コラム/2014-06-02
夫や親や子供の視点になってみる
「子供の為を思って言ってるのに、うちの娘は反発ばかりする・・・。」
「夫は何を言っても嘘や言い逃れで ごまかそうとする・・・。」
「お母さんは、私の気持ちをわかってくれない・・・。」
夫婦や親子の関係がうまく行かずにご相談に来られる方も多いです。
(※家族、夫婦、カップルセラピーも人数に関わらず料金は上がりませんと、
まず宣伝しておきます(笑))
そうした場合「家族療法」と言って「その家族や夫婦の誰かが問題では無く、
繰り返されているコミュニケーションのパターンの中に問題が維持されてる」
と考えます。
ですから「そのコミュニケーションのパターンを変える為のお手伝い」
を差し上げて行く事になります。
勿論こちらから指示差し上げて行く場合もありますが、一番良いのは
「どういうふうにコミュニケーションのパターンを変えて行けば良いのか?」
をご自身で気づかれる事だと思います。
どんなに素晴らしい指示や介入でも実行されないと勿論効果がありません。
でも自分で気が付けば、誰かに指示された事より実行して頂ける確率が上がります。
そして、それを気づく為の一つの方法としては「視点を変える」という事が
役に立ちます。
ここでは、ご家庭でできる簡単な視点の変え方のヒントをご紹介したいと思います。
<視点を変えるヒント>
①夫婦(カップル)間や親子間でよく繰り広げられるその中の誰かが問題だと
感じられる場面を再現する
※例:息子が何度言っても勉強をせず、反発する
②その場面の最中にお互いの表情や声をビデオで撮る(携帯やビデオで音声付で)
もしその場で難しい場合は、演技で再現する
※例:子供は母親が注意してる場面を母親の表情や声が入る様に撮り、
次に子供が反発する場面では母親が子供の表情や声を撮る
③お互いの録画を視点を交代して観る
※例:母親が映っている動画を母親が子供になったつもりで観る
逆に子供が映ってる動画を子供は母親になったつもりで観る
④お互いに「こういう言い方をされてこう感じた」、
「もっとこういうふうに言ってもらえたら良かった」と感想を述べ合う
※例:(子供の視点に立った母親の意見)
「顔が恐くて、何を言っても通じない、わかってもらえなさそうで、
ついつい反発してしまう。
だから、恐い顔をやめて、僕を否定する言葉を使わないで欲しい」
(母親の視点に立った子供の意見)
「ふてくされて反抗的に目を背けるので、腹が立った。
自分の息子なのにそうされて悲しかった。
何となく母が心配する気持ちがわかった気がする。
だから、目を逸らさずに聞いて欲しい」
⑤その感想に基づいて、今度そういう場面になった時に、どういう表情や態度、
言い方をすればいいか?を話し合う。
※この方法は親子だけでなく、夫婦やカップル等の人間関係の視点を変える事に有効
ですので、興味があれば一度お試しください。
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