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コラム/2021-04-26

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HSPの人がアダルトチルドレンから脱出するには?②

<前回からの続き>

今回からは、

前回お書きした「HSPの人がアダルトチルドレンから脱出する方法」
「①」~「④」について、一つ一つ具体的に述べてみたいと思います。




<HSPの人がアダルトチルドレンから脱出する方法>

※注;トラウマに触れる事になりますので、
   できれば信頼できるカウンセラーの許で行う事が望ましいです

①養育者(主に母親)への執着を手放す



(1)自分が幼い頃、養育者(例えばお母さん)に対して、
  ネガティブな感情(例:寂しさ、悲しみ、怒り、恐怖・不安等)
  最も強く感じた場面を思い出します。

 
(2)紙を用意して、その場面を「場面」と題して簡単に書きましょう。

例:(場面)「私が小1の時にお酒に酔ったお父さんが私を否定し続けた時、
       お母さんは味方になってくれず、ただうつむいて黙っていた」


(3)その時自分は本当はお母さんに「どうして欲しかったのか?」

  そして、「そうしてもらえなくてどんな気持ちになったのか?」

  更には「どんなお母さんでいて欲しかったのか?」を考えます。

例:「本当はお母さんが私の味方になってお父さんの否定から
   守って欲しかった!」

  「そうしてもらえなくて悲しかった!」

  「本当はいつも私の味方になって、気持ちをわかってくれるお母さんで
   いて欲しかった!」


(4)お母さんに対するその「して欲しかった事」と「自分の気持ち」
  と「理想のお母さん像」も、それぞれ紙に書きましょう。


(5)椅子かクッション・座布団を2つ用意して、
 自分が一方の上に座り、もう一方を自分の座ってる位置の前方に
 少し離して置きます。


(6)自分はその時(その場面の幼い頃の)の自分に成り切りましょう。

  そして、向いの椅子(クッション・座布団)には、
  当時のお母さんが 座っていると想像します。

  お母さんはどんな服を着て、どんな髪型で、どんな表情をしてる
  でしょうか?  視線は?・・・等とありありと想像します。


(7)「(3)」で書いた内容を基に、目の前の(イメージの)お母さんに対して
   感情を込めて実際に言葉に出して「(4)」の内容を言いましょう。 


(8)その言葉を聞いた向かいの席のお母さんは、
  どんな様子をしてるでしょうか?  何か言いたげでしょうか?
  ・・・想像してみましょう。


(9)今度は、向いのお母さんの席に座ってお母さんに成り切りましょう。

 (お母さんの体にすっぽり入って、脳みその中もお母さんになった
  と想像して、表情や様子を真似してみましょう)


(10)お母さんの席でお母さんに成りきる事ができれば、
  目の前の席(自分が元居た席)にその当時の自分が座ってる
  と想像しましょう。

  目の前の幼い自分は、どんな服や髪型で、どんな表情や様子をして、
  どんな事を必死に訴えてきていますか?


(11)我が子(幼い頃の自分)の訴えをどう感じるか?
  をお母さんとして、感じてみましょう。


(12)お母さんとして感じた事を目の前の我が子(幼い頃の自分)
  実際に言葉にして伝えましょう。

例:「あなたが、そんなふうに感じているとは気づかなかった。
   ゴメンね・・・」


(13)(お母さんに成り切ったまま)何故我が子が望むお母さん像に
  沿った母親になれなかったか?の想像を巡らせて、
  それを目の前の我が子(幼い頃の自分)
  実際に言葉にして伝えましょう。

例:「お母さんは、お父さんとの結婚に反対されて、駆け落ちみたいに  
   お父さんと結婚したの・・・。もし、私があなたの側についちゃうと
   お父さんは怒って追い出されると思う。

   もしそうなっても実家には頼れないし、かと言って幼いあなたを
   私一人で育ててゆく自信がなかったの。
   だからこうするしかなかった・・・」


(14)今度は自分の席に戻って、再び幼い頃の自分になって、
  目の前のお母さんの言葉を受け止めましょう。

  それを聞いて、どう感じますか?どんな気持ちになりますか?
  そして、お母さんに何て言いたいでしょうか?


(15)幼い頃の自分に成りきって、その気持ちを実際に言葉に出して
  目の前のお母さんにぶつけましょう。

例:「謝ってくれたのはいいけど、そんなの言い訳でしょ?!
   私の気持ちなんて何にもわかってない!お母さん許せない!
   お母さんの馬鹿!」


(16)そう言った時の目の前のお母さんの表情や様子から
  お母さんの気持ちを読み取りましょう。


(17)次に、自分の席とお母さんの席から離れた場所に
  「今の大人の自分」の席として、もう一つ席を作り
  そこに座ってみましょう。

  「大人の自分」として、二人(幼い頃の自分と当時の母親)
  やり取りを見てどう感じたでしょう?


(18)今の「大人の自分」として感じた事を当時の母親(の席)に向かって
  声に出して言ってみましょう。

例:「確かにお母さんの事情はわかる気がする。

   でも、私だったら幼い我が子を否定の嵐から守るために
   お父さんをたしなめると思うわ。

   たとえお父さんから追い出されて、実家にも頼れないとしても
   我が子の為に必死で働いて育ててゆくわ。
   お母さんにはその決意と勇気が足りなかったのね」


(19)(引き続き)「大人の自分」の席で、
  「お母さんに足りなかった(能力がなかった)部分」と
  「お母さんが(自分の為に)してくれた事」を書き出しましょう。

例:「足りなかった部分」=「母親として子を守る勇気と強さ」
  「してくれた事」=「お弁当を作ってくれた、病気の時看病してくれた、
            私がしたい習い事をさせてくれた」


(20)「大人の自分」として幼い頃の自分(の席)に向かって
  お母さんの「足りなかった部分」と「してくれた事」を
  声に出して読んであげます。


(21)次に「大人の自分」として「幼い頃の自分」を促して、

  お母さんの「足りなかった部分」を「せえ~の!」と
  声をそろえて言った後で「諦めます!」と宣言して
  「足りなかった部分」の紙を破りましょう。

例:「えみちゃん、”せえ~の”で一緒に言ってね」

  「お母さんは母親としては未熟で、私を守る強さがなかった」
  「悲しいけど、腹が立つけど、そもそも能力が無いから諦めます!」
  (と大人の自分が幼い頃の自分を促して一緒に言う)

  そして紙をビリビリに破ります


(22)そして「大人の自分」として「幼い頃の自分」に
  お母さんの「してくれた事」を読み上げてあげて、
  「せえ~の!」と声をそろえて「お母さん、有難う」
  と一緒に言いましょう。

例:「えみちゃん、そんなお母さんでも、
   お弁当を作ってくれたり、病気の時看病してくれたり、
   したい習い事をさせてくれたよね」

  「”せえ~の”で一緒に”お母さん有難う”って言おうか?」


※もし一人では難しい場合は、お気軽にご相談下さい

以上、
「養育者(主に母親)への執着を手放す」方法をお書きしましたが、
もし幼い頃に親に言えてなかった気持ちを、今、親に言えるのであれば
まず伝えてみましょう。




次回は

「②養育者(主に母親)との関係における心の傷を癒す」
について具体的な方法をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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