コラム/2023-03-13
統合失調症①統合失調症とは?(概要)
「何度引っ越しをしても、マンションやアパートの隣の部屋の人が
ずっと私を見張っている・・・。
最初は私が何かをしようとする度に咳払いするだけだったが、
今はわざと大きな声でぶつぶつ怒ったり、ドンドンと壁を叩いたり
する様になった。
きっと盗聴されたり隠しカメラが仕込まれている筈なので、
大家や警察に相談したけれども相手にされない・・・。
もうこんなんじゃあ、部屋でじっとしてるしかない!
でも、”もう無理だ”と思ってまた引っ越しを考えている」
うちのルームにも「統合失調症」(昔は精神分裂病と呼ばれていました)
と診断を受けた方や、それに似た症状で苦しんでお越しになる方
もいらっしゃいます。
それでは、「統合失調症」とは何なのでしょうか?
今回はその「概要」をお書きします。
①統合失調症とは?
「統合失調症」は、多くは思春期以降~30歳代までに発症する事が多い
「精神病」と言われるものの代表的な疾患(約100人に1人の方が罹患される)で、
幻覚や妄想といった精神病症状(陽性症状)
や
意欲が低下し感情が出にくくなる等の機能低下、
認知機能の低下(陰性症状)などを主症状とします。
また、
特に幻覚や妄想が活発な時期(急性期)には、
幻覚・妄想が病気の症状だと思えなかったり、
「これは自分の思い過ごしでは無く、実際に声が聞こえるんだ!」
とか
「(盗聴等)本当にそうされているんだ!」
等と
自分自身が病気であるとは考えなかったりする事が殆どです。
(本人に“病識が無い”と言います)。
次回からは、その詳細をお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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