コラム/2022-05-04
自分の思い通りにしようとする能力の活かし方
前回までに、
DV・モラハラ、ギャンブル・性依存、性犯罪等の”問題行動”を
やめられない人は
①快・不快に対する感受性が(生れつき)とても鋭い
②それ故、自分の思い通りにしたい(不快を避けて快を求める)
という欲求が人一倍強い
③それに加えて、(自己)実現傾向や自己効力感が強く
その欲求を叶える為の行動を採る事ができる
といった生来の傾向・能力を持っていると考えます。
そして
それらの特殊能力は生まれ持ったもので、変える事は難しいと思います。
ならばその能力をどうすれば(”問題行動”ではなく)自身の幸せに活かせる
のでしょうか?
今回はそのヒントをお書きしたいと思います。
<自分の思い通りにしようとする能力の活かし方>
①自分にとっての究極の”快”の人生を想像し、書き出す
⇒「もし自分に何でも叶える事のできる能力が備わったとすれば、
何を得たいか?何をしたいか?どうなりたいか?」
を想像して、それを書き出す。
但し、これには以下の2つの条件があります。
(1)条件1:
他人は関係なく、自分の力だけで達成する可能性があるもの
=例えば、
フィギュアスケートの羽生選手の、「4回転アクセルを成功させたい!」
といった”快”の欲求はOKですが、
「日本中のみんなが僕のファンになって!」はNGな”快”の欲求
になる訳です。
(2)条件2:
法律・道徳に反する事なく、自他に迷惑を掛けない事
=「世界一の大富豪になる」が”快”の欲求だとして、
ビジネスで儲けて宇宙旅行に行くのはOKですが、
オレオレ詐欺は勿論NGですし、
「理想のスタイルになる」という”快”の為に、
エアロビや運動をするのはOKですが、
自分に迷惑を掛ける過度のダイエットはNGです。
②書き出した”快”と感じる事柄に優先順位を付ける
⇒優先順位の付け方としては、
(1)達成の可能性
と
(2)”快”の強弱
の順に並べ替える
=例えば羽生選手が子供時代に2回転しかジャンプを飛べていない時には
4回転アクセルを飛ぶ方が3回転アクセルよりも”快”が強くても、
達成の可能性からすると、3回転アクセルが優先される訳です。
でないとモチベーションが続かないでしょう。
③それを達成する為に、今すぐできる事をやる
⇒しんどい事でも、常にその先にある”快を意識しながら
我慢したり努力する事が大切だと思います。
=例えば、羽生選手が歯を食いしばって厳しい練習を課すのは、
その先に大きな”快”があるからです。
恐らく常にその”快”を意識し続けないと努力や我慢は続かないのでは?
と思います。
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