コラム/2021-09-13
何故毒親(母)になるのか?~後天的要因2
<前回からの続き>
今回も引き続き、
(私が考える)毒親になってしまう人の後天的要因について
お書きしたいと思います。
今回は、
2.養育者等からの否定と(考え方の)刷り込みについてお書きします。
<毒親になる人の気質(成育環境等による後天的要因)2>
2.養育者等からの否定と(考え方の)刷り込み
親(養育者)から、意識的・無意識的に否定された場合、
自分の存在価値や愛される価値が脅かされ、自分に対しても
「条件付きの価値、条件付きの愛」しか感じられなくなる。
それ故、自己否定から逃れる為には(自己肯定するには)
”条件”(~してはいけない、~であらねばならない等)が必要になってくる。
やがてその子が成人して子ができた時に、
・自らの価値を相対的に高める為に、子を否定する
・自らの価値を高める道具として子を利用する
・自らの存在価値を得る為の条件・ルールに反した子を否定・攻撃する
等といった、
毒親としての性格を有する人になってゆく可能性があると思います。
例:毒親の親
「何でテストで100点取れないの?!!
出来の悪い子なんてうちの家には要りません!!」と大声で叱る
子(後の毒親)
「お母さんの期待に応えられない私はダメな子なんだ・・・。
100点取って初めてここに居る事ができるんだ・・・」
(やがてその子が成人して子ができた時に「毒親」になってしまう・・・)
毒親
「何で95点なの?!!5点分はどこを間違ったの?!!」
子
「ごめんなさい・・・今度は100点取る様に頑張るから」
(その子はやがて優秀な成績で超有名校に入学)
近所の人
「お嬢さん、〇〇中学に合格したんだって?!!」
毒親
「ええ・・・このまま〇〇大学に入るまで気を抜かずに
頑張ってくれたらいいんだけど・・・」
近所の人
「お嬢さんは道で会っても礼儀正しいし、勉強もできるし・・・。
やっぱり〇〇さんのしつけや教育の賜物ね!!」
毒親
「いえいえ、まだまだダメな所も多いのよ。(と言いながら嬉しそう)」
→こうして毒親自身も自己否定から逃れる事ができる
例:子(後の毒親)
「お母さん、いつもお父さんから怒鳴られたり叩かれてるけど、
何で別れないの?お母さん辛かったら離婚してもいいよ」
毒親の親
「あんた達が居るから、離婚なんてできないわよ。」
子(後の毒親)
(私達子供のせいでお母さんは苦しんでるんだ!)と感じ、
過度に親の意見に従ったり、親を喜ばせようとしたり、
必要以上に”良い子”になろうとする。
毒親の親
「あんたは良い子ね!あんたが居てくれると助かるわ」
子(後の毒親)
「もっと良い子にならなきゃ!お母さんを助けなきゃ!」
(でないと価値が無くなる、愛されない)
(やがておその子に子ができた時に「毒親」になってしまう・・・)
毒親
「何でママのいう事が聞けないの!?
何でママを手伝おうとしないの?!!
ママの言う事が聞けないんだったら出て行きなさい!!」
とキレる。
子
「ママゴメン・・・良い子にするから」
→こうして子にも「自己否定」と存在価値を得る為の条件が刷り込まれてゆく
それでは次回は、毒親になる後天的な要因の
「3.養育者のネグレクト・放任等によって愛着が未形成」
についてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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