コラム/2020-07-13
人に嫌われるのが怖いあなたへ⑦
<前回からの続き>
今回は、
「嫌われる恐怖」を緩和させる為に行動を変えてゆく方法の
(3)として、
「観察する」という事についてお書きします。
(3)観察する
今までのあなたは、
「自分の言動が他人に及ぼす影響」について
微に入り細に入り観察していたと言えると思います。
ここで言う観察は、それとは違って
「他人の言動が他人に及ぼす影響」を観察する、という事です。
どういう事かと言うと、
例えば
「部長は不機嫌そうな顔をしてる・・・
きっと昨日の私のミスをまだ怒ってるに違いない・・・」
→これは、自分の言動が他人に及ぼす影響について
焦点を絞ってますよね?
それを、
「部長は不機嫌そうな顔をしてる・・・
ほかの人は部長の事をどう感じて、どう接するのかな?」
等と、
「他人の言動が他人に及ぼす影響」を観察してゆきます。
その時の注意点として、
「私だったら、こう反応するだろう、こう言うだろう」
とか
「(そんな事言ったら)相手はこう反応するだろう」
等と予想を立てておいて、相手がその予想通りの反応をするか否か?
をしっかりと見ておく(聴いておく)事です。
例:「部長が不機嫌なままAさんにお小言を言ってる。」
→(私だったら、うつむいて小さくなって、す、すみません
と申し訳なさそうに小さな声で言うのが精いっぱいだけど
Aさんはどう反応するかしら?」)
→ ところが予想に反してAさんは部長に対して「キッ」
と目を合わせながら、低い怒った様な声で、
「そんな事聞いていません!昨日は部長は〇〇と
仰ったじゃないですか?」と答えたとします。
→(あ!そんな風に答えたら、部長はかんかんに怒って、
怒鳴りまくるんじゃないかな?・・・怖いよ)
→ところが部長は態度を軟化させて、
「確かに言ったかも知れない・・・
けど、まあこれからもちゃんとやってくれたまえ」
と少し表情を緩め声を和らげて、きまり悪そうにしてるとします。
→(あれれ~?筋が通っていたら、
言い返しても部長はそこまで怒らないんだ!
でも部長は自分の非は認めない人だな・・・)
そして翌日、
「あれ?部長が笑顔で”Aちゃん、今日はあれとこれ頼むよ!”
って猫なで声で言ってる・・・」
→(部長は何なの?気分屋なのかも。そして案外気弱なのかも?・・・)
→「それに対してAさんはニコリともせず”わかりました”
とそっぽ向いたまま返事してる・・・」
→(Aさんは強気だなあ・・・完全に形勢が逆転してる・・・。
私だったら、「昨日はすみませんでした」って
愛想笑いを浮かべるのになあ・・・)
その様にしてゆき、
身近な人達の観察を基に一人一人の評価をしてゆきましょう。
例:「部長」=気分屋で見栄っ張り。しかも自分の非は認めない人。
でも正論に弱く、意外と気弱で嫌われる事を恐れていそう。
同様に他の人の評価も
「Aさん」=人に嫌われる事なんて気にせず、
みんなと距離を置いて超然としてる。
仕事に対する責任感は強いけど、
「今日はジムに行くので早く帰ります」
と平気で言ったりする、我が儘な所もある人
「Bさん」=一見人当りは良いけど、その人の前では言わない
色んな人の陰口を言ってる人。性格が悪い
「Cさん」=Aさんの太鼓持ちみたいに陰口に乗っかってるけど
無理してそう・・・。
Aさんほどは性格は悪くないけど、保身の意識が
強く自分を持ってない人
{Dさん」=陰口が始まると、「スッ」とどっかへ行っちゃう。
でも陽気でムードメーカー・・・
いつもAさんとランチに出かけてる。
そうして一通り、身近な人への評価ができれば、
まずあなたが他人に対して評価を持つ事を許可し、その評価に基づいて、
一人一人へのあなたの「好き/嫌い」の度合いを明確にしてゆきましょう。
その事を次回のお書きします。
<次回へ続く>
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