コラム/2021-04-23
HSPの人がアダルトチルドレンから脱出するには?①
<前回からの続き>
前回お書きした様に、
HSPの人は「O」(刺激に過敏)であり、「E」の強い感情反応が起き易く、
容易に心の傷(トラウマ)ができ易いと考えられます。
そして、
「S]の感度の鋭さで、ちょっとした母親のネガティブな言動や表情を読み取り、
「D」の深い処理によって、
例えば
「お母さんは私を愛してくれてないのかなあ?」
→「それは何故だろう?」→「私の存在が負担になってるんだ」
→「だとしたら私なんて生きてる価値がないんだ」
→「生まれてきてゴメンなさい」
→「でも、愛して欲しいよ!」
→「どうしたら愛してもらえるのかなあ?」
→「そうだ!良い子にして、お母さんの期待に応え続けたら
いつか愛してもらえるのかも・・・」
→「だから私はどんな事があっても良い子にしなきゃ!
お母さんの期待に応えなきゃ!」
等といった絶対的な結論=信念を創り出すと考えられます。
そしてそれは大人になっても「私には存在する価値なんてない」
「(価値を得る為には)良い人でなきゃ!他人の期待に応えなきゃ!」
等といった(深い処理の結果で得た)信念に基づいて生きてゆく
事になるでしょう。
そしてそこには「自己否定」と共に「母親から愛されたい」という強い執着
が存在すると考えられます。
つまり、
「私は愛されるに値しない」(=こんな私でゴメンなさい)という信念と
「何で私を愛してくれないの?!」(=悲しみ、許せない気持ち)
や
「もっと私を愛してよ!」(=執着)といった相反する感情が存在するのでは?
と思います。
それでは、
どうすればHSPの人はアダルトチルドレンから脱出する事ができる
のでしょうか?
私の多くの臨床経験から、以下の「①」~「④」を順番に行ってゆく事
が有効であると思います。
<HSPの人がアダルトチルドレンから脱出する方法>
①養育者(主に母親)への執着を手放す
②養育者(主に母親)との関係における心の傷を癒す
③自分や他者、物事の捉え方を変える
④新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく
次回からはこの「①」~「④」の具体的な方法
をお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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