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コラム/2021-01-27

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HSPの辛い反応パターンを変える③

<前回からの続き>

今回からは、HSPの人が陥りやすい「ネガティブな感情」を
相手や自分にもたらしてしまう自身の内面(無意識)での
「ネガティブ処理のパターン」を変えてゆく方法
をお書きしてゆきたいと思います。

前々回お書きした様に、
HSPの人特有の「D・O・E・S」の頭の中での処理は、
「無意識下」(扁桃体等の大脳辺縁系)だけで成されてしまっているので、
コントロールできないと考えられます。


だとすれば「ネガティブな感情をもたらす処理パターン」を変えるには、
「意識化」(前頭前野等の大脳新皮質の介在)させる必要がある
と考えられます。


それでは、
一体どうすれば「意識化」(大脳新皮質を働かせる)できるのでしょうか?

例えば、文字を書く/読む、言葉を発する/話す、等は意識してそれに集中
しないとできない事ですので、大脳新皮質が働いている訳です。

その事を踏まえて、
「ネガティブ処理のパターンを変えてゆく方法」をお書きしたいと思います。

<ネガティブ処理のパターンを変えてゆく方法(上)>


①ネガティブな感情に達する「D・O・E・S」がいつ始まってもいい様に、
 常にメモ(スマホでも可)を身につけておく


②感度の鋭さ(S)によって、相手の表情や声、態度等の
 いつもと違う”微妙な違い”を読み取り始めたら、

「あ!今”S”の処理が始まって扁桃体が興奮し始めた」等とメモするか
(心の中でもいいので)つぶやく


「さあ、これから”②”で得た情報を基に深い処理(D)が始まるぞ!
  どの記憶のファイルを引っ張り出して意味づけしてゆくのか?
  をじっくり観察しよう」

  と、無意識下でなされる処理を意識的に客観視してゆきましょう


「お~っと、”お母さんは私に対して怒ってるんだ”と意味づけしようと 
  してる・・・って事は”相手の不機嫌な様子フォルダー”の中の
  ”私が相手を怒らせた”ファイルを参照して、そのファイルの中で
  同じ様に感じた過去の〇〇の場面や△△の場面等の記憶を思い出してるぞ!
  ・・・メモメモ」メモするかつぶやく


「お~・・・お母さんの非難によって扁桃体が過剰に興奮し、
  神経が高ぶってきた!これは(O)だ!」

  とメモするかつぶやく


「次は、この扁桃体の興奮に意味づけが行われるはずだ!
  どのファイルを参照するのかな?」

  と、ここでもあくまで無意識下でなされる処理を待ち構えて
  意識的に客観視してゆきましょう


「出た!以前にも同じ様な場面で私がキレてしまった場面の記憶が出てきた。
  という事は”私の感情フォルダー”の中の”怒りファイル”を参照してる  
  んだな・・・メモメモ」


「抑えきれずにお母さんにキレてしまった・・・これは(E)だな・・・

  メモメモ」


(ベッドの上で自分を責めて泣いている時)

 「あ~、深い処理「D」と神経の高ぶり「O」、強い感情反応「E」が
  中々止められない・・・これはどのファイルを参照し続けてるのかな?

  ・・・そっか”私はダメな娘”ファイルを参照し続けてるんだ・・・メモ」

勿論、最初からこんな風にはうまく行かないでしょうし、
メモする余裕等ないかも知れません。

但し大切な事は、できるだけ自分の無意識下での「D・O・E・S」の処理を
客観視(=意識化)する事です。

そして、その事が次の「分析・改善」へ繋がってゆく筈だと思います。


それでは次回は、「ネガティブ処理のパターンを変えてゆく方法(中)」
として、その「分析・改善」の仕方についてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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