コラム/2020-06-17
性格改善の方法⑥ベクトルを変える(中)
~自分の中の変えられるものと変えられないもの~
<前回からの続き>
今回は前回お約束した通り、
(2)の「ベクトルを変える」事によって性格改善する方法のうちの、
(A)センサーの向きを変える方法
についてお書きしたいと思います。
<(A)センサーの向きを変える>
前述のA子さんの例でのセンサーの向きは、
「怒られる恐怖・危険」
「見捨てられる恐怖・危険」
「嫌われる恐怖・危険」
「否定される恐怖・危険」
に照準(ベクトル)を合わせている訳です。
それを逆の方向へ照準を合わせる様に持ってゆきます。
例えば、
「怒られる」→「褒められる」
「見捨てられる」→「受け入れられる」
「嫌われる」→「好かれる」,「親しみを持たれる」
「否定される」→「肯定される」「認められる」
等々。
とは言え、
センサーは元々ネガティブな方向に照準が合う様に設計されてる訳ですから、
そんな簡単にできるものではありません。
ですから、
中々そうできなくても、くれぐれも自己否定されないように。
そしてここで生きてくるのが、あなたの「類まれな集中力」です。
即ち、一度センサーの照準を合わせたものについては24時間体制で、
どんな細かくても全て反応する様にできていると思います。
私の例で恐縮ですが、
私自身のセンサーは「不安や恐怖」に向いてるのに加えて、
「興味がある事、快を感じる事」の方向に強く照準が合っています。
ですから、
「興味がない事、不快を感じる事」である片付けや事務処理(勉強も(笑))
に照準を合わせるのは今でも簡単なものではありません。
そういった
「興味が無く、不快を感じる」けれどもしなくてはいけない事
に照準を合わせる場合は、
「これをしないとこうなってしまうよ!」
という「不安や恐怖」を最大限に活用し、
半ば無理やりに逆の方向に照準を合わせます。
(例えば片づけたり、事務処理の方向へ)
ところが、
”力技”で一旦照準を合わせてしまえば、
持ち前の集中力で結構片付けや事務処理に
夢中になってしまったりします。(短時間ですが(笑))
つまり、
「センサーの向きを変える」方法としては
①今のセンサーの方向のままだと
最悪どうなってしまうか?を書き出してみる
(例:「このままだとう鬱になって会社を辞めてしまうかも。
そうしてどんな職場でも務まらず、一生ビクビクしたまま
安心とか幸せは手に入らないだろう。
死ぬ時には”私の人生一体何だったんだろう?”
と後悔でまた自分を責めてしまいそう」等)
②無理やりでもセンサーの向きを変える決意をし、ノートを用意します
③ノートに例えば、
「褒められた」と感じた場面、
「受け入れられた」と感じた場面、
「親しみを持たれてる」と感じた場面、
「肯定される」「認められる」場面
を、各項目ごとに思い出して箇条書きで書き出してみます。
④日々実行する事としては、
そのセンサーに引っ掛かった出来事を
スマホやメモ帳に逐一書き込んでゆく
(例:「さっき(9時50分)課長に褒められた。」
「今日の昼、Bさんから昼食に誘われた(受け入れられた)」
「今(13時45分)、主任から”無理しないでね”
と声をかけられた(親しみ)」
「夕方(16時頃)に出来上がった書類を持って行ったら、
課長が”ニコッ”と微笑んで”有難う”と言ってくれた(認められた)」
等々。
⑤お家に帰ってから、その日メモした「新しいセンサー」に引っ掛かった
出来事を項目分けして、ノートの各項目の所に書き足してゆきます。
それを続ければ、きっとセンサーのベクトルは
そこに固定されてゆくでしょう。
※ただし、照準を合わせる迄が大変だと思いますし、
面倒くさくて書かなかった日も出てくる事でしょう。
でも、そんな自分も決して否定しないで頂きたいと思います。
そしてもし、一人で難しければいつでもご相談下さい。
<次回へ続く>
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