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コラム/2022-03-21

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希死念慮・自殺念慮を無くすには?

<前回からの続き>

前回までに、

「”希死念慮”や”自殺念慮”等は幼い頃の主に親子関係で”愛されない絶望感”や
 ”誰も守ってくれる人のいない恐怖”に対して、そんな中でも生きていく為の
 防衛反応、つまり保険・切り札としての役割があったのでは?」

とお書きしました。


それでは、
どうすればその防衛反応を食い止めて幸せの方向へ舵を切る事ができる
のでしょうか?

今回はそのヒントをお書きしたいと思います。




<希死念慮・自殺念慮を無くすヒント>




①「子供の自分」と今の「大人の自分」を分離させてゆく


今の「大人の自分」=(自分の中の)「子供の自分」となっちゃうと
 「子供の自分」の悲しみに共感したり、絶望を癒したり、恐怖を和らげる存在
 がいなくなってしまいます。

 ですから日々の出来事によって、過去の辛い感情や恐怖、トラウマが
 誘発された場合は
 「あ、子供のミカちゃんが出て来た!」等とそれに気づいて客観視
 できる様になる事が望まれます。




②今の「大人の自分」が「子供の自分」に共感し、感謝し労う


「子供の自分」は逃げようの無い環境で、その幼い頭で精一杯考えた
 様々な防衛策を駆使して、何とか生き延びてくれた訳です。

 ですから決して「子供の自分」そのものやその防衛策
 (例えば”いざとなったら死のう”といった考え)を否定せずに、
 その子の悲しみや絶望感に共感し、
 (方法はともかくとして生き抜いてくれた勇気や頑張りに感謝し、
 労ってあげる事が必要だと思います。

 ※「今の私がこの子の理想のお母さんだとすれば、
   何て言ってあげるだろうか?」と考えて、
   その答えを「子供の自分」宛てに書いてあげたり、
   言ってあげる等も良いでしょう




③「子供の自分」の安全基地となれる様に、
  今の「大人の自分」を強化してゆく


「子供の自分」=今の「大人の自分」だとして生きて来た人にとっては
 「子供の自分」の親代わりになれる自信が無いと思います。

 そこで、
 今の「大人の自分」に自信をつけさせてあげる必要があるでしょう。

 例えば
  「そんな救いの無い戦場をどうやって今迄生きて来たのか?」
  「身も心もボロボロの中でもやって来た事は何か?」
  (例:学校に行ってた、受験勉強頑張った、怖いけど友人を作った、
     バイトや仕事、家事や育児をしている等)
  を考えてそれらを書き出して認めてあげる事も必要だと思います。

  (今の日々の生活の中で今日頑張った事・自分を褒めてあげたい事等を
   毎日書いてゆくのもいいでしょう) 




④今の「大人の自分」の安全基地としての役割を強化してゆく


「親としての自信」と「子の安心感・信頼感」は
  好ましい養育を繰り返し続ける事で育まれてゆくでしょう。

 例えば「子供の自分」の激しい感情が出てくる度にそれを書き出して
  「親の自分」として共感してあげる。

  そしてその「子供の自分」の感情や考え方がもし本当の自分の子供
  のものだとすれば、親としてどう寄り添ったり慰めたり励ましたり
  安心させたら良いのか?を考えて
  それを書き出してみて「子の自分」に言ってあげる、

  更には「今私は〇才でそんな危険な場所には居ないし、いざとなったら
  相手から逃げたり戦ったりできる」と安心感を与えてあげる
  も有効だと思います




⑤「親の自分」として「子供の自分」に夢や目標を伝える


何の希望もなく、生きる意味さえ見失っていた「子供の自分」に
 希望を与える事も親の役割だと思います。

 例えば「ミカちゃん、私は今25歳で事務のお仕事して自分の力で
  生きて行ってるの。将来は結婚して優しい旦那さんと旅行へ行ったり
  美味しい物食べたり楽しい会話をしたり、ごく普通の幸せを望んでるの」

  そして、その”幸せ”の場面を思い浮かべて
  イメージとして「子供の自分」に伝えてみるのもいいでしょう
 (「子供の自分」へはイメージの方が伝わり易いと思います)

  


この方法はトラウマに触れる場合もありますので、
 お独りでは難しい場合はお気軽にご相談下さい



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