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コラム/2021-02-22

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HSPの人が陥り易い障害②不安障害

<前回からの続き>

「この前も仕事でミスをして部長に怒られた・・・
 今度またミスをしたら益々部長は私の事を”使えない奴”と思うだろうな・・・

 そしてもし会社をクビになったら・・・
 そうなったらもう生きてゆけない!」(全般性不安障害)


「明日の朝礼はまた私の番だ。
 この前は顔が真っ赤になって足ががくがく震えて声も出なくなって
 みんな私の事を白い目で見てたよな・・・

 明日もそうなっちゃったらどうしよう・・・もう会社行けない!」
 (社交不安障害)


「電車に乗って前みたいに心臓がバクバクなって
 呼吸が苦しくなって倒れたらどうしよう・・・もう電車乗れない!」
(パニック障害)


「知らない間に誰かに危害を加えちゃったかも知れない・・・
 もし私がそんな事してたとしたら、もう生きてゆけない」
(強迫性障害)


「頭痛がする・・・脳の病気じゃないのかなあ?
 病院で調べても”異常なし”と言われたけど、
 検査でもわからない様な不治の病だったらどうしよう?・・・」
(心気症)

他にも、


「彼にラインしたのに返って来ない・・・
 今頃別の女性と会ってるのかも?・・・
 私の事なんて、もう愛してくれてないんじゃないのかなあ・・・」

等々、

不安を感じやすく、それが日常生活を妨げるレベルにまで達したら
「不安障害」との診断が下されると思います。

HSPの人は刺激に敏感でそれに集中し、深く処理してゆき(考えてゆき)
豊かな想像力を持っているという特性があります。


ですから、
非HSPの人に比べて不安を生じさせる些細なサインに敏感になり、
不安に集中し不安の事を常に考え続け、豊かな想像力を駆使して
「こうなったらどうしよう?・・・」と最悪の想像をし、

強い恐怖を感じ続けた結果、刺激過多になって脳が休まる暇が無くなり、
扁桃体の興奮を鎮めるセロトニンやGABAが不足し、
より不安を感じやすくなる、といった悪循環が生じ易いと思います。


但し、
本来HSPの人は不安等のネガティブな刺激だけでなく、
「楽しみ」「ワクワク」「嬉しい」「感謝」「共感」
等のポジティブな刺激にも同様に敏感な筈です。


ところが、
その敏感さがネガティブな刺激(この場合は不安を喚起させるもの)だけに
集中していると「不安障害」と言われる状態に陥り易いと思います。


そしてそこには多くの場合、親との「愛着の問題」「心の傷」
が隠れている場合が多いと思われます。


特に親との間で「愛着形成」がなされていなかった場合
(例えば親の無関心、本人が欲していた対応を親がしてくれなかった
 と感じた場合、親自身が病気であったり、不安が強かった場合等)
は、

親が安全・安心の基地としての機能を果たせていなかった為に、
敏感さのセンサーは不安に固定されてしまうであろうと考えられます。

※この場合の「不安障害」は「愛着障害」から来る二次障害と
 言えると思います。

それでは次回は、HSPの人が不安障害に対処するヒント
をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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