コラム/2021-08-11
DV・モラハラ・家庭内暴力の原因と対策①
<前回からの続き>
今回からは、
DVやモラハラ・パワハラ・家庭内暴力を行ってしまう人の原因(とその背景)
と対策について、私なりの考えをお書きしたいと思います。
<DV・モラハラ・家庭内暴力を行う人の原因①>
①自分の思い通りに(相手が)ならなかったから
自分の思い通りにしたいといった欲求が強すぎて、
(対人関係ではそうは行かない事も多いはずなのに)
そうならかった場合に、幼児の様に癇癪を起こすタイプの人も居ます。
前回の「例1」の夫はこのタイプに分類できると思います。
私の推測ではこういったタイプの人は、
恐らく生まれ持って脳の扁桃体が興奮し易く(易刺激性が強い)
自分の思い通りに事を運ぶ事で、その刺激を減らせるといった脳の戦略
を持っている人だと思います。
だとすれば、それを妨げる相手は(譬え愛する人であっても)
その瞬間は”敵”とみなして攻撃を仕掛けるのでは?と思います。
ただ、
逆に言うと「自分の思い通りに行かそう」という強い意志を持っている
と言えますので、その能力を活かせばいかなる困難にも屈せずに
家族や職場、ひいては人類にとって有益な研究や発明等の”偉業”
を成し遂げる力を秘めているとも言えるでしょう。
<DV・モラハラ・家庭内暴力を行う人への対策①>
こういったタイプ①の人には以下の対策が有効であると考えます。
(1)相手の予定を細かく聞く事を習慣にして、
相手の行動パターンを把握する
(2)こちら側が判断に迷う様な事柄があれば、
相手がどうして欲しいのか?を詳しく聞く事
→前述の「例1」で言うと、
テーブルの上に書留が乗ってるのに気が付いた妻は
「あれを郵便局に出しとけばいい?」と聞いておけば良かった
かも知れません。
(3)こちらが悪く無くても取りあえず謝るか、自分を責める演技をする
→こういったタイプの人に「正論」は通じにくいと思いますし、
「”敵”が応戦してきた!」と捉えられると、より攻撃的になる
と思います。
ですから、(演技でいいので)「ごめんなさい」と謝ったり、
「こんな気が付かない私はあなたの妻として失格ね・・・
居ない方がいいわよね」等と自分を責め(るフリ)、
肩を落としてうつむいて自室にこもる(逃げる)等。
(4)相手への言い分や要求は「YES」~「AND」で伝える
→こういったタイプの人は攻撃や応戦に対しても敏感ですので、
思い切り「YES」で肯定した後に、「BUT」を使わずに
「AND」で言い分や要求を伝えましょう
=「例1」で言うと、
妻「本当に私って気が利かない妻だよね・・・自分が情けなくなる。
あなたが怒って”離婚だ”というのもわかるわ・・・。
本当にごめんなさい。もう二度とこんなミスをしない様に気を付ける
から許して下さい・・・。
それでね、これからはあなたも”どうして欲しいか”を
もっと言ってくれたら助かるわ」
等々。
<次回へ続く>
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