コラム/2021-11-01
苦しみ・悩みを生み出す意識の向け先の種類
<前回からの続き>
前回、
「(特に)感覚過敏を持っている人は言わば”高性能センサー”を有していて
そのベクトル(意識の向け先)をどこに持ってゆき、固定するか?
が、その人のメンタルを大きく左右すると思う」とお書きしました。
今回は、
その「意識の向け先の種類」について私見をお書きしたと思います。
<意識の向け先の種類>
①対象:
「自分」、「(特定の)相手」、「それ以外」(世の中・事物・事象等)
②時制:
「過去」、「現在」、「未来」
③否定/肯定:
「ネガティブな面」、「ポジティブな面」
つまり、
「3」×「3」×「2」=「18」種類のベクトルの向け先が存在する
と考えます。
※もっと細かく分ければ(後述しますが)、
「ドーパミンが出る方向」と「セロトニンが出る方向」
といった2種類のベクトルの向け先があると思いますし、
二者間のやりとりで言うと、エネルギーを与え元気になるか?
逆にエネルギーを奪うか?という方向性で見る事もできると思います。
例えば、
前回の「A」の例で言いますと、この人のベクトルの対象は
「相手(=母)」で、
時制は「過去」、否定/肯定は「ネガティブな面」と言えます。
また「B」の例で言うと、この人のベクトルの対象は「自分」で、
時制は「未来」、否定/肯定は「ネガティブな面」と言えるでしょう。
更に、「C」の例では、この人のベクトルの対象は「自分」で、
時制は「現在」、否定/肯定は「ネガティブな面」と言えます。
私が思うに、ここでの問題は
(1)「意識の向け先」(=ベクトル)が苦しみを生み出す方向に向いている事
と
(2)そのベクトルが固定化されてしまっている事
の2点だと思います。
次回はこの推論に基づいて、
いくつかの(「~障害」「~症」と言われる)メンタル不調について
ご説明したいと思います。
<次回へ続く>
コメント