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2017/2/6 (月)
何故、成功しても幸せになれないのか?
「努力し続けて、地位も名誉も得た。
なのに、どこか虚しさを感じる・・・」
「一生懸命頑張って志望校に入り、
一流企業に入ったのに、なんか満ち足りてない・・・」
傍目から見て、所謂「成功した人生」を歩んでいるはずなのに、
なぜか自分自身は幸せを感じない・・・。
そんな愚痴をポロッと周囲の人に漏らすと
「何を贅沢な事言ってるの?!」と一蹴されてしまう。
今迄の世間一般の”常識”では
「努力」→「成功」→「幸せ」という確固たる図式があって、
我々はそれを盲目に信じて来たのではないだろうか?
ところが、最近の「ポジティブ心理学」では、
「幸せは成功に先んずる」
つまり
「成功するから幸せになる」
のではなく、
「幸せだから成功する」という法則を掲げている。
しかもこの「幸せだから成功する」という考え方は
単なる仮説や空理空論ではなく、
長期・多人数に渡る心理学的な実験、分析により、科学的に証明された
所謂エビデンス(客観的な事実に基づく根拠)に基づいているものである。
もしそうだとすれば、
「成功する為には、まず”幸せ”になる」必要がある。
では、”幸せ”とはいったい何なのか?
ポジティブ心理学の創始者であるマーティン・セリグマン博士
(元全米心理学会会長)は、次に掲げる3つの要素を全て求める人が
本当に満たされた生活を送る事(つまり”幸せ”を感じて生きる事)ができる
と実証した。
その3要素とは
①喜び
②夢中になる事
③意味を見出す事
である。
しかも、
その3つが揃わないと、幸せがもたらす恩恵の一部しか得られないそうである。
例えば自分の趣味で喜びを感じ、夢中になったとしても
そこに「意味を見出す事」ができないと幸せの一部しか感じられずに、
それは儚いものになるだろう。
或いは仕事に意味を見出し、夢中になっても「喜び」を感じられなければ
これもまた幸せの一部しか享受できなくなるだろう。
もしそうなら世間的な”成功”を成し遂げた途端、
この3つの要素が得られるものから離れてしまうと、
幸せから遠ざかるのではないだろうか?
或いは、3つの要素のうちのどれかが欠けたまましゃにむに頑張って
”成功”を掴んだとしても、欠けている要素を補う事をしないと
”幸せ”にはなれないのかも知れない。
そういった意味で言うと、
よく功成り名遂げた成功者がボランティア活動や慈善事業を熱心に始めるのは
この3つの要素を維持し、幸せを感じ続けたいからなのでは?とも思える。
こう考えて行くと、仕事でも趣味でもボランティアでも何でもいいので、
自分なりに3つの要素を満たすものを見つけて行く事が先決なのでは?と思える。
よく”天職”という言葉を聞くが、僕が思うに
”天職”とは、その3つの要素が揃ったものではないのだろうか?
もしそうなら、何も最初から仕事だけで見つけようと思わなくても、
3つの要素を満たす趣味やボランティア等をみつけて、
”幸せ”になって、そこから”成功”を目指しても良いのではなかろうか?