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コラム/2020-08-03

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何故やる気が出ないのか?①

「今週中にこの書類を片付けてしまわないといけないのに
 なぜかやる気が出ずに、だらだらと無為な時間を過ごしてしまう」


「明日テストなのに、
 YOUーTUBEが面白くて結局勉強は後回しにしてしまった」




恐らく誰でも

「やらないといけないとわかってるのにやる気が起きずにできない」
という経験をお持ちだと思います。


そういった方は

「私は意志が弱いんだ」と悩んだり、

「あんたは本当に意志が弱い」等と自分を責めたり、

他人から責められたりすることもあるでしょう。

でも果たしてこれは「意志」の問題なのでしょうか?




ー 私は「意志の問題」ではなくて、

「ホメオスタシス」(恒常性=今の状態を維持して行こうとする働き)
と、
それに基づく脳内ホルモン(神経伝達物質)の働き、

つまり「意志」が「意識」の領域だとすれば、
「無意識」に属するそれらが「意志」に反対しているのではないかと考えます。




どういう事かと言いますと、

例えば、
普段は夜11時には就寝してる人が、
「4日後にテストがあるから、今日から3日間は
 午前2時まで勉強しよう」といった「意志」を持ったのに、
2日目には夜10時には寝落ちしてしまったとします。


この例では、

毎晩11時に寝る事で個体(自分)が維持されてきたのに、

無理に睡眠時間を削ると、個体維持機能であるホメオスタシスが働き、
睡眠ホルモンであるメラトニン等を分泌し眠らせる、

という仕組みであると考えられます。

この「個体(自分)を維持し、遺伝子のコピーを残してゆく事」

”種の保存”という遺伝子の目的に沿った最重要な課題だと考えられます。


だとすれば、

「個体の維持」や「種の保存」を最優先する形で
このホメオスタシスが働くのではないでしょうか?


例えば、脳機能の器質的な傾向で
心の安定を司る「セロトニン」という脳内ホルモンが
不足・或いは伝達がうまく行かない人がいるとします。


心が不安定であれば、個体の維持にも悪影響が生じるでしょう。


そこで「ホメオスタシス」が働いて環境や行動の変化には抵抗して、

同じ行動を取り続けさせたり(常同行動)、

人と関わるストレスを避け、一人の時間に浸り、
セロトニンの分泌を促し、安定状態に持ってゆく、という事も考えられます。

(※勿論、そういった器質的な傾向が無い人でも、
 ストレス等でセロトニン不足=心の不安定に陥った時には
 ホメオスタシスが働くでしょう)

イチロー選手やラグビーの五郎丸選手等の「ルーティン」も、
その様な意味がありそうです。

この「心の安定」という事は「やる気」を起こす為に必要な要素の一つ
だと思います。

(心が不安定なのに「よし、やるぞ!」とは中々な思えないですよね?
 ※但し緊急時を除く)

そして、

「やる気」を引き起こす重要な脳内ホルモンとしては、
他に「ドーパミン」「(ノル)アドレナリン」が挙げられます。

(※この2つの「やる気」ホルモンの分泌をコントロールして
  いるのがセロトニンですので、そういった意味でも
  セロトニンは重要な役割を果たしています)

次回は、それらについてお書きしたいと思います。


(注意:脳の事は未解明な部分が多く、まして私は脳科学の専門家ではなく、
   あくまでも私自身の経験や知識、クライアントさんとのカウンセリング
    を通じての 分析に基づいた推測と私見でお書きしてゆきますので
    ご了解ください)


<次回へ続く>



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