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コラム/2021-05-28

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劣等感と自己愛性パーソナリティー障害①

<前回からの続き>

今回も引き続き、

「刺激を求める傾向が強い人は
 ”ドーパミンシステム”、”(ノル)アドレナリンシステム”優位型
 と考えられる。

 そういったタイプの人は、刺激不足に陥ると”劣等感”や”怒り”、”不安”
 を作り出してでも、そのシステムを作動しようとする傾向がある
 のではないか?」

といった、私の考え方を基に

「劣等感と自己愛性パーソナリティー障害」についてお書きしたい
と思います。

「自己愛性パーソナリティー障害」とは

「自分に対して誇大なイメージを抱き、”自分は偉大だ!”俺は凄いんだ!”
 という言動を繰り返し、注目や称賛を求める一方で、

 その根底には目成熟な自己愛から来る劣等感を有し、
 他者からのマイナスな評価に対して過敏に傷つきやすく、落ち込んだり
 逆に攻撃的になる事もある。

 加えて他者に対する共感性が薄く他者を利用したり、
 他者の価値下げをする人」

と定義できると思います。

そしてモラハラやパワハラやDVをする人の典型とも考えられています。

ここで、「自己愛性パーソナリティー障害」と思しき架空のA男さんと、
その妻であるB子さんを例に挙げてお話を進めてゆきたいと思います。

A男さんは30台半ばの営業マンです。

幼い頃はよくできる兄と比べられて、厳しい父親から
「お前はダメだ!」「情けない奴だ!」等と否定される事が多く、
よく怒鳴られたり、時には殴られる事もあった様です。

思春期の頃からは、そんな父親に反発する様になり、タバコを吸ったり、
バイクを乗り回したりと、所謂”非行”に走った事もありました。

そんなA男さんも徐々に落ち着いてきて、
営業会社に入り、そこで出会ったB子さんと結婚しました。

そんなある日のA男さんとB子さんの一コマ・・・


A男「俺は支店でトップの営業成績なのに、部長の奴は
  ”君はクレームが多い”と文句を言ってきやがった・・・。

  この支店は俺でもってる様なものなのに、仕事もできない部長に
  腹が立って仕方がない」と、自宅に帰って来るなり、
  怒りに満ちた様子のA男さんです。


B子「あなた、そんな事言ってもクレームは少なくする方が
  いいんじゃないの?」


A男「何?!お前まで俺を否定するのか?!!
  誰のお陰で食べていけてると思ってるんだ!!」


B子「ちょ、ちょっとそんなに大声で怒鳴らないでよ!
   子供が起きちゃうじゃない?
   それに否定してる訳じゃないし・・・」


A男「うるさい!お前はいつもそうだ!この前も接待で遅くなったのに、
   俺が帰って来た時に不機嫌な顔してたよな!」

  と、A男さんは益々ヒートアップしてきました。


B子「もういい加減にしてよ!過去の事まで持ち出して・・・」


A男「お前は俺の有難みを感じてないんだろ?!
  誰がこの家の主かわからせてやる!馬鹿にしやがって!」

 と、A男さんはB子さんの髪の毛を掴んで引きずり回しました。


こうした夫の暴言・暴力が繰り返され、B子さんは疲れ果てて
離婚を考える様になりました。




A男さんは典型的なDV・モラハラ男ですよね。

では何故A男さんはそれを繰り返し続けるのでしょうか?

次回は、この例を基に「自己愛性パーソナリティー障害」の人の
(私なりに考えた)メカニズムをお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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