コラム/2022-05-18
何故5月病になるのか?
<前回からの続き>
今回は「五月病」に襲われてしまう原因を私なりの考えに基づいて
お書きしたいと思います。
<五月病になる原因>
①(持って生まれて)刺激(特に不快刺激)に敏感
→環境の変化は、「人間関係やその場のルール、仕事・勉強等
一からその場所・環境に適応しないといけない」訳ですから、
誰にとっても強い”刺激”が加わる筈です。
そんな中でも特に不快刺激に対して敏感な人は
「人とうまくやっていけるのだろうか?」
とか
「この場所で居場所を作れるのだろうか?」
とか
「自分はここで仕事や勉強で結果を残せるのだろうか?」
等の不安も人一倍強く感じるだろうと思われます。
※刺激に対してそこまで敏感ではない人でも、
その人の許容量を上回る様な不快刺激に遭遇した場合も同様です
そんな中でも初めの頃は、その不安・恐怖といった不快刺激に対して、
防衛反応によって「頑張るしかない」とアドレナリンを分泌し、
その不安・恐怖と”戦って”その”戦い”をコルチゾールが維持してくれて
何とか最初の1か月?を乗り切る訳です。
ところがこのコルチゾールは”ストレスホルモン”とも言われ、
長期間に渡って分泌されると心身にダメージをきたしてきます。
※譬えて言うと、苦痛に打ち勝ちながらマラソンを走っている人
の状態です
②その後に長期休暇がある事
→そんなストレスフルな状況を乗り越えた後に、
GWという休息が与えられます。
そうすると、コルチゾールの分泌が止まり、心身の傷の修復の為に、
セロトニン(休息・安心・穏やかさ)やドーパミン(楽しさ・ワクワク)
を求める行動を連休中に採るのが普通だと思います。
そしてそれらは自分にとっては”快”の刺激で有るはずですから、
見事、不快刺激から「逃がれて」快刺激に移行できる訳です。
※これもマラソンに譬えると、走り続ける苦しさから逃れて
足を停めて一息ついてる状態です
③その後にまた不快刺激との闘争が待っている事
→刺激に対して敏感な人が一度「不快刺激」から逃れ「快刺激」を味わうと、
もう一度不快刺激の真っただ中に戻ってゆく時に、
そこに不快刺激を上回る様な快刺激が無いとすれば、
連休中に学習した?「逃げる」という防衛反応が生じるのも当然
だと思います。
そしてこの「逃げる」という防衛反応は、
同時に「休息・安心」や「楽しさ・ワクワク」といった
セロトニンやドーパミンを求める「希求反応」でもあると言えるでしょう。
※マラソンでも、一旦足を停めて休んでしまうと、また走り出す事が
却って大変になると思います。
まして、ゴールには「不快の権化」である鬼コーチが待ってるけど
休憩所には「快を与えてくれる」優しい恋人が居てくれるのなら、
尚更だと思います。
だとすれば、どうすれば五月病から脱出する事ができるのでしょうか?
そのヒントを次回、お書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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