コラム/2021-04-02
HSS型HSPの人がモチベーションを維持するには?
<前回からの続き>
前回、HSS型HSPの人がモチベーションを維持する為には
「その目標を達成する可能性が高すぎてもダメだし、可能性がゼロでもダメ」
そしてその目標を達成した途端、セロトニン(満足)が出てドーパミン
(モチベーションの素)が抑制されて、モチベーションが無くなってしまう
のでは?とお書きしました。
もしそうだとすれば、そしてそこに依存が生じたり、常に熱中できる目標
(趣味や仕事)を更新し続けないと、まるで躁鬱の様に気分の上がり下がり
に振り回されてしまうかも知れません。
それでは、そういった方はどうすれば気分を安定させ、
モチベーションを維持できるのでしょうか?
私はその鍵は「超長期目標」と「中・短期目標」と「超短期目標」
を掲げる事だと思います。
どういう意味か?を以下で説明したいと思います。
①超長期目標を掲げる:
HSPの人は「貢献」や「人生の意味」を突き詰めて考える傾向
がある人が多いと思いますが、
「今死んだとすれば、何を成しえていない事を後悔するだろうか?」
「人生において、何を成し遂げたら満足して死ねるだろうか?」
等と自分に問いかけ、「深い処理(D)」によって、自分なりの答え
を見つけてゆきましょう。
そして、それを成しえた時を想像したら「快の感情」が強く出るものを
人生の目標に据えてみませんか?(超長期目標)
・・・それは人によっては「ライフワーク」「天職」とも呼べるもの
かも知れません。
但し、それを成しえる確率は(お書きした様に)
「ゼロでは無く、しかも簡単では無いもの」の方が
モチベーションを維持し易いと思います。
②中・短期目標に落とし込む:
毎日毎日、何十年計画の果てしない目標を意識し続ける
(=モチベーションを維持し続ける)のは至難の技だと思います。
いくらラーフワークでも、いつかは古臭くなって飽きてしまうでしょうから。
ですから、
その「超長期目標」を実現させるために「今年中にはこれを達成しよう」
とか「今月中にいはこれを終わらせよう」
等と中・短期の目標を掲げる事で、
モチベーションは、より維持されやすくなるでしょう。
③超短期目標を掲げる:
HSSの新規探求・刺激追究は基本的には「今やりたい事」「今興味がある事」
に向かう傾向があると思います。
ですから、
「ライフワーク実現の為に、今日何をすべきか?」とか「今何をすべきか?」
といった超短期目標も必要になって来ると思います。
加えて、
「ライフワーク」といった一つしか無い目標に対しても飽きが生じて来る
と考えられます。
だとすれば、ライフワーク自体を必要に応じて変更したり、
それとはまったく別の「週末はどこへ出かけたい?」「今何がしたい?」
「今何が欲しい?」「今何が食べたい?」「今誰と会いたい?」
等といった、(超々短期の)「今の欲求」を満たしてゆく事も必要
だと思います。
即ち、
ライフワーク等の「超長期目標」と今の自分の欲求を満たす「超短期目標」
の二刀流が必要ではないか?と思います。
それでは、次回からはHSPの人が生き辛くなる原因の一つと考えられる
「愛着障害」との関連性をお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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