも危険を回避する事」が優先されるから・・・
(ライオンに襲われそうなのに、のんびり餌を食べてる場合ではない)
→特に「豊かな感受性」を持ってる人は不安や否定等にも人一倍敏感です
②子供時代に「親はいつも否定する人なんだ」と「親側の問題」と捉えると、
「私が良い子にしていれば、いつかママは私の事を愛してくれるんだ」
という希望を失う事になりますので、
「私側の問題」と捉えた方が自分の努力次第では希望が持てるから・・・
といった理由が考えられます。
そうして子供時代の、
「ありのままの私では愛されない」
「本当の私を出したら、大好きなママに見捨てられる」
といった強烈な感情が、
論理的な思考を可能にする”自我”の成長を抑え込むのではないか?と思います。
だとすれば、自我の成長に伴い
「私は何故自己否定するのだろうか?」
「どうすれば自己肯定感を持てるのか?」
等と論理的に考え出したとしても、
自己否定に負けてしまう理由の説明になると思います。
もしそうであるなら、
「根拠の無い自信」
や
「根拠の無い自他への信頼感」
を持つ為に必要なのは、
「努力」ではなく「感じ方」や「認識」を変える事で、
またそれによって、滞っていた自我の成長が促されるのではないか
と思います。
そして、その為の方法の一つとして、
「セルフリペアレンティング」(自己の再養育)
が挙げられます。
それでは次回は本題の
「どうすれば根拠の無い自信を持てるのか?」
についてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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