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コラム/2021-12

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2021/12/29 (水)

線維筋痛症を治すには?

<前回からの続き>

前回、
(全てとは言いませんが)「線維筋痛症」等の慢性疼痛の多くが
「トラウマ」や「(複雑性)PTSD」に起因するものではないか?
といった考えを書きました。


だとすれば、
その痛みを治す為にはトラウマや(複雑性)PTSDを治してゆく必要
があるでしょう。


では、どうやってそれらを治すか?ですが、

勿論、薬物の力を借りる部分も時には必要だと思いますが、
主には「トラウマ処理」の技法を身に着けてそれに習熟した
カウンセラーや医師の力を借りる事が肝心だと思います。


ただし、トラウマに触れる事はとてもデリケートで、
下手をすればトラウマの再演によって更に傷を負いかねないですので、

その辺りを考慮でき患者さんの辛さに共感でき、安心を与える事ができる
治療者を探される必要があると思います。

以下に、代表的なトラウマ処理の技法をお載せします。


①EМDR


②TF-CBT( トラウマフォーカスト認知行動療法)


③NLPを基にしたイメージワーク


④TAゲシュタルト療法を基にしたイメージワーク


⑤ボディーコネクトセラピー


⑥ソマティック・エクスペリエンス


⑦TFT(思考場療法)


⑧STAIR-NT


⑨スキーマ療法


➉自我状態療法ホログラフィートーク


⑪ブレインスポッティング


⑫内的家族療法パーツセラピー

等々。

以上、線維筋痛症について私見をお書きしましたが、
「どこに行けば良いのかわからない」という方はお気軽にご相談下さい。

(因みに私は「①」の変型判と「③」、「④」、「⑦」、「⑨」
 を用いたお手伝いを差し上げております。※「➉」「⑫」は勉強中です)



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2021/12/27 (月)

線維筋痛症とトラウマ・PTSD

うちのルームにも、うつ、パニック障害、不安、不眠等と共に
線維筋痛症と思しき症状を訴える方もお越しになります。


この線維筋痛症とは、関節や筋肉、腱など全身の広い範囲に、
3か月以上も激しい痛みやこわばりが続く慢性疼痛の一種で
病院で検査をしても異常が見つからない症状です。


私の印象と、先行研究による様々な知見から、
「線維筋痛症の多くはトラウマや(複雑性)PTSDと関係しているのでは?」
と推測しています。


最近の研究では、
痛み刺激の強さ(身体的ストレス)に反応する脳の領域(痛み関連脳領域)と
嫌な気分(心理的ストレス)に関与する脳領域とはオーバーラップしている
ことがわかってきています。


つまり「身体的な痛み」と「(トラウマやPTSDによる)心の痛み」
を感じる脳の領域が重なっているという事です。


実際、線維筋痛症に苦しむ人の脳画像診断で

①脳の過剰興奮, 痛み刺激に強く反応

②疼痛にかかわる脳領域の萎縮,

③安静時の脳内ネットワークの変化

が報告され、

同様に、線維筋痛症患者の脳内ネットワークの特徴として、

①前帯状回 (ACC), 島皮質 (IC) など情動に関連した領域間の結合が増強し

②ACCと中脳中心灰白質 (PAG), 吻側延髄腹内側部 (RVM) などの
 下行性抑制系との結合が減弱していることが報告されています。


すなわち線維筋痛症の方の脳では、
過剰興奮(→痛みを感じる)抑制系の減弱(→痛みを抑えられない)
という変化が起きているという事です。


更に東京慈恵会医科大学の加藤総夫教授らの研究グループ(2021年)
による最近の研究ででも、

扁桃体中心核の活動が全身の痛覚過敏をひきおこすことを示した
 今回の発見は、心理的・社会的な要因が引き金となって
 身体のさまざまな部位に痛みが生じるメカニズムを明らかにした

とされています。


そしてこの
「身体的な痛みを引き起こす引き金となる心理的・社会的な要因」
というのが、例えばトラウマ(複雑性)PTSDであると私は思います。




それでは、
どうすれば「線維筋痛症」等の慢性疼痛を治す事ができるのでしょうか?

次回はそのヒントをお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/12/24 (金)

HSPの全てがわかる無料記事(定義~悩みの解決法迄)

最近はHSPの本やネット情報、講座まで花盛りですが、

実際にHSPの傾向があると思しき多くのクライアントさんと接してきた
経験を基に、

HSPの定義やそれによって生じる「悩み」「生き辛さ」の例

更には「どうすればその辛さから脱出できるのか?」の具体的な方法まで
過去にコラムでお書きした記事をまとめてみました。


ご興味がお有りの方は、お正月休みにでもご一読頂ければ幸いです。


👇 ⇩ ⇩ ⇩ 👇

「HSPの全てがわかる無料記事」



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2021/12/22 (水)

辛い症状やお悩みを今年の内に解決しませんか?

お陰様で当ルームはもうすぐ開業して丸10年を迎えます。


この間、約5000ケースの症例やお悩みに対応して参りました。


人間関係の悩み「うつ・不安・恐怖症」「パニック・強迫」
等から

「性格改善」「虐待・いじめ」「トラウマ・PTSD「モラハラ・DV」
不登校引きこもり「ギャンブルや恋愛・性、過食等の依存症

「解離性(同一性)障害」

更には、
「発達障害」「パーソナリティー障害」「HSP」
「アダルトチルドレン」等の
比較的お医者さんでは対応が難しいケース、

果ては
「統合失調症」「双極性障害」診断されたが薬が効かないと訴える方
まで、あらゆるお悩みや”疾患”に対応して参りました。


そして、
その9割以上のケースで、1回~3回で症状やお悩みが軽減する
といった改善が見られます。


その秘密は簡単に申しますと、


①症状やお悩みには、その方固有の、或いはその対人関係固有の、
 ある「パターン」が存在します。


②結果としてその「パターン」が苦しみを維持している訳です。


③ここで言う「パターン」の例としては、”どの部分に注目するか?”
 とか、”どの記憶を引き出すか?”等といった「選択のパターン」や
「思考のパターン」、「感情に対する反応パターン」、
「言葉や行動・身体反応のパターン」、或いは対人関係における
「コミュニケーションのパターン」等が存在します。


④そして、その固定された「パターン」が今の苦しみを生じさせている
 のであれば、その「パターン」を変えればいい訳です。


⑤そして、その「パターン」を変える為には「リフレーミング」が必要
 だと思います。


⑥この「リフレーミング」は、
 「今のパターンよりこっちのパターンを選んだ方が良い」と、
 悩み・苦しみを無くす方向へ思考の枠組みを変える事です。


⑦但しここで難しいのは、

(1)「苦しみから脱出し、その人にとっての幸せに結びつく新しい枠組み
  を見出す事」

(2)「その新しい枠組みへ移る際の抵抗を無くしてゆく」

という2点だと思います。


⑧私の場合は10年間の経験と知識を基に、大抵初回で新しい枠組みを
 クライアントさんと一緒に見出して共有し、

 「リフレーミング」が抵抗なく生じる様な
 様々な「プレリフレーミング」を行わせて頂きます。


⑨あとは、その新しい「枠組み」に沿ったパターンを定着させて行く為の
 具体的な方法論をお伝えしてゆきます。


➉そのあとは、クライアントさんがそれに沿って実践して行かれるのみ
 ですので、何十回も通うという必要も殆どありません。


勿論、
今通われている精神科や心療内科、カウンセリングにご不満が無ければ
敢えて来られる必要は無いと思います。


ただ、
「カウンセリングにいくら通っても変わらない」
とか
「薬を服んでも効いてる様に感じない」と感じる方がいらっしゃれば、
一度お越しになる事もご検討されてみてはいかがでしょうか?



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2021/12/20 (月)

客観的に自己を評価する

<前回からの続き>

今回は、
「極端な自己否定」や「極端な自己肯定」から脱して、
自分を取り戻す為の一助として「客観的に自己を評価する」方法
についてお書きしたいと思います。




<客観的に自己を評価する方法>

①自分の性格や個性を把握する


自分の性格や個性で、「伸ばしたい部分」「改善したい部分」を書き出す

 


②他人と比べる


自分が属している集団(家族、友人グループ、学校、職場等)や
 過去出逢った人達と比べて、

「伸ばしたい部分」と「改善したい部分」を基準にして
 客観的に自分も含めてすべての人の順位付けをしてゆく
 (他人と比べて初めて今の自分の立ち位置がわかる)




③常に自分の「すぐ上の人」を目標にする


順位付けした時に、自分のすぐ上に当たる人を当面の目標にして
 性格改善・行動改善に励む(※具体的な方法は省略します)




④進捗を評価する


「〇〇さんよりは、マシになった」
 「△△さんができない事ができた」等と
 進捗を正当に評価し、また「すぐ上の人」を目標にする
 といった事を繰り返してゆく。




元々他人と比べない人「理想の自分」と比べて
それを目標にすれば良いと思いますが、

元々他人と比べる傾向が強い人は、このやり方に習熟して初めて
「イチロー選手」や「羽生選手」の様に人と比べる事無く、
「理想の自分」を目標にする事ができるのでは?と思います。



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2021/12/17 (金)

極端な自己否定と極端な自己肯定は同類である

<前回からの続き>

前回、

「”極端な自己否定”から”極端な自己肯定”に変わったとしても、
 本質的には何の変化もしていないと感じる」と述べました。

今回は私がそう感じる理由をお書きしたいと思います。

まず、どちらの自己の捉え方も
「客観的な自己評価による自分オリジナルな捉え方ではない」、

つまり
特定の誰かの考え方を鵜吞みにし、その相手の評価に基づいているのでは?
と考えられます。

例えば、
「私は何の価値もない」と極端な自己否定を有してる人は、
その様な評価をした人の考えを鵜呑みにし、その考え方に対して
何ら客観的な吟味を行ってこなかったのではないでしょうか?
(つまり”洗脳”されているとも言えるでしょう)


勿論、
養育者等によって否定され続けたり、酷いイジメ等の
トラウマチックな出来事を経験した、

或いは、
HSP等の特性によって相手の自分へのネガな評価のみを敏感に感じ取り過ぎた、

更にはASD等の特性により、相手の言う事を額面通りに受け取ってしまい、
その考え方に拘り続ける、等の止むを得ない”事情”があった
と思われますので、そんなご自分を更に責める必要はありません。


ただそういった方が、例えば
「あなたは選ばれし神の子で、人々を救う為に今迄の経験をしてきたのです!」
等といった”教祖様(笑)”に出逢い、

「私は選ばれた人だわ!皆を救わなきゃ!」等と極端な自己肯定感を持った
とすれば、それは単に洗脳した相手が違うだけで、
相変わらず自身を客観視できていなくて自分オリジナルな捉え方でも無い
訳です。


そしてもしその”洗脳”が解けた時には元の自信やオリジナリティーの無い自分
に戻ってしまうでしょう。

それではどうすれば「極端な自己否定」や「極端な自己肯定」といった
”洗脳→思い込み”から脱して、自分を取り戻す事ができるのでしょうか?

私はその鍵は「自分を客観視し、自分を正当に評価する事」
だと思います。

次回はそれについてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/12/15 (水)

自己肯定感を高める事の落とし穴

<前回からの続き>

前回、
「自己肯定感を高める事は一概には良いとは言えない」
という私の考えをお書きしました。


例えば、

「私の考えは絶対正しい!」等と思い込んでいる、
どこの職場にも居そうなパワハラ上司。

「俺が一番偉いんだ!誰のお陰で飯が食えるんだ!」
のぼせ上がったDV夫。

「そんなんじゃダメ!あなたは間違ってる!私の言う通りにしなさい!」
等と思いあがった教祖様やその信者。
(残念ながらカウンセラーや医師などの対人援助職の中にさえ、
 こういうタイプがいらっしゃるみたいですが・・・)

これらの人達は極端に自己肯定感が高いと言えるでしょう。

一方で
「私は何をやってもダメだ!」「私には何の価値もない」
等と極端に自己否定が強い人もいらっしゃいます。


カウンセリングにお越しになる方の中にも
こういった極端な自己否定に取りつかれていらっしゃる方
多々お見受けします。

ただ、そういった方の中には(ほんの一部ですが)久しぶりにお会いすると
「あれだけ自己否定の強かった方が、(対局の)極端な自己肯定の方に
 いってしまっておられる」と感じる場合もあります。

恐らく何かの”教え”でそうなっちゃったのでしょうが、
私はそういった方を目にすると、一種の”危うさ”を感じます。


何故かと言うと、
私からすれば「極端な自己否定」から「極端な自己肯定」に変わったとしても、
本質的には何の変化もしていないと感じるからです。

私がそう感じる理由を次回お書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/12/13 (月)

自己肯定感が高いと良いのか?

「あなたが生き辛いのは自己肯定感が低いからです!」


「自己肯定感を高めましょう!」


「ありのままの自分を肯定しましょう!」


巷では、「自己肯定感を高める方法」等が注目を集めて
一種のブームの様に感じます。

それでは、自己肯定感が高ければ良いのでしょうか?

私は一概にはそうであるとは言えないと思います。

例えば、
電車内で多数の乗客を殺傷したり、凄惨な事件を起こした犯人
恐怖で妻子やその家族まで支配するDV夫、

沢山の優秀な若者を洗脳し、罪もない人を巻き込んで不幸にした
カルト宗教の教祖・・・。


彼らは「自己肯定感が低い」と言えるでしょうか?

勿論、
自尊心の低さや劣等感の反動形成だと言われればそうかも知れません。

ただ、そうだとしてもそれは過去の話であって、”悪魔”になった時には
異常な自己肯定の塊だったのではないでしょうか?

今回からはその辺りの自論をお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/12/10 (金)

燃え尽き症候群からの回復のヒント③~例2の場合

<前回からの続き>



今回は「燃え尽き症候群」から回復する為のヒントとして、

①”報酬”や”恐怖”を得る対象を変える

②”報酬”や”恐怖”を得る方法を変える

具体的なやり方の例を前述した「例2」に沿ってお書きしたいと思います。




例2:

「ずっと自分に自信が無かったけど、今の会社に入って認められて嬉しかった。

 同期の人に比べて能力の無い私は、普通にやっても皆に勝てないので、
 残業や休日出勤を繰り返し、成果を評価されてこの春責任者に昇格した。

 すごく嬉しかったが、部下への目配り不足を注意される事も増え、
 より仕事の事が頭から離れなくなった。

 そんな或る日、会社へ行こうとしてたら動けなくなってしまった」

A:部下への目配りだけに集中し、部下からの評価を得る事を考える
                          (「①」「②」)

B:「誰よりも効率良く」を目標に、全てを時間内に終わらす事を目標にし、
  その進捗度合いを自分で日々評価してゆく (「①」「②」)

C:「いかに部下への目配りをしているか?」が上司にわかる様に、
  今日の部下の様子や部下への自分の対応などを細かく上司に報告してゆく 
                              (「②」)

D:多少大げさでも自分がいかに今辛い立場か?その中でいかに頑張って
  いるか?を友人や恋人、家族などに話して認めてもらったり労ってもらう
                            (「①」)

E:自分が得意な部分で勝負できるように部署異動や転職なども視野に入れる
                            (「②」)

F:「この生活を続けてゆくと、最悪自分はどうなってしまうか?」を考え、
  「そうなった時に自分は”本当はどんな人生を送りたかった”と後悔する
   だろうか?」自分に問い、その”問いの答え”を実行してゆく
                           (「①」「②」)

等々。




以上、
「燃え尽き症候群」から回復する為のヒントをお書きして参りましたが、
お独りでは難しい場合は、お気軽にご連絡下さい。



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2021/12/8 (水)

燃え尽き症候群からの回復のヒント②~例1の場合

<前回からの続き>

前回お書きした様に、
(私見では)「燃え尽き症候群」から回復する為には

①”報酬”や”恐怖”を得る対象を変える
或いは
②”報酬”や”恐怖”を得る方法を変える

事が必要なのではないかと考えます。

今回は以前に挙げた「例1」に沿って具体的な変え方の例
お書きしたいと思います。




例1:

「小学生の時からお母さんはスパルタで、水泳も勉強も良くできて、
 お母さんや周りからも”凄い!”と褒められてきた・・・。

 でも高校になって”勉強はいいから、水泳でオリンピックを目指すわよ!”
 とお母さんも気合が入ってより厳しくなり、勉強も一番ではなくなった。

 このごろ、急にやる気が無くなってきて水泳どころか学校も休みがちに
 なってきている・・・」


A:自分の正直な気持ち(例えば「オリンピックだはなく、
  目標タイムを突破したい」とか「水泳よりも勉強に力を入れたい」等)
  を母親に話して納得してもらう(=「②」)


B:母親が認めなくても自分の目標を定めて、それを達成する度に
  自分への承認や労い等のご褒美をあげる、

  或いは母親ではなくコーチや先生、友人等から褒められる・認められる
  事を目標にする(=「①」)


C:今の苦しさ・辛さを母親に打ち明けて、
  「こんなしんどい中、水泳してる自分」「勉強してる自分」を
  母親に認めてもらう。

  中々認めてもらえないのなら、
   もっとしんどい”フリ”をする(=「②」)


D:「このまま水泳を続けても結果が出なかったり
   勉強も中途半端なままだとすれば、これから先
   私の人生どうなっちゃうんだろう?」新たな恐怖を持ってきて、

  「私の人生がダメにならない様に、今できる事は何かな?」
 「取り敢えず、英語は好きで得意だから英語を活かす仕事に就く為に
   英語の勉強を頑張っとかないと・・・」等と
   新たな刺激の対象を考える(=「①」「②」)


E:「この世から水泳や勉強が無くなったとしたら、私は何がしたい?
   どういう人生を歩みたい?」等と自分に聞いてみる(=「①」②」)

等々。




次回は「例2」に基づいて、「燃え尽き症候群」から回復するヒント
をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/12/6 (月)

燃え尽き症候群からの回復のヒント①

<前回からの続き>

今回から3回にわたって、「燃え尽き症候群から回復する為のヒント」
をお書きしたいと思います。




所謂「燃え尽きた状態」「エネルギーの電源が切れた状態」に陥った場合、
しばらくは無理せずゆっくりする事も必要だと思います。


ただ、
私が思うに「燃え尽き症候群」になってしまう様な方は
「報酬」や「恐怖」等の刺激を必要とし、
それによって成長や自己実現に繋げてゆくタイプの人が多いのでは?
と感じます。


だとすれば、
再び”電源”を入れるにはやはり刺激が必要なのではないか?と思います。


但し、
以前と同じ刺激ではまた電源が落ちる可能性が高い訳ですから、
以前と違った刺激を持ってくる必要があるのでは?と思います。


そしてその「以前と違った刺激」としては、

①”報酬”や”恐怖”を得る対象を変える
或いは
②”報酬”や”恐怖”を得る方法を変える

といった2つの方向性があるのではないかと考えます。

次回からは、その各々の方向性について
前述した「例1」「例2」を基に具体的にお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く> 



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2021/12/3 (金)

燃え尽き症候群の原因②

<前回からの続き>

前回、(私の考えでは)所謂「燃え尽き症候群」とは
ある事に熱中・集中する興奮が冷めた状態で、

その要因として、

①報酬を上回る(心身の)苦痛が出現した

②報酬が減った、或いは増えない

③報酬を得られないのでは?と感知した

④恐怖から逃れたと感じた

の4つが考えられるとお書きしました。

その考え方に沿って、前々回取り上げた2つの例を分析したいと思います。




例1:

「小学生の時からお母さんはスパルタで、水泳も勉強も良くできて、
 お母さんや周りからも”凄い!”と褒められてきた・・・。

 でも高校になって”勉強はいいから、水泳でオリンピックを目指すわよ!”
 とお母さんも気合が入ってより厳しくなり、勉強も一番ではなくなった。

 このごろ、急にやる気が無くなってきて水泳どころか学校も休みがちに
 なってきている・・・」


→この人は恐らく母親や周りから褒められる・認められるという
 ”報酬”を得る事と、”母親から怒られる恐怖”から逃れる
 といった目的で水泳や勉強を頑張ってきたのでしょう。

 ところが、高校に入ってからは水泳への母親のハードルが上がって、
 今までのタイムでは報酬が得られなくなってしまった。
(=「②」、「③」

 そして勉強の方でも、トップを維持する事では
 それ以上の報酬が得られない(=「③」

 母親の期待が勉強よりも水泳になった事で勉強での報酬は得られなくなり、

 同時に母親による勉強へのプレッシャーが無くなった(=「④」

 そして本人にとって「オリンピックに出る事」の報酬よりも
 苦痛が上回ってしまったと考えられます(=「①」

  


例2:

「ずっと自分に自信が無かったけど、
 今の会社に入って認められて嬉しかった。

 同期の人に比べて能力の無い私は、普通にやっても皆に勝てないので、
 残業や休日出勤を繰り返し、成果を評価されてこの春責任者に昇格した。

 すごく嬉しかったが、部下への目配り不足を注意される事も増え、
 より仕事の事が頭から離れなくなった。

 そんな或る日、会社へ行こうとしてたら動けなくなってしまった」


→この人の場合は、「他人から認められる事」、「相手に勝つ事」
 で報酬を得ようとしてきた、と言えるでしょう。

 (余談ですが、このタイプの人は自分を低く見積もっておいた方が
 相手から認められたり出し抜いた時の報酬・快感が大きいですので
 自信が無い、能力が無い、といった低い見積もりを自分に対して
 持っている事が多いと感じます)

 更には、「このままだと自分はダメ人間だと思われる」といった
 恐怖から逃れる事もモチベーションになっていたのかも知れません。
  
 ところが昇格した事で、今までの仕事ぶりでは報酬が得られなくなり
 (=「②」、「③」)、

 相手に勝つという事での報酬も無くなった(=「③」

 おまけに昇格した事で「自分はダメ人間だ」という恐怖が薄らぎ、
 モチベーションの低下を招いたとも考えられます(=「④」

 その結果、今まで以上の報酬や恐怖がないと
 モチベーションを維持できなくなり、

 それらを使ってより仕事に集中する様になり、
 心身が悲鳴をあげて興奮系の電源を切ったのでは?と思います
 (=「①」



 
それでは、
どうすれば「燃え尽き症候群」から回復する事ができるのでしょうか?

そのヒントを次回から3回に分けてお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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2021/12/1 (水)

燃え尽き症候群の原因①

<前回からの続き>

今回からは、所謂「燃え尽き症候群」になってしまう原因
私の推測を基にお書きしたいと思います。




人が何かに夢中になって、それに集中し続けるには、
それをやり続ける”理由”がある筈だと思います。

そして、その”理由”として考えられるものは

「自分が望む報酬を得る」

「恐怖から逃れる」

のいずれか(両方の事もあるでしょう)だと思います。


前者は主に「ドーパミン」という神経伝達物質の作用する
「ドーパミン神経系」が、

後者は主に「(ノル)アドレナリン」が作用する
「(ノル)アドレナリン神経系」の働きが不可欠です。

※極論を言えば、恐怖から逃れる「逃走反応」も、
 「安心・安全」を得るという報酬があるとも言えるでしょう


そして、そのいずれもが「興奮」させる働きがあります。

ですから放っておけば、いつかは興奮が冷めてゆくでしょう。


私はその「興奮」を冷めさせる要因として、
以下の4つがあるのでは?と考えます。


即ち、

①報酬を上回る(心身の)苦痛が出現した

②報酬が減った、或いは増えない

③報酬を得られないのでは?と感知した

④恐怖から逃れたと感じた




次回はより詳しくその原因について考察してみたいと思います。

<次回へ続く>



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