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コラム/2021-03-29

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HSPの悩み解消:打たれ弱さを克服するには?

<前回からの続き>

今回は、前掲④のケース

「何度転職しても職場にパワハラ的な上司が居て、
 耐えられなくなって辞めてしまう・・・私って本当に弱い人間だ」

というお悩みに対して、その解消のヒントをお書きします。

<打たれ弱さを克服するには?>

①「自分は(打たれ)弱いという認識を変える


→以前、私のルームに同様なお悩みに苦しまれ「今迄40回も転職しました。
 逃げてばかりで私って本当に弱いです」と仰る方がお見えになりました。

 私は
「え?!という事は40回も面接に受かったんですね?・・・
 あなたのどういう所が評価されたんでしょうか?・・・
 ボクシングで言うと、40回ダウンを喰らっても立ち上がる強さは
 何なんでしょう?」

 と感動して申し上げた事がありました。

 そういった方は「よし!転職のギネス記録を更新してやる」と思って
 「私って実は強いのかもしれない」と何度も自分に言い聞かせてみませんか?


 ※「でも私はもうこれ以上転職する勇気が無くて、
   1週間仕事を休んでしまっています」という方は

  そんな中でもノックアウトされずに、何とかしようと
  この記事をご覧になったり、カウンセリングを受けられてる訳です。

  つまり簡単にはKOされない強さを持っているのではないでしょうか?

  もしそう思えるのであれば「私って意外と負けず嫌いなのかも?」
  と自分に言い聞かせてみませんか?




②自分に「逃げてもいい」という許可を与える


→例えばライオンが居る檻に放り込まれ、逃げる事が許されないとすれば
 どうなっちゃうでしょうか?
 恐らく恐怖の余りパニックになってしまうのではないでしょうか?

 でも、いつでも逃げられる車の中ならライオンが近づいて来ても、
 少し恐怖を感じながらもそれを楽しむ余裕があるかも知れません。

 つまり、
「逃げ場が無い」状態でいると強い恐怖に襲われ続け、
 対応策を考える余裕も無いまま心身に異常をきたす可能性も出てきます。

 また例えば、思い悩んで故郷のお母さんに電話で窮状を訴えた時に
 「何を言ってるの?!どんな事があっても仕事を辞めちゃダメ!」
 と言われたら、追い詰められて益々苦しくなるのではないでしょうか?

 逆に「そんなにしんどいのなら、いつでも帰っておいで」と言われたら、
 安心して余裕ができ今の現状に立ち向かう勇気が出るかも知れません。

 ですから自分に「最悪逃げてもいっか」と許可を与えてみませんか? 




③防御態勢を整える



(1)物理的な防御:
 もし可能であれば自分のデスクの端に書類等を積み上げたり、
 衝立や筆箱、ペン、お守り等で”結界”を作り、「部長の悪霊」等から
 身を守る

 或いは(可能であれば)席替えや部署異動を申し出る。


(2)イメージでの防御:

 前々回お書きした「シールディング」を行う。




④(ネガティブな)ファイルを整理し直す



(1)「部長が怒ってる」

 →過去に自分が怒られて否定されたファイルを参照する

 →「私が仕事ができない奴だと否定してるに違いない」

 →(そのファイルを参照し続け)
 「あの時、あの人も私を否定した、あの時のあの人も・・・」

 →「みんなが私を否定する」

 →「私はダメ人間だ」

 →「だから怒られる」

 →結果、「また怒られるんじゃないか?」と常にびくびくしながら
  部長が自分を怒ってる場面に意識を集中し続ける。

  更には「みんな私を否定する」という結論から
  他の人の否定にのみ意識を集中し続ける・・・

 これじゃあ、そこに居られなくなっても当然だと思います。

 ですから、
 以前お書きした要領で「ネガティブ(黒)ファイル」の中身を書き出して、
 「ポジティブ(白)ファイル」も加えてゆきましょう。


(2)ここでは特に、「私がダメだから部長は怒る」ファイル
 と「みんなが私を否定する」ファイルを再度吟味する必要がある
 と思います。

 例えば「部長が怒ってる他の理由として考えられる事は?」とか
 「私の事を否定してなさそうな人は?」等と考えてみて、以前お書きした
 「相手の立場に立って考える」「自分や相手を客観視する」方法
 を駆使して、「ポジティブ(白)ファイル」を作ってゆきましょう。



 
⑤自分にとっての安全基地を作る



(1)新たな視点を見つける

 「④」の方法で「ポジティブ(白)ファイル」が加われば、
 「部長は同じミスをしてもAさんには怒らず、私にだけ怒る。
  部長にとって私が怒り易いからかな?・・でもそれって”見せしめ”?」

 「部長は私が仕事で同じ事やっても、その日の部長の気分によって
  怒られたり怒られなかったりする・・・それって”八つ当たり”?」

 「AさんとBさんはいつも私を否定するけど、Cさんは励ましてくれたり
  気にかけてくれてる・・・」等といった新たな視点が見つかる
  かも知れません。


(2)自分が自分の安全基地になる

 もし新たな視点が見つかれば、その視点で「D=深い処理」
 を行ってみましょう。

 「部長は私をみせしめにしたり、機嫌が悪い時に八つ当たりしてくる。
  それって、上に立つ人としてはどうかと思う・・・」等々。
 (この考え方も白のファイルに書き加える)

 仕事から帰ってきてから、「黒のファイル」に基づいて
 今の苦しさをノートに書きます

 「あ~、今日もミスして部長に怒られた・・・本当に私ってダメだなあ~
  この会社には必要じゃないんだ」

 ノートの反対側に「白のファイル」に立って、自分が優しいお母さん
 になったとして、その返信を書いてみましょう。

 「この前は、Cさんに”よく頑張ってるね!”って言ってもらったじゃない。
  今日の部長は朝から機嫌が悪かったから、きっと八つ当たりじゃない?
  しかもあそこまで酷く怒らなくてもいいのにね」

 もしできるのであれば、こういった交換日記をしてみませんか?


(3)自分以外の安全基地を見つける

 例えば「Cさんや彼氏なら味方になってくれるかも知れない」
 と感じたのであれば、思い切って今の苦しみを少しずつ打ち明けて
 みませんか?


 ※ここでもし「そんな事打ち明けたら迷惑かける」という考えが出てきたら
  「もし私が相手の立場だったら、そんな事私に相談しないでよ!迷惑よ!
  と思うだろうか?」「相手の立場に立って考える」事も必要
  だと思います

 ※また、もし聞いてもらえなかったり力になってもらえなかったら
  「やっぱり私の味方なんて誰もいない」といった「過度の一般化」
  を避けて、次のターゲットを探してみましょう




⑥自己主張してゆく


「安全基地」ができたら自分の意見・考えを伝えてゆきましょう


(1)相手に「NO」と言ったり、自分の要求を伝える

 「部長、私にだけきつく言われてる様に感じて辛いんです。
  大きな声で怒鳴るのは苦手なのでそれだけはやめて頂けないでしょうか?」
  等。


(2)助けを求める
 持ち前の「=感度の鋭さ」で信頼できそうな人を選び
 思い切って相談してみませんか?

 「専務、ご相談がありますので
  ちょっとお時間を頂いても宜しいでしょうか?・・・」等。

※お一人では難しい場合は、お気軽にお問い合せ下さい。



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