コラム/2020-06-12
性格改善の方法④捉え方や考え方を変える
~自分の中の変えられるものと変えられないもの~
<前回からの続き>
今回からはいよいよ、
(変えられる部分の)性格を変える為の具体策
をお書きしたいと思います。
性格を変える為のポイントとしては、
前回お書きした様に
(1)感じ方・捉え方や考え方を変える
(2)言動を変える
(3)ベクトルを変える
(4)工夫・利用する
の4つが挙げられると思います。
今回も引き続きA子さんを例にして、
(1)の出来事に対する「捉え方や考え方を変える方法」
をお書きしたいと思います。
例えば、
A子さんが2回目のミスを課長に注意された場面で、
「あ~課長にまた怒られてしまった。
2回目に怒られた時、課長の目は笑っていなかったし語気も強く感じた。
”きっと課長は私の事をダメな奴だと思ってるに違いない・・・。”
また怒られたらどうしよう?
”もう、私なんて必要ないと思われるかな?”
”課長に見捨てられ無い様に、もっと頑張らなきゃ・・・”」
と感じていました。
ここであなたが、
A子さんと同じ様な「高性能センサー(鋭い感受性)」と「強い集中力」
を持っているとすれば、A子さんの事をどう思いますか?
(あなたとA子さんは同僚の親友で、性格や周りの環境、
仕事ぶり等が全く同じだとします)
もしあなたがA子さんから相談を受けたとすれば、
落ち込んで苦しんでいるA子さんに何て言ってあげるでしょうか?
ーまず
「課長の目は笑っていなかったし、語気も強く感じた」
という部分については、
「大丈夫よ!気にしすぎよ」
等とは言わないんじゃないでしょうか?
そうではなくて、
「わかるわかる!私もそう感じるわ」
と共感できるのではないでしょうか?
そこは、
持って生まれた「変えられない部分」だと感じるからです。
次に、
「”きっと課長は私の事をダメな奴だと思ってるに違いない・・・。”
また怒られたらどうしよう?
”もう、私なんて必要ないと思われるかな?”
”課長に見捨てられ無い様に、もっと頑張らなきゃ・・・”」
の部分はどう感じますか?
そして、
常日頃からA子さんの仕事ぶりを見ているあなたは
何て言ってあげるでしょうか?
まさか
「きっと課長はA子の事をダメな奴だと思ってるわ・・・」
等とは言わないと思います。
恐らく、
「そんな事無いわよ!私から見て、課長はA子の事を信頼してるし、
必要としてると思うわ!・・・」
等と言ってあげるのではないでしょうか?
でもあなたのその言葉に対してA子さんが、
「何でそんな事わかるの?・・・気休めはやめて!」
と言い返してきたとすれば、
あなたはどう言ってあげたいですか?
ー そうですね、
A子さんが納得する様な証拠が必要ですので、
それを探して言ってあげるのではないでしょうか?
例えば
「私から見て課長は重要な仕事はA子に振って、
簡単な仕事は(後輩の)Bさんに振ってるわ。
それってA子を信頼してるからじゃないの?」
「それに課長は”君らしくない”って言ってたよね。
それって、A子は仕事ができる人だっていう前提を課長が持ってる
って事じゃない?」
「私なんかもっとミスしてるし仕事も遅いし、
必要ないと思われるとすれば、私の方かも?(笑)」
等と言ってあげるかも知れませんね。
この様に、
「捉え方や考え方」を変える方法としては、
①あなたと全く同じ性格・考え方、状況にいる人を想定する
(仮に同僚で親友のA子さんとします)
②あなたが今、悩んでる出来事に対して
感じてる事や自動的に出て来る考え、不安等を
二つ折りにした紙の左半分に書き出す
③書き出した事をA子さんがあなたに訴えてきたと想像する
④そのA子さんの訴えに対して、
あなたが言ってあげたい事を紙の右半分に書く
⑤それでもまだ納得しないA子さんの主張を
紙の左側の続きに書く
⑥A子さんが納得する様な
あなたの主張の”証拠”となりうる事柄を
紙の右側の続きに書く
⑦左側に書いた事と右側に書いた事をよく読んで、
第三者として客観的にコメントを書く
例:
「確かに課長はあなたのミスにイライラしたかもしれない。
けれども、それであなたへの信頼を無くすことはないんじゃないの?
少なくともこの忙しい時にあなたを”必要ない”などとは
思わないんじゃないかしら?」
等々。
⑧その紙の右側と「客観的なコメント」を携行し、
右側の考えが出てきた時にはすぐに取り出して読むこと
これは、
あくまで「捉え方や考え方を変える」為の一つの方法ですので、
難しい場合はご相談下さい。
<次回へ続く>
コメント