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calendar コラム/2021.08

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2021/8/30 (月)

何故ルール・法令・規範を破る人にイライラするのか?

「みんなちゃんとホームで順番に並んでるのに、
 あのオッサン、何で横入りするの?!蹴っ飛ばしてやりたい!」

「横断歩道の信号がまだ赤なのに、何であの子は渡っちゃうの?!
 しかも親は何にも言わない・・・文句言ってやろうかしら?!」

「ぶつかりそうになったから私が立ち止まってよけてあげたのに、
 このおばさんは何で会釈もぜずに当たり前みたいな顔して
 そのまま通り過ぎて行くの?!ムカつく!!」




ルール規則・法令・道徳等、所謂「常識的に」守らなければいけない事に
反している人に対しては誰しも大なり小なり「イラ」っとするものだと思います。


ただその怒りが度を越して、
ややもすればトラブルになり兼ねないレベルまで行ってしまい
「あれ?私最近おかしいな・・・疲れてるのかな?」
と感じる場合は注意信号だと思います。

では何故ルールを守らない人に対して、必要以上に怒りが出てくる
のでしょうか?


私が思うにそれは以下の理由に依ると考えます。




刺激を求める傾向が生まれつき強い人が、勝ち負けに拘る様になり、
 相手に勝つ事で(快の)刺激を得るというパターンを身につけた

②そういったタイプの人に刺激が満たされない状態が続く
(まさにここ最近はコロナ禍によって、飲み会や友人との遊び、
 旅行や運動等が制限されて刺激が満たされない事が増えていると思います)

③そういった時に「相手に勝つ事で刺激を満たす」という
 よく使うパターンを持ち出す。

④「勝つ事」で強い快の刺激が得られる訳だから、絶対に勝つ勝負を探す

「ルールや法令。道徳」等は皆が認める「正しい事」なので、
 そちら側に立ってそれらを破っている人と勝負すれば、必ず勝利が手に入る




ただし、トラブルや喧嘩になる事を避けたいのであれば、
持って生まれて刺激を求める傾向が強い人は、
別の方向で刺激を得る様にすれば良いと思います。


そうしないと、
「正義・正論を振りかざして相手をやっつける事」によって
快の刺激を得るパターンが定着してしまうと、
そのやり方がどんどんエスカレートしてゆくと思います。


(近頃で言うと、まさに「コロナ警察」になってしまう人等もそれにあたる
 と思います)

時として、「正義は麻薬である」・・・。



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2021/8/27 (金)

小田急線刺傷事件の犯人の心理

先頃発生した小田急線における無差別刺傷事件の犯人の心理
私の勝手な想像で分析してみたいと思います。




関係者の話では犯人の男性は、

「学生時代は皆を笑わせたりするクラスの中心的な存在だった」

「大学中退後はナンパ師と自らを称していた」

「中退後はきつい派遣の仕事をしたり、金に困って生活保護を受給していた」

「”勝ち組”を殺したかった」旨の供述をしている

等の点から、常に刺激を求めるタイプの人物像が想像されます。

特に、
その場(相手)を支配し、コントロールする事に快の刺激(報酬)を感じ、
その報酬の得方が「皆を笑わせ、場(クラス)を支配・コントロールする」
  ↓
「ナンパする事で、相手を支配・コントロールする」
(特に比較的コントロールがし易い中高生がターゲット)
という行動にも表れている様に感じます。


ところが、
大学を辞めて以降は、就職したり彼女ができてゆく同級生を尻目に、
自分は辛い派遣の仕事やバイトで「相手を支配・コントロールする刺激」
が得られないどころか、逆に「支配・コントロールされる立場」
になった・・・。


そしてこの刺激が満たされないモヤモヤ
(お腹が空いて満たされない感覚を怒りだと認識し、イライラする人の様に)
「怒り」だと認識した。

そしてそれを「怒り」だと(認識)すれば、
それをぶつける対象があって初めて完結できる
(相手を支配・コントロールするという報酬が得られる)ので、
その「怒りの対象」を見つけ出す必要があった。

そこで、
過去の記憶をまさぐって、「サークルで一緒だったあの女は俺を馬鹿にした!」
「だから勝ち組(俺より勝っている=俺をコントロールしてくる)
 の女は許せない」という後付けの理由を探し出した・・・。

そして、
長らく味わえなかった「その場や相手を支配・コントロールする快感」
を閉じ込められた空間で絶対的に勝ち目のある武器を携えて
手に入れようとしたのではないか?と想像します。

だとすれば、昔の友人が証言した様に「ある時から彼は変わってしまった」
のではなく、
(彼が変わったのではなく)刺激の得方が変化したのだと言える
と思います・・・しかも悪い方向へ。

勿論、元来刺激を求める傾向が強い人が皆犯人の様な思考→行動
を起こす訳ではありませんので誤解無き様に。

また、犯人を擁護する気持ちもさらさらありませんが、
「仕事や趣味でトップを目指す」とか「金の亡者になって稼ぎまくる」
「世界一のナンパ師を目指す」等、刺激を満たしたい欲求を別の方向へ
向ける事ができれば良かったのかも知れません。

いずれに致しましても、被害者の方の一日でも早い心身のご回復を
お祈り致します。



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2021/8/25 (水)

どうすれば自傷行為をやめられるのか?

<前回からの続き>

今回は、
どうすればリストカット(自傷行為)や抜毛症、オーバードーズ、
自殺念慮(企図)をやめる事ができるのか?

のヒントをお書きしたいと思います。




自傷行為に至るメカニズムを前回、前々回の私見に基づいてまとめますと、

''typeA:''恐怖や不安を感じ易い

  →その苦痛から逃れる為により強い(不快)刺激である 自傷行為を行う

  →それによって神経伝達物質が分泌されて落ち着く




typeB刺激を求める傾向が強い
 
  →刺激不足になると、刺激を求める傾向がより強まる

  →自傷行為によって(快)刺激を満たそうとする

  →それによって神経伝達物質が分泌されて快感や満足を得る


という2つのタイプがあると考えられます。

そうだと仮定しての対処策をtype別にお書きします。




<自傷行為をやめる方法>

①typeAの場合

(1)恐怖や不安に対処してゆく


 認知行動療法やマインドフルネス、森田療法等
 カウンセリングを受けて対処方法を身に着けてゆくのも一つですし、

 簡単な方法としては恐怖や不安の内容を書き出したり、
 信頼できる人に話す事等も有効だと思われます。

(2)苦痛から逃れる為のより強い刺激を自傷行為以外のものへ置き換える


 例;苦手なジェットコースターに乗る、怖いバンジージャンプに挑戦する、
   格闘技ジムへ行く、誰も完食できない様な激辛料理に挑戦する、
   サングラスで顔を隠して、普段は絶対しない様な
   恥ずかしいファッションで街へ出る、等々。

②typeBの場合

(1)刺激が不足して退屈を感じない様に、
 常にワクワクドキドキ感を 感じられる時間を毎日確保する

(2)それでも退屈や虚しさを感じたら、
 「不安と期待(スリルと達成感)が入り混じる」様な事をする。

  例:ボルタリングジムへ通う、マラソン、百名山登山、
    行った事の無い場所への遠距離のサイクリング、西国札所巡り、 
    生活できるギリギリの額だけ残しそれ以外のお金を全て使って
    サバイバル生活をする、出会い系アプリ、等々。




以上、私の私見を基にお書きしてきましたが、
お一人で難しい場合は、お気軽にご相談下さい。



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2021/8/23 (月)

何故自傷行為をするのか?~原因と目的(下)

<前回からの続き>

前回、
自傷行為抜毛症オーバードーズ自殺念慮等に
取りつかれてしまっている人は

「①」強い刺激「②」神経伝達物質の分泌を強く望んでいるから
ではないか?といった私見をお書きしました。


もしそうだとすれば、何故それを望むのでしょうか?


その目的を私なりの推測でお書きしたいと思います。




<自傷行為(リストカット等)、オーバードーズ、
 自殺念慮(企図)、抜毛症等の原因と目的(下)>

 


③今ある恐怖・不安・苦痛を感じずに済む

今ある不安や悩み・苦痛を上回る様な強い刺激
或いはそれに代わる別の刺激をもたらす事で、
今ある不安・悩み・苦痛から離れる事ができると考えられます。


たとえば、
「あの人に嫌われたらどうしよう?」といつも悩んでいた学生が、
部屋のカーテンが揺れるのを見て「え?!誰かいるの?!キャ~・・・」
と強い恐怖を感じたらそちらの恐怖の方が勝ってしまうでしょう。


また例えば、
いつも胃のちくちくした痛みを感じてた人が
突然強烈な頭痛に襲われると、胃の痛みなんか吹っ飛んでしまうでしょう。


加えて、
新しい恐怖や痛みを感じる事によって神経伝達物質が分泌され
心の安定や痛みの緩和、多幸感・快感を得られるのかも知れません。


※前述の抜毛症と思しき「B子さん」の例は
 このタイプに当てはまると思います。




④刺激不足による退屈さや虚しさを感じずに済む

(持って生まれて)刺激追究・新規探求の傾向が強い好奇心旺盛の人にとっては
「退屈」や「変化(刺激)の無い日常」は辛い事だと思います。


そこで、
自傷行為オーバードーズ自殺念慮(企図)等によって
ドラマチックな刺激を用意しようとするかも知れません。


加えて、
その行動を採る事によって、ノルアドレナリン(やる気)
ドーパミン(快感)内因性オピオイド(痛みの緩和+多幸感)
といった神経伝達物質が分泌され、

「すっきり感」「気持ちよさ」「ワクワク感」等の”快の刺激”
が得られる訳です。


そうなると勿論「退屈」や「空虚感」は吹っ飛ぶでしょう。


但し、
”快の刺激”(報酬系)に纏わる神経伝達物質は麻薬と同様に
それを求め続ける事をやめられない、という依存的な状態に陥る危険性
あると思います。
(「リスカ依存」「OD依存」「抜毛依存」とも言えるかも知れません)


※前述のリストカットを繰り返す「A子さん」の例は
 このタイプに当てはまると思います。




それでは、
どうすればリストカット(自傷行為)や抜毛症オーバードーズ
自殺念慮(企図)やめる事ができるのでしょうか?


そのヒントを次回お書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/8/20 (金)

何故自傷行為をするのか?~原因と目的(上)

<前回からの続き>

今回からは、

自傷行為抜毛症オーバードーズ自殺念慮等の原因と目的について
私見をお書きしたいと思います。




<自傷行為(リストカット等)、オーバードーズ、
 自殺念慮(企図)、抜毛症等の原因と目的(上)>

①強い刺激が得られる

リストカット等自傷行為の場合は、できた傷や血を見る事、痛みを感じる事、
 一歩間違えたら命の危険が生じる事などの「痛み」「スリルと恐怖」等の
 強い刺激が得られると考えられます。

・またオーバードーズの場合も、「意識を失うかも?」とか
 「一歩間違えれば命に関わる」といった「スリルと恐怖」といった
 強い刺激が得られるでしょう。


 ※若年層等に見受けられる風邪薬(ブロン、パブロン等)のオーバードーズ
  はそれに加えて「多幸感が得られる」といった快の刺激を求めている
  部分もあると思います

自殺念慮や自殺企図は、「死という未知なるものへの
 これ以上ないスリルと恐怖」といった極く強い刺激が得られると思います。

・自分の髪の毛を抜き続ける事(抜毛症)も「(小さな)痛み」を
 感じ続ける事による断続的な刺激が得られるでしょう。




②脳内神経伝達物質が放出される

リストカット等の自傷行為によって、脳内麻薬(モルヒネ様)とも言える
 内因性オピオイド(エンドルフィン類、エンケファリン類)が分泌され、
 痛みを和らげると共に、多幸感をもたらせると考えられます。

 同時にセロトニンやノルアドレナリンなどの痛みの伝達を抑える
 神経伝達物質が分泌され痛みを和らげると想像されます。

オーバードーズの場合は、(多量服薬する薬の種類にもよりますが)
 例えば睡眠薬であれば、脳の興奮を抑えるGABAという神経伝達物質
 の分泌が促されます。


 ※風邪薬の場合は「コデイン(メチルモルヒネ)」という
  鎮痛作用のある化学物質を多量に取り込む事による多幸感を期待して、
  恐らく脳内ではドーパミンの分泌が促進される(=期待でワクワク)
  のでは?と考えます。

自殺念慮自殺企図の場合は、この上ないスリルと恐怖によって
 ノルアドレナリンが分泌され、それを抑制したりバランスを保つために
 GABA、セロトニン、内因性オピオイド等が総動員されるのでは?
 と推測します。

抜毛症については、必要な時に痛みを感じる事で、
 「いつでも手軽に」セロトニンやノルアドレナリン、内因性オピオイド
 等が分泌されるのでは?と思います。




それでは何故、自傷行為をする人達は「①」の強い刺激と
「②」の神経伝達物質の分泌を強く望むのでしょうか?


その考えられる理由を次回お書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/8/18 (水)

リストカット(自傷行為)や抜毛症、オーバードーズ

「学年が上がって、仲良しのユイとも別のクラスになった。
 先生はクソ真面目だし、このクラスはオタクばっか。

 あ~学校つまんない、生きてるのも面倒臭い・・・」

 と、いつもの様にまたリストカットするA子

「頑張って進学校に入ったけど、みんなできる子ばかりだ・・・。
 それに、もう1学期が終わったのに友達もできない・・・。

 みんな私の事を”暗くてダメな奴”って思ってるんじゃないかな?
 あ~夏休み明けの事を考えたら学校行くのが怖い」

 と、今日も髪の毛を抜いてしまうB子




「リストカット」等の自傷行為「オーバードーズ(OD=薬の過剰摂取)」
「自殺念慮」「自殺企図」「抜毛症」・・・。

そんな子供の異変に気付いた親御さん達は、大変ご心配なさると思います。


そういったお子さん達(大人の場合もあります)を抱えた親御さんや
恋人、配偶者の方は、それをどう考えてどう対処して行けば良い
のでしょうか?

その辺りを私の考えを基にお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/8/16 (月)

DV・モラハラ・家庭内暴力の原因と対策③

<前回からの続き>

今回は引き続き、
DVやモラハラ・パワハラ・家庭内暴力を行ってしまう人の原因(とその背景)
と対策③について、私なりの考えをお書きしたいと思います。




<DV・モラハラ・家庭内暴力を行う人の原因③>




③自分が望む刺激(快刺激)が得られないから

同じく(恐らく持って生まれた傾向として)刺激に敏感な人の中には、

「自分が望む刺激を何よりも優先して求める」傾向が強い人も居ると思います。


前述の「例3」の子はこのタイプに分類できると思います。

こういったタイプの子(人)に対して、望む刺激を取り上げようとすれば
相手の事を”快刺激という報酬を取り上げようと妨害する相手”とみなし、
激しく抵抗すると思います。




<DV・モラハラ・家庭内暴力を行う人への対策③>




(1)快刺激をいきなり取り上げない


このタイプの子(人)に対して
 いきなり快刺激(報酬)を取り上げようとすると抵抗がより一層強まるか、
 隠れてでも(嘘をついてでも)それを追求し続けると思います。

 ですから「例3」で言いますと、いきなりゲーム機を取り上げるのは
 余り良い結果には結びつかないのでは?と思います。




(2)違う形で快刺激を与える


→「例3」で言うと、

母「これから遅刻せずに学校行き続けたら、
  年末に新しいゲームソフトを買ってあげてもいいわよ」

 「休みの日は、ママの言う通りに勉強とお手伝いをしてくれたら
  その後は好きなだけゲームをしてもいいわよ」

 「朝、ワンチャンの散歩をしてくれる毎に、お小遣い100円
  あげるわ!1か月で¥3,000の儲けよ!」

 等々。


 或いは、多くの人にとっては「感謝される」「承認される」「褒められる」
 といった事は「快の刺激=報酬」になりますので、

 ゲームを早めに切り上げた日や朝ちゃんと起きて来た日、
 こちらの言いつけを守った時などは、(譬え当たり前の事だと感じても)
 褒めたり、感謝したりする事も有効でしょう。



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2021/8/13 (金)

DV・モラハラ・家庭内暴力の原因と対策②

<前回からの続き>

今回は引き続き、
DVやモラハラ・パワハラ・家庭内暴力を行ってしまう人の原因(とその背景)
と対策②について、私なりの考えをお書きしたいと思います。




<DV・モラハラ・家庭内暴力を行う人の原因②>

②自分にとっての嫌悪刺激が与えられたから

(恐らく持って生まれた傾向として)刺激(特に嫌悪刺激)に対して敏感で、
それを避けようとする傾向が強い人も居ると思います。


例えば前述の「例2」の子供は、何らかの理由で学校に行く事自体が
この子の中では耐え難く嫌な事になって居たのかも知れません。

勿論母親はそんな事知りませんから「学校へ行け」と登校を促すのですが、
子にとってそれは大きな嫌悪刺激になるので、
それから逃れる為に反抗して戦おうとしているのだと思います。




<DV・モラハラ・家庭内暴力を行う人への対策②>

こういったタイプ②の人には以下の対策が有効であると考えます。




(1)嫌がる理由を根気強く聞き出し、それを理解しようとする


→例えばこういった、嫌悪刺激に敏感なタイプの子(人)は

「通勤・通学の満員電車が耐えられない」

「通学路で犬に吠えられるのが怖い」

「大声で怒鳴る先生が無理」

「休み時間の騒々しさが耐えられない」

「授業のチャイムの音が無理」

「教室独特の匂いが無理」

等、ちょっと想像できない事が苦痛になっている場合も考えられます。


ですから、「何が嫌なのか?」を根気強く聞き出して、
その苦痛を理解してあげようとする事がまず必要だと思います。




(2)嫌悪刺激を取り除く(軽減する)様に働きかける


→その子(人)にとっての嫌悪刺激が特定できれば、
 それを取り除く工夫(環境調整等)を行いましょう。

 或いは、
 どうしてもそれが無理なら、カウンセリングなどに連れて行って、
 嫌悪刺激に慣れてゆく訓練を行わせてゆくのもいいと思います。

<次回へ続く>



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2021/8/11 (水)

DV・モラハラ・家庭内暴力の原因と対策①

<前回からの続き>

今回からは、
DVやモラハラ・パワハラ・家庭内暴力を行ってしまう人の原因(とその背景)
対策について、私なりの考えをお書きしたいと思います。




<DV・モラハラ・家庭内暴力を行う人の原因①>

①自分の思い通りに(相手が)ならなかったから

自分の思い通りにしたいといった欲求が強すぎて、
(対人関係ではそうは行かない事も多いはずなのに)
そうならかった場合に、幼児の様に癇癪を起こすタイプの人も居ます。


前回の「例1」の夫はこのタイプに分類できると思います。


私の推測ではこういったタイプの人は、
恐らく生まれ持って脳の扁桃体が興奮し易く(易刺激性が強い)

自分の思い通りに事を運ぶ事で、その刺激を減らせるといった脳の戦略
を持っている人だと思います。


だとすれば、それを妨げる相手は(譬え愛する人であっても)
その瞬間は”敵”とみなして攻撃を仕掛けるのでは?と思います。


ただ、
逆に言うと「自分の思い通りに行かそう」という強い意志を持っている
と言えますので、その能力を活かせばいかなる困難にも屈せずに

家族や職場、ひいては人類にとって有益な研究や発明等の”偉業”
を成し遂げる力を秘めているとも言えるでしょう。




<DV・モラハラ・家庭内暴力を行う人への対策①>

こういったタイプ①の人には以下の対策が有効であると考えます

(1)相手の予定を細かく聞く事を習慣にして、
  相手の行動パターンを把握する

(2)こちら側が判断に迷う様な事柄があれば、
  相手がどうして欲しいのか?を詳しく聞く事

→前述の「例1」で言うと、
 テーブルの上に書留が乗ってるのに気が付いた妻は
 「あれを郵便局に出しとけばいい?」と聞いておけば良かった
 かも知れません。

(3)こちらが悪く無くても取りあえず謝るか、自分を責める演技をする


→こういったタイプの人に「正論」は通じにくいと思いますし、
 「”敵”が応戦してきた!」と捉えられると、より攻撃的になる
 と思います。

 ですから、(演技でいいので)「ごめんなさい」と謝ったり
 「こんな気が付かない私はあなたの妻として失格ね・・・
  居ない方がいいわよね」等と自分を責め(るフリ)、
  肩を落としてうつむいて自室にこもる(逃げる)等。

(4)相手への言い分や要求は「YES」~「AND」で伝える


→こういったタイプの人は攻撃や応戦に対しても敏感ですので、
 思い切り「YES」で肯定した後に、「BUT」を使わずに
 「AND」で言い分や要求を伝えましょう


「例1」で言うと、

 妻「本当に私って気が利かない妻だよね・・・自分が情けなくなる。
   あなたが怒って”離婚だ”というのもわかるわ・・・。

   本当にごめんなさい。もう二度とこんなミスをしない様に気を付ける
   から許して下さい・・・。

   それでね、これからはあなたも”どうして欲しいか”を
   もっと言ってくれたら助かるわ」

等々。


 
<次回へ続く>



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2021/8/9 (月)

DV・モラハラ・家庭内暴力で困っている方へ

今回からは、恋人・配偶者間・親子・職場・学校等で見られる
DV・モラハラ・パワハラ・家庭内暴力等について、
その原因と対策についての私見をお書きしてゆきたいと思います。




例1

夫「(仕事から帰ってきてテーブルの上の書留を見て)
  何で、書留を送らなかったんだ?!!」

妻「え?・・・だって、そう言ってくれなかったじゃない?」

夫「忙しくて俺が郵便局に行く時間が無い事くらい知ってるだろう?!!
  テーブルの上に置いたという事は出してくれと言ってる事くらい
  何でわからないんだ?!!

  間に合わなかったらどう責任取ってくれるんだ?!!
  お前みたいな気の利かない人間とは離婚だ!!」

妻「ゴメンなさい・・・でも・・・」

夫「何を!!言い訳する奴が一番嫌いなんだ!!」と妻の胸ぐらを掴む夫




例2

母「今日も学校行かないの?
  これ以上勉強が遅れたら取り返しがつかなくなるわよ」

子「うるさい!!放っといてくれ!!」

母「ママはあなたの為を思って言ってるのよ」

子「そんな事言うから余計に行けなくなるんだ!!
  クソババァ!出て行けよ!!」と母を突き飛ばす子供




例3

母「雄一、起きなさい。学校に遅れるわよ!」

子「・・・ああ眠い。しんどいから学校休むよ」

母「何言ってるの?夕べも遅くまでゲームしてたんでしょ?!!
  あんたはきっとゲーム脳になってるんだと思うわ!
  これ以上ゲームするならゲーム機を取り上げるわよ!」

子「はぁ?!!」

・・・それが続き、ゲーム機を取り上げられた怒りで
物を壊したり、壁を殴って穴を開ける子供




この様な、身近な人によるDVやモラハラ・パワハラ・家庭内暴力等で
悩まれておられ方もいらっしゃると思います。

次回からはその「原因と対策」を(私が思う)分類毎に
お書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/8/6 (金)

謝らない人、感謝しない人への対策③

<前回からの続き>

今回は、「謝らない人、感謝しない人への対策③」として

「③」相手との関係を大切に思わないから謝らず感謝しない
というタイプの人に対する対策をお書きしたいと思います。




<謝らない人、感謝しない人への対策③>

③相手との関係を大切に思わないから謝らない、感謝しない人

・友人や家族でさえ、自分の思い通りの反応をしなかった場合には
 あっさりとその関係を切る事ができる人

・自分で決めた予定や優先順位、したい事などを
 他人によって”邪魔”されるのを極端に嫌う人

・一人で居ても寂しさを余り感じない人

上記の様なタイプの人は、そもそも人との繋がりを
そこまで強くは望んでいない人なのかも知れません。

(恐らく持って生まれた気質や成育環境による対人回避傾向?)


ところが、そういったタイプの人でもひょんな事から
恋人や配偶者ができてしまう事もあるでしょう。

もしあなたのお相手がそういったタイプの方ならばどうすれば良い
のでしょうか?




(1)割り切る、諦める


 =「この人はそもそもそういったタイプの人だ」




(2)相手に感謝できる部分を見つけてゆく


 = (そういったタイプの人なのに)一緒に居てくれる
  家事や育児をお願いすれば(たまに)手伝ってくれる、
  給料を独り占めせずに、ちゃんと渡してくれる、等々




(3)その感謝を伝えてゆく




(4)基本、相手の自由を妨げない


 =一緒に行動したい時とか何かを頼みたい時は、
  前もってこちらの予定を伝えておいたり、
  極力相手のしたい事を妨げない様にする



  
(5)我慢が辛くなったら、離れる事も考える


 =それでも、あなたの我慢の限界が来たのであれば、
  敢えて要求を伝えてみて、それでも無理ならば
  距離を取ったり、サヨナラする事を考えるのもいいと思います



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2021/8/4 (水)

謝らない人、感謝しない人への対策②

<前回からの続き>

今回は、「謝らない人、感謝しない人への対策②」として
「②」相手をコントロールできなくなるから謝らず感謝しない
というタイプの人に対する対策をお書きしたいと思います。




<謝らない人、感謝しない人への対策②>

②相手をコントロールできなくなるから謝らない、感謝しない人

このタイプの人は

相手を支配・コントロールするという事に快の刺激(報酬)を求め、
常に「優劣」「勝ち負け」を気にして、相手に主導権を渡さない事
重きを置いていると考えられる、

と以前にお書きしました。


そうであるならば、

相手の「優越感」や「勝者だという認識」を強め、報酬を与えながら、
うまく相手をコントロールしてゆく事が役に立つと思われます。

以前お書きした「例2」のケースを基に
その具体的な方法をお書きしたいと思います。

「あれ?おかしいなあ。道に迷っちゃったみたいだ」

「珍しいわね、いつもきちんと下調べしてくれて凄く助かってる
  のに・・・」

「渋滞を避けようと入った抜け道がナビ通りじゃなかったから・・・」

「それは、あなたのせいじゃないわよ。ナビが悪いわ!」

 「ごめんね。折角の休みに私のお墓参りに付き合わせて
  しまって・・・」

子供達「ママ!お腹空いたよ・・・」

「ゴメンね、もう少し待ってね。パパが一生懸命運転してくれてるから」

「あなた、頼りにしてるから焦らずに運転してね。」

妻「(子供達に向かって)マナもユウキもパパを応援してあげて!」

子供達「パパ頑張って!お腹空いたよ・・・」

「ゴメンゴメン、もう少し待っててね」

「(子供達に向かって)マナもユウキも、自分が悪く無くても
  相手の事を思いやって、パパみたいに謝れる人になれれば
  恰好いいわよ!」

この様に(演技でいいので)相手を持ち上げておいて、

こちらが望む行動(謝罪・感謝・お願い事を聞いてくれた等)を
相手が取ってくれた場合は、

そこを思い切り褒めたり認める事で報酬を与える
という事が役に立つと思います。




それでは次回は「③」のタイプの人への対策をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/8/2 (月)

謝らない人、感謝しない人への対策①

<前回からの続き>

今回からは、「謝らない人、感謝しない人への対策」
前回お書きした「①」~「③」のタイプ別にお書きしてゆきたいと思います。




<謝らない人、感謝しない人への対策①>

①自分を客観視できない(相手の立場に立てない)人

前々回お書きした「例1」の夫の様なタイプの人は
自分を客観視する(相手の立場に立つ)というのが苦手なタイプ
だと考えられます。

そういった人に対して有効だと思われる方法は以下の通りです。




(1)自分の身に置き換えさせて考えさせる

例えば、前々回の「例1」で申しますと、

「付き合っていた頃、私の誕生日にヒロ君(夫)は、
  私の好きなイタリアンレストランに連れてってくれたよね?!」

「どういう気持ちで予約してくれたの?」

「・・・君が喜ぶと思ったから・・・」

「そして私が喜べばヒロ君はどんな気持ちになる?」

「嬉しい」

「でももし私が”料理が不味いしこのお店は好きじゃないわ、早く帰ろう!”
  と言ったとしたら、ヒロ君はどんな気持ちになる?」

「悲しくなっちゃう・・・」

「だよね。喜んで欲しいよね?!じゃあ、私の喜びを
  どんな言葉で表現してもらえたら、ヒロ君は嬉しい?」

「”有難う!美味しかった!”って言ってくれたら嬉しい」

「だよね!あの枕も、ヒロ君が喜んでくれると思って買ったんだ・・・
  それを”要らない”って言われて私は悲しかったの・・・・。
  もし不満があればその後で言って欲しかった」

ここでのポイントは具体的な例を挙げて、
自分の立場→相手の立場に置き換えて考えさせ
相手への要求をちゃんと言葉で伝える事です。




(2)ケース毎に「どうしてそうしたか?」、「どうして欲しいか」
  をちゃんと言葉で伝える

(引き続き「例1」のケースで)

「ヒロ君、”最近眠れない”って言ってたよね?!
  だからヒロ君に喜んで欲しくてあちこち探し回って
  安眠枕を買ってきたから、ベッドの上に置いておくね!」

「あ~・・・」

「余計なお節介だと思うならいいけど、嬉しかったら”嬉しい”
  って言ってくれたら私も嬉しいな」

「・・・嬉しいよ、有難う」

「ベッドに置いたから、今新しい枕を見てきてちょっと試してみて!」

「うん・・・ちょっと枕が低いかな」

「じゃあ、下にクッションを敷いておくね、それでいい?」

「うん」


ここでのポイントは恩着せがましくなっていいですので、

自分の相手に対する気持ちと相手にどう反応して欲しいか?
ちゃんと言葉で伝える事だと思います。




それでは次回は「②」のタイプの人への対策をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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