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コラム/2021-09-29

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アダルトチルドレンの世代間連鎖①~”何が”連鎖するのか?

<前回からの続き>

今回からは
アダルトチルドレンの世代間連鎖(伝達)についての私見
をお書きしたいと思います。

そもそも世代間連鎖(伝達)とは、

我が子を肉体的・精神的に虐待したり、ネグレクトしたり、
精神的に支配したり、我が子に依存したり、子供の気持ちを汲み取らず、
愛情をかけない等の所謂”毒親”の許で育った子がアダルトチルドレンとなり、

その子が親になった時に、我が子に対しても自分の親と同じような”毒親”
になってしまい、自らの子もアダルトチルドレンになってしまう・・・、

といった状態と言えるでしょう。

(※例えば、親に虐待されて育った子が親になった時に、
  我が子にも自分がされてきたのと同じように虐待してしまう)

それでは一体、親から子へ、子から孫へ、”何が”連鎖しているのでしょうか?

私の考えでは、連鎖する因子としては以下の2つがあげられると思います。




<ACの世代間で連鎖するもの>

①遺伝的要因による伝達

→「感覚の極端さ」(感覚過敏・感覚鈍麻)、「共感力の不足」、
「集中力や拘りの強さ」」、「新規探求・刺激追究の傾向が強い」
 等の特性は主に遺伝によるものと考えられます。

 例えば、「共感力の不足」と「拘りの強さ」を併せ持っていれば、
 子の気持ちを考える事無く「子は親の言う事をきくものだ」という
 拘りを押し通して、思い通りにならない子を虐待してしまうかも知れません。

 或いは、「感覚過敏」と「強い刺激追究の傾向」を併せ持ってると、
 子の鳴き声や我が儘を出し始めた夫の変化に敏感になってイライラし、
 加えて子の世話や夫の束縛等で刺激追究の自由を奪われた様に感じて、
 子を放っぽり出して、自分は遊びや社交にうつつを抜かす様になるかも
 知れません。

 そして、こういった特性は遺伝する可能性があると考えられますので、
 そうした場合は、我が子に対して親と同じ様な行動を採ってしまう事
 もあるでしょう。

 ※こうした因子による”特性”は、愛着の未形成等の環境因によって
  より強化されるとも考えられます。




②後天的要因による伝達

(1)パターンによる伝達

→例えば、(毒)親が「強い刺激追究の傾向」を持っていて、
 その刺激の満たし方として、「酒を浴びる様に飲んで、子に暴力を振るう」
 という形をとっていた場合、

 その環境で育った(同じ刺激追究の傾向を持った)子は、
 「酒を飲んで、子に暴力を振るう」というパターンの刺激の満たし方を
 ”学習”するかも知れません。

(2)自己否定的な考え方の伝達

→(毒)親から否定されて育った子は、自己否定的な考え方を持つでしょう。
  その子が親になった時に その自己像を変える事ができてなかった場合は、
  子を否定したり、自己否定から逃れる為の道具として子を支配し、
  結果として、またその子も自己否定的な考え方を持つ可能性はある
  でしょう。

(3)自己否定から逃れる為の条件の伝達

→毒親の許で育ち、自己否定から逃れる為の”条件”(~ねばならない等)
 を作ってしまった子が親になった時にも、その”条件”を保持し続けていると、

 その条件に適合しない我が子を愛する事ができず(逆に責めてしまい)
 結果、子は親と同じ条件を持つに至り、自由を妨げられて生き辛くなる
 と考えられます。




次回はアダルトチルドレンの世代間連鎖(伝達)を
どうすれば食い止める事ができるのか?についてのヒント
をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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