コラム/2021-01-22
HSPの辛い反応パターンを変える①
<前回からの続き>
今回からは、
HSPの人が陥りやすい「ネガティブな感情」を相手や自分に
もたらしてしまう自身の内面(無意識)での「ネガティブ処理のパターン」
を変えてゆくヒントをお書きしたいと思います。
まず初めにここで大切な事は
「自分の無意識下での処理のパターンを意識化してゆく事」
だと思います。
と言いますのも、
例えば、HSPの人の典型的な処理のパターンである
①感度の鋭さ(S)によって、
相手の表情や声、態度等のいつもと違う”微妙な違い”を読み取る
②過去の記憶ファルダーの中から特定のファイルを参照し、
深く考えて意味づけをしてゆく、といった深い処理(D)を行う
③それにより扁桃体が過剰に興奮し、神経が高ぶり(O)
④参照したファイル特有の強い感情反応が生じる(E)
という過程は、全て”無意識下”(扁桃体等の大脳辺縁系)で
行われていると考えられます。
そしてそこには思考や意志等を司る”意識”(前頭前野等の大脳新皮質)
が関与する隙がありませんのでコントロールできなくなるのだと思います。
つまり、
扁桃体等の大脳辺縁系(無意識下)だけで成されてしまっている
処理パターンを、
(前頭前野等の)大脳新皮質を介在させたパターン
に持ってゆき、意識化する必要があると考えられます。
その具体的な方法は後述しますが、
まずは無意識下で行われている処理をもう少し詳しく見てゆきたいと思います。
<次回へ続く>
コメント