コラム/2021-04-28
HSPの人がアダルトチルドレンから脱出するには?③
<前回からの続き>
前回お書きした方法で、
「養育者(主に母親)への執着を手放す」事ができても、
幼い頃の自分は、母親との関係において傷ついたままです。
ですから、その「心の傷」を癒す必要があると思います。
今回は、その具体的な方法をお書きしたいと思います。
②養育者(主に母親)との関係における心の傷を癒す
※前回書いて頂いた場面を用いてなさっても良いかと思います
(1)椅子(クッション・座布団)を2つ用意し、
少し離して向かい合わせに置き、
お気に入りのぬいぐるみや枕を抱えて、一方の席に座ります。
(2)その席で幼い頃の自分に身を置いて、(主に母親との間で)
心の傷となっている出来事を思い浮かべましょう。
「その時、幼いあなたはどんな気持ちでしたか?」
「本当はお母さんにどうして欲しかったですか?」
「本当はどんなお母さんだったら良かったのでしょうか?」
・・・その時の気持ちと考えを感じてみましょう。
(3)ぬいぐるみ(や枕)を置いたまま席を立って、
今度は向い側の席に座り、今の大人のあなたが、
幼い頃のあなたの「理想のお母さん」になったと想像しましょう。
(4)向かいの席のぬいぐるみ(や枕)が、
幼い頃の自分だと想像します。
何歳くらいのあなたでしょうか?
どんな服を着てどんな髪型で、どんな表情をしているでしょうか?
(5)「理想のお母さん」としてその子に声をかけ、
共感してあげましょう。
例:「えみちゃん、本当はお母さんが味方になってくれて、
お父さんの否定から守って欲しかったよね!」
「そうしてもらえなくて悲しかったよね・・・」と声を掛け、
そのぬいぐるみ(や枕)を抱っこしましょう。
そしてその感触や匂い、温度を感じ、
幼い頃の自分と重ね合わせましょう
(6)そして、「その子」の安全基地になってあげましょう。
例:ぬいぐるみ(や枕)を幼い頃の自分だと感じて、
「私がいるからもう大丈夫だよ!えみちゃんをずっとお父さんから
守り続けるから安心してね!」とハグしたりなでなでしましょう。
(7)次に「どうして欲しい?何でもしてあげるよ!」と
その子の欲求を叶えてあげましょう。(安心基地)
例:「ママ、絵本を読んで!」→「いいわよ」
と絵本を読んであげる
(8)更に、その子がしたい事をさせてあげましょう。(探索基地)
例:「ママが見守ってるから何をしても大丈夫だよ!何したい?」
→「公園で遊んでいい?」
→「いいわよ。ママが見ておいてあげるから
好きなだけ遊んでいいわよ」
(9)そして、その子に愛を伝えましょう
例:「ママはえみちゃんが良い子であってもお転婆でも
ママを心配してくれてもしてくれなくても、
そんな事関係なく大好きだよ!
えみちゃん、生まれてきてくれて有難う!」
と、ぎゅっと強く抱きしめましょう。
(10)その子を自分の中に取り込みましょう。
抱きしめてるぬいぐるみ(や枕)から、
胸の中へ幼い自分が入って来たと想像し、
自分の胸の中の(幼い自分が入ってきた)感覚を感じましょう。
そして自分のハートから、ピンクや淡い色の愛の光が
胸の中のその子に流れ込む感じを想像しましょう。
(11)胸の中のその子に声を掛けましょう。
例:「えみちゃん、これからはいつも一緒だよ。
あなたが悲しい時、辛い時は、いつでも私が
傍に居るから安心してね!そして一緒に成長して行こうね!
大好きだよ!」
(12)今後は、胸の中の幼い自分が怖がったり、悲しんだり
寂しがったりすれば、「理想のお母さん」として
ケアしてあげましょう。
それでは次回は
③自分や他者、物事の捉え方を変える
と
④新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく
についてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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