コラム/2021-05-19
劣等感と怒り
<前回からの続き>
今迄お書きしてきました様に、
「劣等感」は、上手に活用すれば自身の目標達成や喜びや生きがい、
達成感等の快の感情を得る為に必要不可欠なものだと思われます。
ところが、
その活用方法を誤ると、自他を傷つける事に繋がったり、
所謂精神疾患と呼ばれるようなメンタルの不調に陥ってしまうのではないか
と考えられます。
例えば、
「妻や彼女に怒りをぶつけてしまう・・・」
「子供を叩いてしまう・・・」
「部下を必要以上に責めてしまう・・・」
こういった「怒りを止められない人」は、
相手をストレスの捌け口にしているのかも知れませんし、
その根底には「劣等感」や「自己肯定感の低さ」が存在してる
のかも知れません。
(※自分が望むドーパミンやセロトニンを得る為の邪魔者と相手をみなし、
邪魔者を排除する、という目的の為に怒りを使ってしまう場合もある
と思いますが・・・)
もしそうだとすれば、
「何故怒りをぶつけるとストレスが解消されるのか?」
「何故劣等感があると怒りが出やすいのか?」
という疑問が湧いてきます。
私はそこには「ドーパミンシステム」とも言える
脳の神経回路の働き(報酬系)が関わっていると考えています。
そしてもし私の推測が当たっていれば、
”報酬”を得る為に敢えて「劣等感」を作り出す
(或いは劣等感に意識を集中する)
事さえあるのでは?と考えてしまいます。
もしそうであるのなら、
何故わざわざ「劣等感」を作り出したり、
そこへ意識を向け続けるのでしょうか?
私なりに考えたその理由をお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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