コラム/2021-10-13
刺激過多+刺激不足から来るメンタル不調
<前回からの続き>
今回は、
(望まない)刺激過多+(望む)刺激不足の両方によるメンタル不調
について詳しく述べたいと思います。
以前お書きした例(C群)で申しますと、
1.「上司に書類のミスを指摘されてから何度も何度もチェックするのを
やめられなくなって、”遅い!”とまた叱られる・・・。
おまけに”捨ててはいけないものが入ってないか?”と
ゴミを捨てる時にも何度もチェックする様になった・・・」
(所謂「強迫性障害」)
→この人の場合は、
持って生まれて「刺激に敏感な面」と「強く刺激を求める面」
の両方とも有していると考えられます。
即ち、「上司の指摘をとても気にしてしまう」(刺激に敏感→刺激過多)
「叱られない様にしたい、認められたい」「完璧にして安心感を得たい」
(それらの得たい刺激を求める事をやめられない=刺激が満たされていない
→刺激不足)
※「強迫観念」は刺激過多によるもので、
「強迫行為」は刺激を求めての行動と言えると思います。
2.「頭が痛いと”脳梗塞かも?!”と不安になって病院で検査しても異常がない。
お腹が痛いと”ガンかも?!”とまた病院で検査する・・・。
次から次へと体の不調に目が行ってしまい、病院通いをやめられない。」
(所謂「心気症」)
→この人の場合も、
持って生まれて「刺激に敏感な面」と「強く刺激を求める面」
の両方とも有していると考えられます。
即ち、「身体の微妙な不調に強く意識が向き、不安を感じ易い」
(刺激に敏感→刺激過多)
「(医師に)大丈夫だと言って欲しい、安心させて欲しい」
(それらの得たい刺激を求める事をやめられない=刺激が満たされていない
→刺激不足)
※「不安」は刺激過多によるもので、
「安全保障行動」とも言える病院通いは刺激を求めての行動
と言えると思います。
それでは、次回からはタイプ別のメンタル不調改善のヒント
をお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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