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コラム/2021-04-21

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HSPの人とアダルトチルドレンの関連性

今回からはアダルトチルドレンとHSPの人の関連性について
お書きしてゆきたいと思います。

まず、
「アダルトチルドレン」という概念から。




①アダルトチルドレンの概念・定義

アダルトチルドレンという概念は、1970年台のアメリカで提唱され始めた
と言われています。


その(狭義の)定義としては、

「親がアルコール依存」であったり、(身体的・心理的に)「虐待する親」
 であったり、「ネグレクトする親」であったり、「不仲」であったり、

 所謂「毒親」であった為に、「機能不全の家族」の下で育った子が
 心に傷を受けて、自己肯定感が育まれず、自他に対する基本的な信頼感
 を得られず、大人になってからも生き辛さを抱えてしまう

と言ってよいかと思います。

②何故HSPの人はアダルチルドレンになり易いか?


上記の様な、典型的な「毒親」「機能不全家族」の下で育った人は
非HSPであっても、自己肯定感が低くなり、自他への基本的信頼感が育まれず、
生き辛い人生になると予想されます。


ましてHSPの人であれば、「O」(刺激に過敏)であるが故に、
親の怒鳴り声や親が怒って立てる音、親の鬼の様な形相、

(「あんたなんて産まなかったら良かった」、とか「出て行け!」等の)
言葉等で人一倍神経が高ぶり「E」の強い感情反応が起き、
容易に心の傷(トラウマ)になる事が想像できます。


そして、エレイン・アーロン博士が
HSPの人の5番目の特徴として述べておられる「D」(差次感受性
=ネガティブな環境や変化からはネガティブな影響をより受け易い)
によって、非HSPの人に比べてより生き辛さを抱えてしまうと思われます。


加えて、

親がそこまでの毒親で無い場合やそこまで機能不全家族ではなかった場合でも、
親のちょっとした否定的な言動や表情を「S]の感度の鋭さで読み取ってしまい、

「D」(深い処理)で例えば「私は愛されていないに違いない」
等と自分なりの結論を出してしまう場合もあるでしょう。


或いは、

例えばお父さんに怒鳴られて、独り泣いてる母親を目にすれば、
「S」「E」(強い共感力)「D」によって、

「お母さんはどんなに苦しいんだろう?お母さんが可哀相・・・。
 でもお父さんと別れられないのは私が居るせいだ・・・。

 お母さん、産まれてきてゴメンね。せめて私がお母さんを助けてあげなきゃ」

等と自己否定共依存的な考えに基づく人生を歩むようになるかも
知れません。


つまり、HSPの人は非HSPの人に比べて敏感であるが故に、
心の傷ができ易く、しかも深い処理「D」で結論を出してゆく為に
自他に対する信念(例えば「他人は信用できない」「私には価値がない」等)
が容易に覆らないのでは?と思います。

そして、だからこそ大人になってからもその信念に従って生きてゆき
生き辛さを抱え続けるのではないでしょうか?

③アダルトチルドレンと愛着障害


こうしてみてくると、私が今までお書きして来た(広義の)「愛着障害」

(広義の)「アダルトチルドレン」は似ていると感じられたのでは
ないでしょうか?

私の考えでは、その両者は重なる部分が多いと思います。


但し、例えば父親が虐待的であったり、アルコール依存であったりで
機能していない家庭でも、母との愛着形成は可能な場合もあると思います。

そういった場合、
非HSPの人はアダルトチルドレンにはなりにくいと思いますし、
母親との間で愛着形成ができていれば愛着障害にもならないでしょう。

ところがHSPの人の場合は、上述した気質によって、
「心の傷」ができ易かったり、自ら母親との愛着を諦めて、
母親を助ける人になったり、で大人になってからも生き辛さを
抱えてしまう方もいらっしゃると思います。(共依存的なアダルトチルドレン)


或いは、父親や兄弟姉妹が恐怖の源であった場合、
安全基地である母親に従ったり頼り続けた為に自我の発達が
成されにくくなるHSPの人もいるでしょう。(依存的なアダルトチルドレン)


(狭義の)「愛着障害」の場合は、幼少期の頃から
「母親とはそういったものだ」等と、ある意味諦めていると考えられますので、

そこには「母親への執着」(「助けなきゃ」とか
「何で愛してくれなかったの?」とか、
「私の気持ちをわかってよ!」「ずっと傍に居てよ!」等)は
そこまで強く無いかも知れません。


そういった意味では「母親への執着」の度合い
「愛着障害」「アダルトチルドレン」では違うのかも知れません。

いずれにしても、典型的な「愛着障害」や「機能不全家族」「毒親」
といった環境ではない場合でも、
HSPの人はアダルトチルドレン的、愛着障害的に成り易いと考えられます。

それでは次回からは、
「HSPの人がアダルトチルドレンから脱出するには?」
についての具体策を述べてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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